当初512 Gbpsと謳われていたはずの帯域幅が、実際には256 Gbps——その半分だった。GPDが外付けGPUドック「G2」の詳細仕様を公式に説明し、MCIO 8i接続の実効帯域幅についての誤解を訂正しました。当初の資料でPCIe 5.0 x8(512 Gbps)と示されていた数値はGPD BOX側の仕様であり、G2ドック自体のMCIO 8i接続はPCIe 4.0 x8(256 Gbps)に限られることが明らかになっています。

「512 Gbps」はドックではなくミニPC側の数値だった

GPDはこれまでGPD BOXのプロモーション資料において、MCIO 8i接続をPCIe 5.0 x8として紹介し、512 Gbpsの双方向帯域幅を謳っていました。しかしこの数値はあくまでホスト側——すなわちIntel Panther Lakeプラットフォームを採用したミニPC「GPD BOX」側の実装に適用されるものです。

G2ドック側の最新仕様表では、MCIO 8iはPCIe 4.0 x8として記載されており、双方向帯域幅は256 Gbpsとなっています。これはGPD BOX側の512 Gbpsの半分ですが、一般的なOCuLink(PCIe 4.0 x4)と比較するとレーン数は2倍に相当します。

USB4 v2との干渉がPCIe 5.0到達を阻む

GPDは「G2ドック自体は物理的にPCIe 5.0に対応している」と説明しています。ただし、MCIO 8iとUSB4 v2またはThunderbolt 5を組み合わせると干渉が発生し、PCIe 5.0 x8の速度には到達できないとGPDは述べています。その結果、G2上のMCIO 8i接続は実用上PCIe 4.0 x8に制限されます。

つまり「ドック自体のポテンシャル」と「実際に使える帯域幅」の間に乖離があるという構造です。

GPD G2の全スペック:800W電源・PCIe 5.0 x16スロット搭載

G2ドックのその他の仕様は以下の通りです。

  • グラフィックスカードスロット: PCIe Gen5 x16
  • 電源ユニット: 800W Gold認証・ATX 3.1準拠
  • GPUコネクタ: 12V-2×6
  • 外部接続: USB4 v2、100W USB Power Delivery、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、Gigabit Ethernet
  • ストレージ拡張: M.2 2280スロット(PCIe 3.0 x2)

販売代理店DroiXのリスティングでは、GeForce RTX 50シリーズおよびRadeon RX 9000シリーズのデスクトップ向けグラフィックスカードへの対応が記載されています。

GPDはG2ドックの価格および発売時期をまだ公式に確認していません。G2はGPD BOXとの同時発売が見込まれていますが、GPD BOX自体もIntel Panther Lakeプラットフォームをベースとし、外部グラフィックス向けのオプションとしてMCIO 8iコネクタが用意される予定とされており、具体的なスケジュールは現時点では不明です。


Q&A

Q. GPD G2のMCIO 8i接続はなぜPCIe 5.0 x8速度に達しないのですか? GPDによると、MCIO 8iとUSB4 v2またはThunderbolt 5を組み合わせると干渉が発生し、PCIe 5.0 x8の速度には到達できないとのことです。そのため実用上の帯域幅はPCIe 4.0 x8(256 Gbps双方向)に制限されます。

Q. G2ドックはどのGPUに対応していますか? 販売代理店DroiXのリスティングでは、GeForce RTX 50シリーズおよびRadeon RX 9000シリーズのデスクトップ向けグラフィックスカードへの対応が記載されています。

Q. G2ドックの価格と発売日はいつですか? GPDは価格および発売時期をまだ公式に確認していません。GPD BOXとの同時発売が見込まれていますが、具体的な日程は未定です。


出典