2026年Q2から、ASUSがRTX 5070 TiのROG・STRIXといった上位グレードを生産ラインから段階的に外し、同じ16GB VRAMを搭載するRTX 5080シリーズへ生産能力をシフトしている可能性があると報じられています。台湾系の産業情報サイト・Channel Gateが産業情報源を引用するかたちで伝えた内容で、Wccftechも報道しています。RTX 5070 Tiの上位グレードを検討しているユーザーにとって、今後ROG・STRIXの入手がさらに困難になる可能性があります。DualやPRIMEシリーズは流通が続く見通しとされています。

なお、NVIDIAはRTX 50シリーズ全体の生産は安定していると公式に確認しています。しかし、Channel GateおよびWccftechによると、同じ16GB VRAMを共有するRTX 5070 TiとRTX 5080の間でASUSが「選択と集中」を進めているとされており、メーカー側の安定宣言とAIBパートナー側の実態が必ずしも一致しないことが浮き彫りになっています。

ROG・STRIX在庫が消える——ASUSが5070 Ti上位モデルの生産縮小へ

台湾系の産業情報サイト・Channel Gateが産業情報源を引用して伝えたASUSの内部方針によると、RTX 5070 Tiシリーズについては今後、DualおよびPRIMEといった主流モデルに絞って販売を継続し、上位グレードのROGおよびSTRIXシリーズは生産ラインから段階的に外れていく見通しとされています。

Channel Gateが機械翻訳で公開した内部文書には、次のような記述があります。「ASUSはRTX 5070 Tiシリーズの供給を引き続き削減する。工場は少数の主流モデルの販売に注力し、関連する生産能力はRTX 5080シリーズへ段階的に移行する」。また同文書では、「上流のGPU供給環境の変化により、特定モデルの供給が逼迫する可能性がある」とも記されており、供給削減が既定路線として確定しているわけではなく、今後の状況次第であることも示唆されています。

Wccftechは、RTX 5070 TiとRTX 5080がともに16GB VRAMを搭載していることが、この選択の直接的な要因になっているとし、NVIDIAおよびAIBが同じVRAM容量を持つ上位GPUへ注力するという類似した戦略が数ヶ月前にも見られたと報じています。また、ASUSがこのような戦略を採ることで、他のAIBパートナーも同様の方向へ追随する可能性があるとも伝えています。

なお、Wccftechは、ASUSがRTX 5080を優先している背景として、メモリ価格の上昇とサプライチェーンの制約を挙げています。ただし、ASUSがこうした判断の理由を公式に明言したわけではなく、あくまでChannel GateおよびWccftechによる報道上の分析・観測にとどまります。

RTX 5080に「特別販売支援」——Master EVOの投入も示唆

Channel Gateの報告によると、ASUSはRTX 5080シリーズについて現在の市場シェアを維持するよう工場側から指示が出ているとされています。オンライン販売およびハイエンドDIY PC向け販売を積極的に推進し、工場側がこのモデルに対して「特別販売支援」を提供するとされています。

さらに、Channel Gateの文書には「RTX 5080 Master EVO」と呼ばれる新モデルが近日中にリリースされる可能性があると記されており、業界顧客に対してはこの機会を活かして積極的に受注を確保するよう促しています。Wccftechによると、ASUSはRTX 5080シリーズに対して積極的なマーケティング展開を行う可能性が高いとされており、Master EVOの投入はその一環と位置づけられています。ただし、同モデルの仕様や発売時期についてはChannel Gateも確定情報を示しておらず、現時点では未確認です。

なお、関連情報として、Wccftechはソース記事の中で、ASUS ROG Astral RTX 5090が単一の16ピンコネクター使用時に3.7GHzを達成し、36Gbpsメモリとともに3つの世界記録を樹立・Port Royalスコア5万点超を記録したことも別途伝えています。

NVIDIAは安定と言うが、メーカー間で温度差

注目すべき対比として、NVIDIAはRTX 50シリーズ全体の生産は安定していると公式に確認しており、メモリ価格上昇によるエンドユーザーへの影響を最小限に抑えるよう取り組んでいるとしています。

一方でWccftechが報じているのは、ASUSがまさにそのNVIDIAの方針とは別に、AIBレベルで戦略的な製品配分を進めているという状況です。NVIDIAが「全体生産は安定」と主張する一方で、Channel GateおよびWccftechによると、ASUSは16GB VRAMを共有するRTX 5070 TiとRTX 5080の間でリソースを振り分け直しており、結果として上位グレードのRTX 5070 Tiモデルが市場から姿を消しつつある構図と報じられています。

Wccftechは、NVIDIAおよびAIBが同じVRAM容量を持つ上位GPUへ注力するという類似した戦略が数ヶ月前にも見られたと報じており、今回はその流れが具体的なモデル単位で表面化してきた格好だと伝えています。


Q&A

Q. RTX 5070 TiとRTX 5080はどちらも16GB VRAMを搭載しているのですか? はい、両モデルともに16GBのVRAMを搭載しています。Channel GateおよびWccftechによると、同じメモリ容量を共有することが、ASUSによるRTX 5080への生産シフトの直接的な要因の一つになっている可能性があるとされています。

Q. RTX 5070 Tiは完全に販売終了になるのですか? 現時点では販売終了ではありません。DualおよびPRIMEといった主流モデルは引き続き販売される見通しとされています。ただし、ROGおよびSTRIXシリーズは生産が段階的に縮小される可能性があると、Channel Gateが産業情報源を引用するかたちで伝えています。

Q. この情報はどの程度信頼できますか? 台湾系の産業情報サイト・Channel Gateが産業情報源を引用するかたちで伝えたもので、ASUSやNVIDIAによる公式発表ではありません。NVIDIAはRTX 50シリーズ全体の生産は安定していると確認していますが、ASUSの個別戦略については公式コメントは確認されていません。

出典