子会社4社が破産申請し、そのうち1社が先週閉鎖されたばかり——それでも複数タイトルを発表した。これはどういう意味か?経営破綻の危機に揺れるフランスのゲームパブリッシャーNaconが、2026年5月7日に「Nacon Connect 2026」を開催しました。崩壊しながらも新作を発表し続けるという逆説的な構図が、今回のイベントに暗い影を落としています。

Nacon Connect 2026の概要——破産申請後も新作を披露

Naconは2026年3月に本イベントの開催を予定していましたが、多数株主であるBig Ben Interactiveのリファイナンス交渉が不成立に終わったことを受け、Nacon自身が破産申請を行い、イベントは延期となっていました。

2026年5月7日に改めて開催されたNacon Connect 2026では、既発表タイトルの新映像や、すでにリリース済みの「Session: Skate Sim」のアップデート情報が公開されました。新規タイトルとしては以下の3作品が発表・公開されています。ただし「Curse of the Crimson Stag」については、厳密には新規ゲームの発表というより、旧題からの公式改題に近い位置づけとされています。

タイトル備考
Werewolf: The Apocalypse - Rageborn子会社Cyanide開発
Dracula: The Disciple新規発表
Curse of the Crimson Stag旧題「The Fading of Nicole Wilson」からの改題

子会社が破産申請——Spidersはすでに閉鎖

NaconはこれまでWccftechが「これは終わりではない」と表現した同社のメッセージと一貫して、ポートフォリオの強さと将来性を示そうとしてきました。しかし現実は厳しく、子会社のCyanide、Kylotonn、Spidersを含む4スタジオがいずれも破産申請を行っています。このうちSpidersはイベント開催の直前(先週)に閉鎖されました。

今回のショーケースでは「Greedfall: The Dying World」のDLCも紹介されましたが、Spidersの閉鎖により、このタイトルは今回のNacon Connect 2026の発表以降、一切アップデートを受けないことが確定しています。今回のDLC紹介が、実質的に最後のアップデートとなります。

Cyanideが開発中の「Werewolf: The Apocalypse - Rageborn」についても、同スタジオが破産申請中であることから、リリースまでスタジオが存続できるかどうかは不透明な状況です。同様に、Kylotonn開発の「Endurance Motorsport Series」についても、今後の開発継続に疑問符がついています。

Naconの現状まとめ

スタジオ状況
Spiders破産申請・閉鎖済み
Cyanide破産申請中
Kylotonn破産申請中
(4社目・名称未公表)破産申請中

Naconはフランスのゲーム開発業界における最大規模の雇用主の一つであり、同社が完全に崩壊すれば、フランスのゲーム開発シーンにとって壊滅的な打撃になると見られています。今後、スタジオをこれ以上閉鎖することなく事業を立て直せるかどうかが注目されます。

あなたのNaconゲームはどうなる?サポート継続の行方

今回のNacon Connect 2026は、Naconがポートフォリオの強さと将来性を示そうとした点で、これまでの「これは終わりではない」という同社のメッセージと一貫しています。しかし、複数の子会社が相次いで破産申請し、スタジオ閉鎖が現実のものとなっている状況は、発表されたタイトルの開発継続に対する信頼感を損なう可能性があると読めます。Spidersの閉鎖によりGreedfall: The Dying Worldの追加アップデートが打ち切られたことは、その最も具体的な例です。4社目の破産申請スタジオの名称はソース時点では明らかにされておらず、今後の法的手続きの行方次第では、さらなるスタジオ閉鎖や製品サポートの打ち切りが発生する可能性も否定できない状況です。

Q&A

Q. Greedfall: The Dying WorldのDLCは今後も更新されますか? A. 開発元のSpidersがすでに閉鎖されているため、今回のNacon Connect 2026で紹介されたDLC以降、新たなアップデートは行われないことが確定しています。

Q. Nacon Connect 2026はなぜ3月から延期されたのですか? A. 多数株主のBig Ben Interactiveがリファイナンス交渉を成立させられなかったことを受け、Naconが破産申請を行ったためです。イベントは元々2026年3月に予定されていましたが、この経緯により延期となり、2026年5月7日に開催されました。

Q. Cyanide開発のWerewolf: The Apocalypse - Ragebornはリリースされるのですか? A. Cyanideは破産申請中であり、リリースまでスタジオが存続できるかどうかは不透明です。

前世代・競合との比較早見表

項目Nacon Connect 2026
開催日2026年5月7日
当初予定日2026年3月(延期前)
破産申請済み子会社数4社(Cyanide・Kylotonn・Spiders、4社目は名称未公表)
閉鎖済みスタジオ数1社(Spiders)
紹介タイトル(新規・改題含む)Werewolf: The Apocalypse - Rageborn、Dracula: The Disciple、Curse of the Crimson Stag(改題)の3タイトル

出典