XPSが帰ってきました。Dellは一度「Premium」シリーズに統合した名門ブランドを、消費者の声を受けて再び表舞台に戻しています。フラッグシップ「Dell XPS 16 (2026)」は、Intel Core Ultra X7 358Hと16インチOLEDタッチディスプレイを搭載し、$1,749から。Tom's Hardwareがテストした構成は$2,349でした。前世代から丸1ポンド軽い3.65ポンド(約1.66kg)の薄型筐体に仕上げる一方で、ポートはThunderbolt 4×3とヘッドホン端子のみという割り切った設計が採られています。
XPSブランドが復活、3.65ポンドへ大幅軽量化
Dellは大々的なリブランドの一環でXPSをジェネリックな「Premium」シリーズに統合しましたが、Tom's Hardwareによれば消費者が声を上げ、Dellがそれに応えるかたちでXPSラインが戻ってきました。すでにXPS 14がレビューされており、今回のXPS 16はそのフラッグシップという位置付けです。
新型XPS 16 (2026)のサイズは13.88 x 9.35 x 0.58インチ、重量3.65ポンド(約1.66kg)です。旧モデルのXPS 16 Premium(14.1 x 9.4 x 0.75インチ)と比べてフットプリントが縮小し、厚みも薄くなりました。重量に至っては丸1ポンド(約453g)の軽量化を実現しています。Dellがこの軽量化を達成できた要因の一つが、ディスクリートGPUオプションを廃止し、内蔵Intel GPUのみに絞った点です。
競合機との比較は以下のとおりです。
| モデル | サイズ(インチ) | 重量 |
|---|---|---|
| Dell XPS 16 (2026) | 13.88 x 9.35 x 0.58 | 3.65ポンド(1.66kg) |
| Dell XPS 16 Premium(旧) | 14.1 x 9.4 x 0.75 | 記載なし(注) |
| Acer Aspire 16 AI | 13.99 x 9.66 x 0.59 | 3.42ポンド |
| Apple MacBook Air 15インチ | 記載なし | 2.7ポンド |
注:旧XPS 16 Premiumの具体的な重量はTom's Hardwareの該当箇所に記載がなく、新型が「丸1ポンド軽い」とのみ説明されています。15インチMacBook Airのチップ仕様についてもサイズ・重量比較の文脈で言及されているのみで、本記事抜粋には明記されていません。
Acer Aspire 16 AIに対してはフットプリントがわずかに小さい一方、重量はやや重くなっています。15インチMacBook Airよりは大型ですが、これは画面サイズの違いを考えれば妥当な範囲と言えます。
筐体はアルミニウム製で、パームレストにはGorilla Glassを採用、OLEDモデルではディスプレイ表面にもガラスが使われています。Tom's Hardwareは、エッジの精度や狭額縁ディスプレイなど全体の作り込みを評価し、USB-Cのみのポート構成は万人向けではないものの、それ以外はプレミアム領域に的確に収まっていると評しています。ヒンジは完全にフラットまでは開かず、垂直から約45度のところで止まりますが、片手開閉に対応する剛性を確保しています。
Core Ultra X7 358H・OLED 3200×2000搭載、ポートはThunderbolt 4×3のみ
Tom's Hardwareがテストした構成は、Intel Core Ultra X7 358H、32GB LPDDR5X-9600メモリ、Intel Arc B390内蔵グラフィックス、1TB SSD(Kioxia BG7)という内容です。価格は$2,349となっています。
主要スペックをまとめると以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra X7 358H |
| GPU | Intel Arc B390(内蔵) |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-9600 |
| ストレージ | 1TB SSD(Kioxia BG7) |
| ディスプレイ | 16インチOLED、3200 x 2000、120Hz、タッチ対応 |
| ネットワーク | Wi-Fi 7(Intel BE211)、Bluetooth 5.4 |
| ポート | Thunderbolt 4 x3、3.5mmオーディオジャック |
| カメラ | 1440p IR |
| バッテリー | 70 Wh |
| 電源アダプタ | 100W Type-C |
| OS | Windows 11 Home |
| 重量 | 3.65ポンド(1.66kg) |
| テスト構成価格 | $2,349.99 |
Tom's Hardwareは長所として、美しいOLEDタッチディスプレイ、洗練された堅牢な作り、改善されたキーボードとトラックパッド、印象的なウェブカメラ、しっかりしたスピーカーを挙げています。一方、短所としてはUSB-Cポートのみという構成と、特にOLED構成での価格の高さが指摘されています。
注目すべきはポート構成で、Thunderbolt 4(USB-C)×3とヘッドホンジャックのみという、AppleのMacに追随した割り切った設計になっています。Tom's HardwareはAcer Swift 16 AIやAsus Zenbook A16がUSB-Aを含むより実用的なポート構成を提供している点を指摘しており、有線周辺機器に依存していてUSB-Cへの完全移行が済んでいないユーザーは、ドングルの使用を強いられることになります。
dGPU廃止と薄型化—プレミアムノートの新潮流
dGPUを廃して薄型化に振り切るXPS 16 (2026)の設計判断は、近年のプレミアムノート全体の方向性と重なるように見えます。AI PC化が進むなかで、内蔵GPUを軸に据えた構成が、クリエイティブ用途を含む幅広い領域で実用的と捉えられつつある状況がうかがえます。
日本のユーザー視点では、$1,749スタートという価格は為替を踏まえると決して安価ではない可能性があります。一方、薄型・軽量・高品質ディスプレイを一台で揃えたいクリエイター層にとっては、十分に検討対象に入る構成と見られます。USB-Aを多用する周辺機器構成のままであれば、ドングル運用を前提とした検討が必要になりそうです。
Q&A
Q. Dell XPS 16 (2026) のディスプレイはどのような仕様ですか? A. 16インチのOLEDタッチディスプレイで、解像度3200×2000、リフレッシュレート120Hz対応です。Tom's Hardwareは長所の筆頭に「美しいOLEDタッチディスプレイ」を挙げ、リード文ではタンデムOLEDと表現しています。視覚的な印象や発色の詳細評価については出典元を参照してください。
Q. キーボード・トラックパッド・ウェブカメラ・スピーカーの評価はどうですか? A. Tom's Hardwareは長所として「改善されたキーボードとトラックパッド」「印象的なウェブカメラ」「しっかりしたスピーカー」を挙げています。ウェブカメラのハードウェア仕様は1440p IRです。それぞれの具体的な使用感や評価の詳細は出典元のレビューを参照してください。
Q. バッテリーや電源まわりの仕様はどうなっていますか? A. バッテリー容量は70Wh、付属の電源アダプタは100WのType-C仕様です。具体的な駆動時間のベンチマーク値は本記事の抜粋範囲には含まれていないため、実測値が気になる場合は出典元のレビュー本編を確認してください。
用途別おすすめ
| 用途 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| ゲーミング(FHD/4K) | × | dGPUオプションが廃止され、内蔵Intel Arc B390のみのため本格ゲーミングには不向き |
| クリエイティブ作業(動画編集等) | ○ | 16インチOLED 3200×2000、Core Ultra X7 358H、32GB LPDDR5X-9600で映像・写真編集に適する |
| AI推論・LLMローカル実行 | △ | Core Ultra X7 358H搭載だが、本記事抜粋にはNPU性能の具体値が示されておらず、dGPU非搭載のため大規模モデルには制約あり |
| オフィス・ビジネス用途 | ○ | 3.65ポンドの携帯性、1440p IRカメラ、Wi-Fi 7、Thunderbolt 4×3で出張・会議に適する |
前世代・競合との比較早見表
| モデル | CPU | GPU | 重量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Dell XPS 16 (2026) | Core Ultra X7 358H | Intel Arc B390(内蔵) | 3.65ポンド | OLED 3200×2000、TB4×3のみ |
| Dell XPS 16 Premium(旧) | (記載なし) | dGPUオプション有 | (記載なし) | 旧型、より厚く重い |
| Acer Aspire 16 AI | (記載なし) | (内蔵) | 3.42ポンド | やや軽量、フットプリントは若干大 |
| Apple MacBook Air 15インチ | (本記事抜粋に記載なし) | 内蔵 | 2.7ポンド | 最軽量、画面サイズは15インチ |
出典
- Tom's Hardware — Dell XPS 16 (2026) Review: A flagship return to form
