フレームジェネレーションは「フレームレートを水増しするだけの機能」として敬遠されがちですが、XDA Developersはその評価が「最悪の使い方をしているから」に過ぎないと指摘しています。正しい場面で使えば意味のある体験向上が得られる一方、使い方を誤ると違和感の原因になります。

35FPSで使うのが最大の間違い

多くのゲーマーがフレームジェネレーションを試すのは、ゲームがすでにカクついているときです。しかしXDA Developersによると、これがまさに「最悪のシナリオ」です。

たとえばネイティブで35FPSしか出ていない状態でMulti-Frame Generationを有効にすると、画面上のFPSカウンターは120FPS超を示します。しかし入力の応答性は依然として元の35FPSに縛られたままです。MSI Afterburnerの数字は跳ね上がっても、コントローラーやマウスの操作感は何も変わっていないのです。

さらに、ベースフレームレートが低い状態ではフレームタイムのばらつきも大きくなりやすく、FPSカウンターが高い数値を示しているにもかかわらず、プレイフィールはむしろ不安定に感じられる場合があります。フレームジェネレーションは視覚的に滑らかに見せるだけで、パフォーマンスが低い根本的な原因を修正する機能ではないとXDA Developersは述べています。

本来の使い方:100FPS前後の「上乗せ」として

フレームジェネレーションが真価を発揮するのは、すでに安定したパフォーマンスが出ている状態で使う場合です。XDA Developersは「ネイティブで100FPS前後が安定して出ており、フレームタイムも一定で、CPUがボトルネックになっていない」状態を理想的な使用条件として挙げています。

この状態であれば、入力の応答性はすでに十分に確保されています。フレームジェネレーションはその上に追加フレームを重ねるだけなので、高リフレッシュレートモニターでの映像の滑らかさをさらに高める効果が得られます。問題を隠すためではなく、良好なパフォーマンスをさらに引き上げるツールとして使う——この発想の転換が重要です。

ただし、Multi-Frame Generationを過剰に適用した場合は、安定したベースパフォーマンスがあっても「見た目の滑らかさ」と「実際の操作感」のズレが生じる可能性があるとも指摘されています。特に動きの速いゲームでは注意が必要です。

競技系ゲームには向かない理由

フレームジェネレーションが競技系ゲーマーに徹底的に避けられる理由は明確です。フレームジェネレーションは映像を滑らかに見せますが、入力の応答速度を改善する機能ではありません。エイムやトラッキングの精度は、視覚的な滑らかさではなく入力レイテンシに依存しているためです。

XDA Developersによると、フレームジェネレーションによって5〜10ミリ秒程度の追加レイテンシが発生する可能性があります。FPSなどのミリ秒単位の判断が勝敗を分けるジャンルでは、この差が致命的になり得ると指摘されています。実際、多くの競技系タイトルはフレームジェネレーション機能自体を搭載していません。XDA Developersは「開発者でさえこのことを知っている」と述べています。

一方、シングルプレイヤーゲームでは、XDA Developersによると、応答性とレイテンシがある程度確保されていれば十分なため、フレームジェネレーションによる映像の滑らかさの恩恵がより大きく感じられるとされています。

「フレームジェネレーション=詐欺」論への反論

「偽フレーム」への批判はXDA Developersも理解できると述べつつも、「使い方が間違っているだけで、無意味な機能ではない」と主張しています。

NvidiaやAMDがこの機能を「低パフォーマンスの解決策」として訴求するマーケティング手法が、誤った使い方を広めている一因だとも指摘しています。低いネイティブパフォーマンスを補うために使うのではなく、すでに良好な状態のパフォーマンスをさらに高める用途に限定すれば、特にシングルプレイヤータイトルでは満足のいく結果が得られるとまとめています。


Q&A

Q. フレームジェネレーションはどのくらいのFPSから使うべきですか? XDA Developersによると、ネイティブで100FPS前後が安定して出ており、フレームタイムが一定で、CPUがボトルネックになっていない状態が理想的な使用条件とされています。35FPS程度の低パフォーマンス状態での使用は、視覚的な改善はあっても操作感の改善にはつながらないとされています。

Q. 競技系ゲームでフレームジェネレーションを使ってはいけないのですか? XDA Developersは、競技系ゲームでの使用は避けることを推奨しています。フレームジェネレーションは追加のレイテンシが発生する可能性があり、入力の応答性を改善する機能でもないためです。多くの競技系タイトルがこの機能を搭載していないのも、開発者がこの問題を認識しているためだとXDA Developersは述べています。

出典