iPadでウェブリサーチとAI活用を同時にこなしたいユーザーにとって、PerplexityのAIブラウザ「Comet」がついに本格的な選択肢になった。これまで「基本サポート」にとどまっていたiPad版Cometが、複数ウィンドウ表示とiPadOSマルチタスク機能への正式対応を果たし、タブレット環境での実用性を一段引き上げるアップデートを配信した。

iPadの「ながら作業」を変える——CometがマルチタスクをAIと組み合わせる

Cometは、通常のウェブブラウズ体験にAIチャットボット機能を統合したブラウザだ。PerplexityはOpenAIやAnthropicをはじめとする複数のAIモデルと連携しており、ブラウジング中にそのままAIへ質問したり、収集した情報を整理したりすることができる。

従来のブラウザとの違いをひと言で表すなら「調べながら考える」体験の一体化だ。気になる記事を読みながら別タブでAIに要約を依頼し、その回答を参照しつつ別のページを開く——そうした流れをブラウザを切り替えることなく完結できる点が、Cometの核心的な価値になっている。

「基本サポート」から「本格対応」へ——今回追加されたiPadOS機能

今回のアップデートで追加された主な機能は以下の2点だ。

  • 複数のブラウザウィンドウ表示:同時に複数のウィンドウを独立して開き、並行して作業できるようになった。
  • iPadOSマルチタスク機能への正式対応:Split ViewやSlide Overといった、iPadOS固有のマルチタスク操作とCometを組み合わせて使えるようになった。

これが実際の使い勝手にどう影響するかを想像してほしい。たとえば画面左にCometのブラウザウィンドウでリサーチ記事を表示し、画面右でAIチャットを立ち上げて質問を投げる——そうした「2画面同時進行」が、今回のアップデートで初めてネイティブに実現する。これまでのiPad版CometはiPhone版を拡大表示する形に近い「基本サポート」にとどまっており、iPadの大画面を活かしたマルチタスクには実質対応していなかった。

リリースの流れ——MacからiPhone、そしてiPadへの本格展開

Cometのリリース経緯を振り返ると、まずMac向けに登場し、その後2026年3月にiPhone版が提供された。iPad版は当初から基本的なサポートが含まれていたものの、iPadならではのマルチウィンドウやマルチタスク機能には未対応のままだった。今回のアップデートはその空白を埋めるものであり、Cometがタブレットプラットフォームを「本命」として位置づけ始めたシグナルとも読める。

Mac版については、Perplexityは同月、Mac向けにエージェント型アシスタント機能「Personal Computer」もリリースしており、複数のプラットフォームで同時並行的に機能強化が進んでいる状況だ。

アップデートの入手方法

iPad版Cometの新機能は、App Storeから最新バージョンへアップデートすることで即座に利用できる。すでにインストール済みのユーザーは自動アップデートを有効にしているか確認し、手動の場合はApp StoreのCometページから更新を適用しよう。


Q&A

Q. CometはiPhoneでも使えますか? 使えます。Cometは2026年3月にiPhone版が提供されており、現在もiPhoneで利用可能です。今回のアップデートはiPad向けのマルチウィンドウ・マルチタスク機能の強化が中心で、iPhone版の基本的な利用には影響しません。

Q. CometはどのAIモデルに対応していますか? PerplexityはOpenAIやAnthropicをはじめとする複数のAIモデルと連携しています。利用可能なモデルの具体的な一覧は現時点の公式情報には明記されていないため、最新の対応状況はApp Store内のリリースノートやPerplexityの公式サイトで確認することをおすすめします。

Q. Cometを使うメリットは、SafariやChromeと比べて何ですか? 最大の差別化点は「ブラウジングとAI質問の一体化」です。SafariやChromeでAIを活用するには別アプリを開く必要がありますが、Cometはブラウジング中にそのままAIへ問いかけ、情報を整理できます。今回のマルチウィンドウ対応により、この体験がiPadの大画面でより効果的に活用できるようになりました。


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