Galaxy S22 UltraからS26 Ultraの間、3倍望遠センサーは1/3.52インチから1/3.94インチへと縮小した——つまり「Ultraに買い替えるたびに3倍ズームの画質条件が悪化する」という逆転現象が、複数世代にわたって放置されていた。「S26 Ultraに機種変したのに、なぜか旧機種のほうが綺麗に撮れた気がした」という感覚は、気のせいではなかった。WeiboのリーカーIce Universe氏がX(旧Twitter)のWvisioncreation経由で報告した内容によると、Galaxy S27 Ultraではこの3倍望遠カメラそのものが廃止される方向とされている。改良ではなく「廃止」で問題を解決するという大胆な刷新だが、代替手段の中身を冷静に見ると、全員が無条件に喜べるアップグレードではない。
毎年「Ultra」を名乗りながら縮み続けた3倍センサー
Galaxy S26 Ultraの3倍望遠センサーは1/3.94インチ・10MP。対してGalaxy S22 Ultraは1/3.52インチ・10MPを搭載していた。解像度は同じ10MPながら、物理センサーのサイズは数世代前のほうが大きい。センサーサイズは数値が大きいほど物理的に小さくなるため、夜景・薄暗いレストラン・雨天など光量が少ない場面でのズームショットでは、S26 UltraはS22 Ultraより原理的に不利な条件で撮影してきたことになる。
Samsungは複数世代にわたってS26 Ultraの3倍望遠カメラをほぼ据え置きにしてきたとされている。毎年プレミアム価格で「Ultra」を販売しながら、3倍望遠に限っては旧世代ユーザーのほうが有利という矛盾——この構造が「機種変する意味があるのか」という不信感をコミュニティに根付かせ、批判が継続した背景になっている。
「廃止」という解決策——光学ズームを手放してよい人・よくない人
S27 Ultraでは3倍望遠カメラを取り除き、新搭載の200MPメインカメラからのデジタルクロップで3倍相当のズームを実現する方向とされている。この変更が「進化」か「後退」かは、使い方によって答えが真逆に分かれる。
3倍ズームをスポーツ観戦・子どもの発表会・旅先の建築細部など、週に複数回使うユーザーにとっては後退だ。光学ズームはレンズが物理的に被写体を拡大するため、センサーに届く光の情報量の点でデジタルクロップより原理的に優れている。薄暗い会場や夜間屋外では、この差が写真一枚の成否に直結する。
一方、3倍ズームの使用が月に数回未満のユーザー、あるいはメインカメラの画質向上を最優先するユーザーにとっては話が変わる。200MPという高解像度センサーからのデジタルクロップは、従来の10MPセンサーによるデジタルズームとは異なる水準の画質が期待できる。「デジタルクロップ=劣化」という単純な等式は、必ずしも成立しない。
判断基準は明確だ:自分のカメラロールを開いて、過去1か月に3倍ズームで撮った写真が10枚を超えるならS27 Ultraへの乗り換えは慎重に検討すべきだ。 指で数えられる程度なら、200MPメインカメラの恩恵が光学3倍の優位を上回る可能性は十分ある。
Ice Universe×レンダリングの一致が示す信憑性、ただし確定は公式発表まで
NotebookCheckが以前に伝えたところによると、S27 UltraのメインカメラにはISOCELL HPAという200MPセンサーが採用される可能性があり、センサーサイズは1/1.12インチまたは1/1.3インチになるとされている。仮に1/1.12インチが実現した場合、Oppo Find X9 UltraおよびVivo X300 Ultraと同等の構成になる——この2機種はいずれも200MP・1/1.12インチのメインカメラを搭載している。
リークの信憑性という観点では、Ice Universe氏は今回の文字情報を発信する前日に、Galaxy S27 Ultraのレンダリング画像をXに投稿している。そのレンダリングには3つのカメラのみが描かれており、翌日のリーク内容(3倍望遠廃止)と一致する。レンダリングと文字情報が同じ方向性を示している事実は、このレンダリングが単なるファン制作の域を超えた可能性を示唆している。ただしGalaxy S27 Ultraはリーク初期段階にあり、仕様は公式発表まで確定しない。
Q&A
Q. 今Galaxy S26 Ultraの購入を検討しているが、S27 Ultraまで待つべきか?
3倍ズームの使用頻度で答えが分かれる。月に10枚以上3倍ズームで撮るなら、光学3倍を搭載している今のS26 Ultraを選ぶほうが合理的だ。S27 Ultraではその光学3倍ズームが搭載されない可能性がある。逆に3倍ズームの使用がほとんどなく、広角・接写・室内スナップがメインなら、200MP大型センサーのS27 Ultraを待つ価値は十分ある。なお、S26 Ultra自体の完成度はNotebookCheckが89点の高評価を付けているほどで、3倍望遠センサーの縮小を除けばSamsungの現時点での最高水準の一台であることは変わらない。
Q. S26 Ultraの3倍望遠は実際にS22 Ultraより劣化しているのか?
センサーサイズはS22 Ultraの1/3.52インチに対してS26 Ultraは1/3.94インチと数値上は後退している。暗所ズームや高ISO時の画質は物理センサーサイズに強く依存するため、「S22 Ultraのほうがズームが綺麗だった気がした」という体験は錯覚ではない。ただし写真の仕上がりはソフトウェア処理にも大きく左右されるため、あらゆる場面でS22 Ultraが上回るとは言い切れない。最も差が出るのは夜間・薄暗い室内・高倍率での細部描写の場面だ。
Q. 3倍望遠が廃止された場合、200MPデジタルクロップは普段使いで実用的か?
日中の屋外・明るい室内・SNS投稿サイズなら実用上の差は小さくなる可能性がある。差が顕在化するのは夜間・薄暗い室内・大判プリント・厳密な画質比較といった条件だ。3倍ズームを日常的に多用するユーザーには、発売後にカメラ専門媒体が公開する光学ズームとの比較レビューが最終的な判断材料になる。それまでの答えは、自分の3倍ズーム使用頻度が自然に導き出してくれる。
出典
- NotebookCheck — Finally gone: Samsung Galaxy S27 Ultra to remove one of most hated Galaxy S26 Ultra back camera aspects
- Ice Universe on Weibo(Wvisioncreation on X経由)
