過去1週間でRedditや公式サポートフォーラムに複数の報告が寄せられ、iOS+CarPlayの組み合わせに集中する不具合が浮上しています。運転中に曲が途切れ、ハンドルを握ったままでは次の曲にも進めない——そんな体感ストレスをCarPlayユーザーが訴えている格好です。Android Authorityによると、Androidからも少なくとも1件の同様の報告が確認されており、回避策はかなり単純なものだといいます。

「次へ」ボタンを押しても動かない——報告されている症状

問題の症状は、再生中の曲が終わっても自動的に次の曲に切り替わらないというものです。さらに、次へ(⏭)ボタンを手動でタップしても反応しないと報じられています。

過去1週間ほどの間に、RedditやYouTube Musicの公式サポートフォーラムで複数の報告が確認されており、YouTube Premium加入者のアカウントでも同様の現象が起きているという報告があります。

報告の中心はiOSユーザーで、とくにCarPlay経由での再生時に発生しやすいと報じられています。Android Authority編集部のAamir Siddiqui氏も、iPhone上で直接YouTube Musicを使っていて同じ問題に遭遇したとのことです。一方で、Androidユーザーからも少なくとも1件の同様の報告が寄せられているといい、現時点ではプラットフォームをまたいだ事象であることがうかがえます。

回避策1: iPhoneを再起動するだけで直る場合がある

最もシンプルな回避策は、iPhoneの再起動です。Aamir Siddiqui氏のケースでは、iPhoneを単純に再起動しただけで問題が解消し、その後2日間にわたって再発しなかったと報告されています。

不具合の内容は些細に見えるものの、運転中に曲が止まってもCarPlayの画面では操作が効かない、という日常的な使い方を阻害する性質があり、まずはこの手順から試す価値があります。

回避策2: Wi-Fi設定をいじる「Reddit発」の手順

それでも直らない場合に向けて、Redditユーザーの「iDrinkSaline」氏が共有した手順も紹介されています。アプリ内設定の切り替えとWi-Fiの再接続を組み合わせる流れで、次のとおりです。

  • iOSデバイスでYouTube Musicを開く
  • プロフィール画像をタップし、「Settings」→「Playback and restrictions」へ進む
  • 「Stream via Wi-Fi only」をオンにする
  • アプリを完全に終了する
  • iPhoneのWi-Fiを数秒オフにしてから、再びオンにする
  • もう一度YouTube Musicを開き、曲を再生する

投稿者によれば、この一連の操作で症状のループから抜け出し、アプリが正常に動作するようになったといいます。ただしAndroid Authorityは、自分たちの環境では再起動だけで直ってしまったためこの手順を検証できなかったと報じています。あくまで一部ユーザーが効果を報告している暫定的な回避策と捉えるのが妥当です。

過去のWear OS不具合との関係は?——根本原因は依然不明

YouTube Musicでは少し前にも、Wear OS上で「次の曲にスキップできない」という似た不具合が起きていました。Android Authorityは、こちらについてはGoogleが解消を確認したと報じています(同社からの公式発表として直接確認したものではなく、あくまでメディアの報道に基づく情報です)。

ただし、Wear OSで発生した問題と今回のiOS/Androidでの問題が同じ原因に由来するかどうかは現時点では分かっていません。Googleからの今回の不具合に関する公式アナウンスも、現時点では報じられていません。

普段からCarPlayでYouTube Musicを流しっぱなしにしているユーザーには影響が大きい不具合ですが、まずはiPhoneの再起動を試し、それでも直らなければRedditで共有された手順を試すのが現実的です。サーバー側のロールアウトかアプリ側の更新で静かに解消される可能性もあるため、続報を待ちつつ手元での回避を進めるのがよいでしょう。

CarPlayでは他の音楽アプリでも類似トラブルが報告されている

YouTube Musicに限らず、2026年に入ってからCarPlay上の音楽アプリで複数の不具合が並行して報告されています。

Spotifyでも曲情報の誤表示が発生

Spotifyを車内リスニングに使うユーザーが、再生中に誤ったトラック情報が表示される継続的な表示不具合に遭遇しており、実際の曲名・アーティスト名・アルバム情報が前のトラックなどのミスマッチなデータに置き換わり、ドライバーが何が再生されているか分からない状態になっています。Spotifyは問題の認識を表明し、チームが調査中であり近くアップデートが期待されると述べているものの、明確なタイムラインは示されていません。

CarPlay側に起因する可能性を指摘する報道もあります。autoevolutionの記者はYouTube Musicが白い画面のまま読み込めなくなる症状を経験し、iPhone上でのアプリ強制終了では解消せず、端末の再起動のみで直った、しかもYouTube Musicのアプリ更新後に起きたわけではなく突然消えたと報告しています。同種の問題がSpotifyでも報告されていることから、CarPlay側が原因である可能性が高まっています。

不具合の裏で進むYouTube Musicの2026年機能強化

再生周りで不具合が話題になる一方、YouTube Musicは2026年に入ってから機能面で複数の大型アップデートを実施しています。

時期アップデート内容
2026年1月再生キューのクロスデバイス同期
2026年2月AIプレイリスト生成(Premium向け)
2026年4月Now Playing画面のUI刷新

Googleは長年要望のあったYouTube Musicの再生キューをAndroidとiOSの他デバイス間で同期する機能を提供開始し、これによりApple Musicが再生同期機能を持たない唯一のサービスとなりました。さらに2026年2月にはPremiumユーザー向けに、iOSとAndroidでテキストプロンプトからプレイリストを生成するAI機能の展開が始まっています。

UI面では従来の「Song」「Video」というテキストラベルが、視覚的な雑然さを減らすミニマルなアイコンに置き換えられました。画面下部にあった「Lyrics」「Related」タブは元の位置から外され、代わりに「Up Next」キューが下部の主要エリアを占め、画面下から上にスワイプすることでキューにアクセスできるようになっています。

Q&A

Q. CarPlayを使わなければ回避できますか? 報告はCarPlay経由での再生時に集中していると報じられているため、iPhoneで直接アプリを操作する使い方であれば遭遇しにくい可能性があります。ただしAndroid Authority編集部はiPhone単体での発生も確認しており、CarPlayを避ければ必ず回避できると断言はできない状況です。

Q. YouTube Premiumに加入していれば影響を受けませんか? いいえ。YouTube Premium加入者のアカウントでも同じ症状が起きているという報告があります。課金の有無に関わらず発生する不具合のようです。

Q. Googleは公式に対応を発表していますか? 今回の不具合について、Googleからの公式な発表は現時点では報じられていません。過去にWear OSで起きた類似の不具合についてはAndroid Authorityが解消が確認されたと報じていますが、両者の原因が同じかどうかは分かっておらず、あくまでメディア報道に基づく情報である点には留意が必要です。

出典