GoogleがAndroidアプリ共通の「アカウント切替UI」を、挨拶テキスト削除・プロフィール写真の縮小・メニュー統合などを伴うコンパクトな新レイアウトに置き換える可能性があります。さらに、プロフィール写真横のアイコンがカメラから鉛筆へと変わり、写真変更だけでなくGoogleアカウントの個人情報ページ全体への入口に変化する可能性も指摘されています。Google Drive最新版に含まれる未公開コードのAPK解析で見つかった痕跡として、Android AuthorityのStephen Schenck氏が伝えています。
なお、APK解析(APKティアダウン)で見つかった機能は、最終的に公開リリースに搭載されない場合や、最終製品の仕様が変わる可能性がある点には注意が必要です。本記事の内容はあくまで現時点でのリーク段階の情報であり、確定情報ではありません。
カメラから鉛筆へ——アイコン変更が示す機能拡張
今回の変更で最も見落とせないのが、プロフィール写真横のアイコンがカメラから鉛筆に変わる点です。
現行のカメラアイコンをタップすると「写真変更画面」に直行しますが、新しい鉛筆アイコンでは、Googleアカウントの個人情報ページ全体に遷移する仕様になっているとAndroid Authorityは伝えています。写真だけでなくプロフィール全般を編集できる導線へと拡張される可能性があるわけです。
Drive最新版のAPK解析で見つかった新UIの痕跡
Android AuthorityのStephen Schenck氏は、Google Driveの最新バージョンを解析する中で、新しいアカウント切替画面のレイアウトに関する手がかりを報じています。アプリ内の未公開コードを解析する、いわゆるAPKティアダウンと呼ばれる手法によるもので、まだ一般ユーザーには公開されていない段階の情報です。
APKティアダウンで見つかった機能は最終的に公開リリースに搭載されない可能性や、実装段階で仕様が変わる可能性もあるため、現時点では「準備が進められている段階」と捉えるのが妥当でしょう。
余白を削った詰めデザインへ——主な変更点
現行UIと比較した主な変更点として、以下のような項目が挙げられています。
- 挨拶テキストの削除:アイコンの上に表示されていた挨拶テキスト(friendly salutation)がなくなる
- プロフィール写真の縮小:ユーザーのプロフィール写真が小さくなる
- 折りたたみ式メニューへの統合:メールアドレスなどが折りたたみ式の切替メニュー内にまとめられる
- 「Manage your Google account」ボタンの移動:画面下部に配置される
- 「Switch account」表示の見直し:明示的な切替テキストの扱いが変わる
全体としてアカウント切替パネルが「コンパクトに詰められたデザイン」になり、画面占有面積が小さくなるのが大きな方向性です。なお、各項目の最終的な実装は変わる可能性があります。
縮小の狙いはPlay StoreやGeminiでの体感改善
Driveだけを見ていると「現状でも余白は十分にあるのに、なぜわざわざ縮小するのか?」と感じる方もいるかもしれません。
その答えとなるのが、Play StoreやGeminiといった、アカウント切替パネル内に他のコンテンツも多く詰まっているアプリでの効果です。これらのアプリでは目的のオプションを探すのにスクロールが必要になる場面があり、切替パネル自体を小さくできれば、その手間を減らせる可能性があります。
今回はDriveから新UIの片鱗が見え始めましたが、最終的にはGoogleのAndroidアプリ全体に展開される見通しです。Gmail・Drive・Play Store・Geminiなど、Googleアカウントを扱うすべてのアプリで統一的に変更される流れになりそうです。
リーク段階の情報のため慎重に様子を見るべきアップデートですが、新UIに置き換わった際には少し操作感が変わる点だけ意識しておくとよさそうです。
Material 3 Expressiveが進めるGoogleアプリ群の刷新
2026年、GoogleはAndroidとWear OS向けに「Material 3 Expressive」と呼ばれる新しいデザイン言語を正式導入しています。Google Blogによれば、より自然でばねのようなアニメーションが特徴で、Android Authorityの報道ではユーザーがUI要素を最大4倍速く識別できるとされています。
2026年に進む各アプリへの適用
Android Authorityや9to5Googleの報道では、Material 3 Expressiveの適用が複数のGoogleアプリで進行しています。Google TasksではMaterial 3 Expressive準拠のウィジェット再設計が広く展開され、Chrome for Androidでも設定ページが同デザインで刷新されています。Phone by GoogleもMaterial 3 Expressive準拠の刷新対象として挙げられています。アカウント切替パネルのコンパクト化も、こうしたMaterial 3 Expressiveを軸にしたGoogleアプリ群全体の刷新と地続きの流れに位置づけられそうです。
先行展開された新アカウント切替UI——Play StoreではPlay Points tierも
新しいアカウント切替UIは、Android AuthorityおよびAndroid Policeの報道によれば、すでに段階的に複数のGoogleアプリへ展開されています。これらのアプリではダイアログ形式ではなく全画面表示のフルページUIに置き換わり、上部にプロフィール写真と「Manage your Google Account」が並ぶ構成になっています。
- Maps・Wallet・Translate・Tasks:副アカウントが折りたたみ式の「Switch account」プルダウンに格納される全画面UIへ移行済み
- Google Play Store:2025年8月から再設計版のロールアウトが開始
- Play Store独自要素:切替パネル上部にプロフィール写真と挨拶文を大きく表示し、Play Points tierを目立たせる構成。現在のポイント数と翌年のティア維持に必要なポイント数が示される
つまり、今回リークされた「コンパクト化」案は、こうした先行展開アプリで採用されたデザインをさらに余白削減方向に詰める動きと位置づけられそうです。
Q&A
Q. このUI変更はいつから使えますか? 公開時期について、Android Authorityは明らかにしていません。確認されたのはGoogle Drive最新版に含まれる未公開コードであり、実際の展開時期や、そもそも一般リリースされるかどうかも現時点では確約されていない、とされています。
Q. 機能やできることは変わりますか? アカウント切替自体の機能は変わらないとAndroid Authorityは伝えています。変わるのは主にレイアウトとプロフィール写真横アイコンの挙動で、新しい鉛筆アイコンからはGoogleアカウントの個人情報ページ全体に遷移できるようになる可能性があります。
Q. どのアプリで恩恵が大きいですか? Play StoreやGeminiのように、アカウント切替パネル内にコンテンツや項目が多く並ぶアプリで効果が大きいと見られています。これらのアプリでは目的のオプションを探すのにスクロールが必要になる場面があり、パネル自体のコンパクト化が操作量の削減につながりやすいためです。一方、Driveのように余白の多いアプリでは恩恵を感じにくいかもしれません。
出典
- Android Authority — Google gets ready to tighten up its account switcher in Android apps
- Android Authority — Google Play Store preps a new account switcher
- Google Blog — Google launches Material 3 Expressive redesign for Android, Wear OS devices
