『The Witcher 3: Wild Hunt』のオリジナル発売から12年が経つ2027年、まさかの第3拡張が登場することになりました。累計6,000万本を販売したモンスターハント大作に、12年越しの新規拡張という異例の一報です。タイトルは「The Witcher 3: Songs of the Past」。発表は当初翌日の配信番組で予定されていたものの、CD Projekt Red自身の公式ランチャー上で名称が誤って表示されたことから、ほぼ「不慮の事故」として先行公開されたかたちです。
公式ランチャーからのリークが発表を前倒しさせた経緯
今回のニュースは、CD Projekt Redが運営する「RED Launcher」上で拡張タイトルが意図せず表示されたことに端を発しています。Windows Centralは、リークがオンラインに広まったあと、CD Projekt RedがX(旧Twitter)上で次のように公式に認めたと報じています。
「We originally planned to make this big reveal during our REDstreams tomorrow, but let's say we found something we didn't yet expect on RED Launcher.」
「本来は明日のREDstreamsで大々的に発表する予定だったが、RED Launcher上に予期しないものを見つけてしまった」という趣旨のコメントです。Windows Centralの記者(Jennifer Young氏)は記事内で「誰かが(公開)ボタンを早く押してしまったのかもしれない」と推測コメントを添えていますが、いずれにせよCD Projekt Red本体が公式に存在を認めたため、リーク内容は確定情報として扱える状況です。
なぜ今さら第3拡張?6,000万本タイトルの延命戦略
公開された情報を整理すると、新拡張の基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | The Witcher 3: Songs of the Past |
| 発売年 | 2027年 |
| 対応機種 | Xbox Series X|S / PlayStation 5 / PC |
| 共同開発 | Fool's Theory(ポーランド拠点) |
注目すべきは共同開発として名前が挙がっているFool's Theoryです。同スタジオは『Divinity: Original Sin 2』『Silent Hill 2』への参加実績があり、現在CD Projekt Redの『The Witcher Remake』も支援していると伝えられています。さらに、インディータイトル『The Thaumaturge』の開発元としても知られています。
背景として、『The Witcher 3: Wild Hunt』本編は累計6,000万本を販売し、その後『Hearts of Stone』『Blood and Wine』という2つの大型拡張がリリースされてきました。オリジナル発売から12年を経ての第3拡張は、AAAタイトルとしてもかなり異例のタイミングと言えます。記事執筆元のWindows Centralは、CD Projekt Redが『The Witcher 4』の登場を待つ間も『Witcher 3』に時間とエネルギーを注いでいることを評価する論調で伝えています。なお、拡張の詳細な内容や具体的な発売月・価格は現時点で公表されていません。
古いPCユーザーは要注意 — システム要件が引き上げられる
CD Projekt Redは、新コンテンツの追加に伴って「今後の円滑な動作と互換性を確保するため、システム要件の更新が必要になる」とアナウンスしたと伝えられています。次回のアップデートでこの要件変更が反映されるとされています。
「So What?」を整理すると、ポイントは2つあります。1つ目は、現在『The Witcher 3: Wild Hunt』をプレイしている人にとって、2027年の拡張配信時点で要求スペックが現在より引き上げられる可能性があるという点です。古いPC構成の場合は、配信時期に動作要件の再確認が必要になります。2つ目は復帰導線です。本編とその拡張群はXbox Game Passに収録されており、Game Pass加入者であれば追加費用なしでシリーズに触れ直せる選択肢が残されています。
Geralt主役回帰の意味 — 『The Witcher 4』との物語的な接続
Songs of the Pastは、伝説のモンスタースレイヤーであるGeralt of Riviaを再び主人公として描く新たな冒険となります。これはCiriが主役を担う『The Witcher 4』との意図的な対比として位置づけられています。
11年ぶりのDLCという文脈
2027年の配信は、2015年の『The Witcher 3: Wild Hunt』本編発売から12年、最後のDLCである『Blood and Wine』から11年というタイミングです。確定情報ではないものの、事前のリーク段階では本作が『Wild Hunt』と『The Witcher 4』のあいだを橋渡しする内容になり、Ciriを主役とする次回作に直接つながる可能性が示唆されていました。
物語の詳細はまだ伏せられていますが、続報については2026年晩夏(late summer 2026)に公開される予定であるとアナウンスされています。Geralt主役のサイドストーリーが、次なる三部作の起点とどう接続するかが注目ポイントとなりそうです。
「噂」から「公式」へ — Fool's Theory起用の伏線
共同開発を担うFool's Theoryの起用は、突然の発表ではなく長い伏線の上に成立しています。
- 2025年夏、ポーランド人ジャーナリストのBorys Nieśpielak氏がFool's Theoryによる新拡張開発を報じ、噂が広がっていました。
- CD Projektの共同CEO Michał Nowakowski氏は決算カンファレンスコールで、『The Witcher』1リメイクや『The Witcher 4』の開発支援とは別の「第3のFool's Theoryプロジェクト」に言及していました。
- Fool's Theoryを率いるJakub Rokosz氏は、かつて『The Witcher 2』と『The Witcher 3』のクエストデザイナーを務めた人物です。
加えて、Fool's Theoryが手がける『The Witcher Remake』はUnreal Engine 5で開発が進められており、同スタジオは『Witcher』IPの中核を任される存在として位置づけが進んでいます。Songs of the Pastは、その実績を積み上げる重要な布石とも言えます。
Q&A
Q. The Witcher 3: Songs of the Pastはいつ発売されますか? 2027年にXbox Series X|S、PlayStation 5、PCで発売予定と発表されています。正確な月や日付は現時点で公表されていません。
Q. なぜ予定より早く発表されたのですか? CD Projekt Redの公式ランチャー「RED Launcher」上にタイトル名が表示されたことでリークが広がり、同社は翌日のREDstreamsで予定していた発表を前倒しすると公式X/Twitter上で認めました。
Q. 現行のミドルクラスPCで足りるのか、ハードを買い替える必要がありますか? 具体的な新システム要件の数値は現時点では明らかにされていません。CD Projekt Redは「円滑な動作と互換性を確保するための更新」と説明しており、要件の引き上げは予告されていますが、ミドルクラス相当のPCで足りるかどうかは、次回アップデート時に公開される正式な推奨スペックを待って判断するのが安全です。
Q. 既存のセーブデータや既存の2拡張はどうなりますか? 既存セーブデータの扱いや、Hearts of Stone・Blood and Wineとの関係性、課金形態(有料DLCか無料アップデートか)については現時点で公表されていません。詳細は本来予定されていたREDstreamsでの正式発表を待つかたちになります。
