月額€2.49(約400円)でチャットのピン留めが3件から20件へ——WhatsAppの有料サブスクリプション「WhatsApp Plus」が、iPhoneユーザー向けにも展開を始めました。Androidベータでは先月から提供されていましたが、iOSでは現在ごく一部のユーザーから利用可能となっており、今後数週間でさらに多くのアカウントに広がると報じられています。

ピン留めが3件→20件に——WhatsApp Plusで変わる点

WhatsApp Plusは、無料のWhatsApp機能はそのまま維持したうえで、追加の装飾・カスタマイズ機能を有料で提供するプランです。価格は欧州で月額€2.49(約400円)に設定されており、9to5Macは、この欧州価格から推測すると、米国での提供開始時には$2.49〜$2.99(約390〜470円)程度のレンジになる可能性があると述べています。現時点で米国ではまだ提供されておらず、上記の米ドル価格はあくまで9to5Macによる推測である点に留意が必要です。

加入で解放される機能は以下の通りです。

  • プレミアムステッカー(アニメーション付きオーバーレイ効果あり)の送信
  • カスタムアプリアイコンの選択
  • アプリテーマの変更
  • プレミアム着信音の利用
  • リスト機能のアップグレード
  • 追加のチャットピン留め(通常3件→最大20件)

メッセージング自体の機能は無料版で完結しており、Plusはあくまで「見た目」と「整理機能」を強化するアドオンという位置づけです。

実用面で意味があるのは「ピン留め拡張」と「リスト機能」

WABetaInfoが指摘する通り、追加機能のなかで実用性が最も高いのはチャットのピン留めを通常の3件から最大20件まで増やせる点です。仕事・家族・趣味など複数のグループを同時に運用しているヘビーユーザーにとっては、上部アクセスが大幅に楽になります。

リスト機能の強化も注目です。WABetaInfoの例によれば、「職場の同僚」というリストを作成しておけば、そのリストに含まれる全チャットへ一括で同じテーマを適用できるほか、メッセージ通知音・通話の着信音もリスト単位で統一できるとされています。複数の会話を「文脈」ごとに切り替えて管理したいユーザーには、整理コストを下げる実用機能と言えます。

プレミアムステッカーについては、送信できるのは加入者のみですが、無料ユーザー側でも受信したステッカーは正しく表示される仕様となっています。

多くのユーザーには不要な可能性も

9to5Macは記事タイトルで「おそらく多くの人には不要」との見方を示しており、これは同メディアによる主観的な評価です。

メッセージング機能・通話・メディア送信といったWhatsAppのコア体験は引き続き無料で利用でき、Plusで追加されるのはステッカー・アイコン・テーマ・着信音といったカスタマイズ要素が中心です。リスト機能やピン留め拡張に明確な使い道がある人を除けば、月額€2.49(約400円)を払う動機は限定的かもしれません。

現時点では一部のiOSユーザーへの段階的な展開という段階のため、自分のアカウントでまだ表示されない場合は、今後数週間の追加ロールアウトを待つことになります。なお、上記の米国向け価格レンジ($2.49〜$2.99、約390〜470円)は9to5Macによる推測であり、提供開始時期も未定です。€2.49という価格は欧州地域での提供価格であり、米国を含むその他地域での正式価格は未確定です。日本での提供時期・価格についても現時点で公表されていません。加入を急ぐ必要のあるアップデートではなく、ピン留め20件・リスト機能の一括設定に自分のWhatsAppの使い方が合致するかを確認したうえで判断するのが妥当です。

Q&A

Q. WhatsApp Plusに加入しないと、これまで使っていた機能が制限されますか? いいえ。既存のメッセージング機能はすべて無料版で継続利用できます。Plusはあくまでステッカー・テーマ・着信音・ピン留め拡張といった追加機能のためのプランです。

Q. どのプラットフォームで利用できますか? Androidではベータ版で先月から提供が始まっており、iOSでも今回ごく一部のユーザーから順次展開が始まっています。なお、米国ではまだ提供されていないと報じられており、今後数週間でさらに多くのアカウントへ広がる見込みです。€2.49という月額価格は欧州地域での提供価格です。

Q. プレミアムステッカーを無料ユーザーは見られないのですか? いいえ、表示はされます。送信できるのはPlus加入者のみですが、受信側が無料ユーザーであっても、アニメーション付きのプレミアムステッカーを正しく確認できる仕様です。

出典