米Best BuyからOnePlus 15・15Rのデモ機が消えた——Redditで複数のユーザーが同様の報告を寄せ、跡地にはNothingの端末が並んでいたといいます。インド・欧州での縮小観測に続き、米国市場でもOnePlusの存在感後退が浮き彫りになりつつあります。

Best Buy店頭からOnePlusのデモ機が消えた

最初に異変を報告したのは、Redditユーザーの Exodia101 氏です。地元のBest BuyからOnePlus 15・OnePlus 15Rの展示機がすべて撤去され、跡地にNothingのスマートフォンが並んでいた、という内容でした。

Android Authorityが自社で地元のBest Buyを確認したところ、店内の携帯売り場には実際にOnePlus端末が一台も展示されておらず、ぽっかりと大きな空きスペースができていたとされています。店員も「OnePlusの端末は最近この場所から撤去された」と説明したと報じられています。

ただし、店頭から消えたとはいえ、Best Buyのウェブサイトでは依然としてOnePlus端末を購入することは可能で、上記の店舗でも在庫受け取り(in-store pickup)の対象として表示されている、というやや矛盾した状況です。

電源すら入っていないデモ機——展示運用にも疑問

他のRedditユーザーからの投稿には、展示そのものの質を指摘する声もありました。

  • PoisonWaffle3 氏は、Best Buyの陳列棚にあったOnePlus 15のスペック表示カードに、同機のセールスポイントであるバッテリー容量が記載されていなかったと指摘しています。
  • FenderBass1994 氏は、南カリフォルニアの地元Best BuyではOnePlus 15Rしか展示されておらず、しかもそのデモ機の電源すら入っていなかったと報告しています。

店頭での存在感がここまで弱いと、iPhoneやGalaxyを使っている一般消費者がOnePlusという選択肢に気付くことすら難しく、ブランド認知の面で大きなマイナスになります。撤去が一部店舗の判断にとどまるとしても、「店頭で見かけない=候補から外れる」という構図は避けにくく、米国でのシェア回復は一層難しくなります。

インド・欧州に続く米国——縮小観測の連鎖

今回のニュースが重く受け止められているのは、OnePlusのグローバル事業に関する縮小観測が以前から続いているからです。報じられている地域ごとの動きは次の通りです。

地域動き
インドCEO交代を含む大規模な体制変更
欧州レイオフ(人員削減)の実施
米国Best Buyの店頭からOnePlus端末のデモ機が撤去

「グローバル規模の縮小、あるいは撤退すらあり得る」という噂が以前から繰り返し報じられており、インド・欧州での動きに続いて、ついに米国でも店頭存在感が後退している形です。

一方、OnePlus North Americaは米国事業の継続と、アフターサポート・ソフトウェアアップデート・各種保証の完全な提供を表明していると伝えられています。つまり、OnePlus自身は米国撤退を否定している立場です。Android Authorityも改めて同社へコメントを求めており、回答が得られ次第記事をアップデートするとしています。

既存OnePlusユーザーはどう受け止めるべきか

現時点でわかっているのは、「米国の一部Best Buy店舗でデモ機が撤去された」という流通レベルの事実と、「OnePlus側は米国事業の継続を表明している」という公式コメントの二点です。撤退が確定したわけではなく、Best Buy側の販売戦略や陳列入れ替えという可能性も残っています。

ただ、インド・欧州でのネガティブな動きが続いた直後の出来事だけに、米国市場の優先度低下を疑う見方が出ても不思議ではありません。既存のOnePlusユーザーとしては、慌てて行動する必要はないものの、今後のソフトウェアアップデート方針や次期モデルの投入計画について続報を注視しておくのが妥当でしょう。新規購入を検討している方は、店頭での実機確認が難しい状況になりつつある点を踏まえ、レビュー記事や返品ポリシーを慎重にチェックしてから判断するのが安全です。

棚を引き継ぐNothing——プレミアム参入と価格戦略

OnePlusの陳列スペースを置き換えているNothingは、近年米国市場で急速に存在感を高めています。2025年7月に投入されたPhone (3)は、基本モデル799ドルでGoogle Pixel 9やGalaxy S24の直接的な競合としてプレミアムセグメントへ本格参入しました。T-MobileがPhone (3)を月額33ドルからの分割払いで取り扱っており、Nothingは全ラインナップで3年間のOSアップデートと4年間のセキュリティパッチを約束しています。

Best Buyでの販売実態

モデル主なスペック価格動向
Phone (3) 256GBプレミアム旗艦・Glyph Matrix搭載$799.99 → $639.99(Best Buy)
Phone (4a) Pro6.83インチ144Hz AMOLED、5080mAhバッテリー、Snapdragon 7 Gen 4$549.99(Best Buy・アンロック版)

Best BuyがOnePlusのデモ機をNothing端末へ差し替えた背景には、こうした明確な価格レンジと積極的な値引き戦略があると考えられます。

米国撤退観測の時間軸とOppo統合という構造要因

今回の店頭撤去は、より大きな再編の文脈の中で起きています。9to5Googleに寄せられた情報筋によれば、シャットダウンは2026年4月という早い時期に実施される可能性があるとされています。複数の主要スタッフが既に計画について通知を受け、退職パッケージが提示されたと報じられており、この点が単なる噂段階を超えていることを示唆しています。

  • 分析筋はメモリ・ストレージ不足やコスト上昇など厳しい市場環境を背景要因として指摘しており、Oppoが内向き戦略へ舵を切ったことも撤退の引き金となっています
  • 過去数年にわたるシェア低下、OnePlus Open 2のキャンセル、OppoとOnePlusの統合進行など、複数の予兆が積み重なってきました
  • 「フラッグシップキラー」として登場したものの、米国でのアクティブなスマホ利用シェアは0.5%未満にとどまったとされています

つまり今回のBest Buyでの動きは、より深い構造的後退の表面化と捉えられます。

Q&A

Q. 今持っているOnePlus端末のソフトウェアアップデートやサポートは継続されますか? OnePlus North Americaは事業を継続しており、アフターサポート・ソフトウェアアップデート・各種保証を完全に提供する立場を示していると伝えられています。撤退が確定したわけではないため、既存ユーザーへのサポートが直ちに打ち切られる根拠は現時点で示されていません。ただし米国市場の縮小観測自体は強まっており、長期サポート方針の続報を注視しておくのが安全です。

Q. Best Buyのウェブサイトでは今もOnePlus端末を買えますか? 報じられている範囲では、Best Buyのオンラインストアでは引き続きOnePlus端末を購入でき、デモ機が撤去された店舗でも店頭受け取りの対象として表示されているとのことです。店頭展示はなくても、購入ルート自体は残っている状況です。

Q. OnePlus 15とOnePlus 15Rはどちらが撤去されているのですか? Redditユーザーの報告では、OnePlus 15・OnePlus 15Rの両モデルの展示機が撤去されたケースと、OnePlus 15Rのみが残っているものの電源が入っていなかったケースが報告されています。店舗によって状況にばらつきがあるようです。

出典