Ray-Ban Metaの購入を検討している方は、いったん続報を待つ価値があるかもしれません。 米連邦通信委員会(FCC)の申請書類から、Metaが新しいスマートグラスのラインを準備している可能性が浮上したとAndroid Authorityが報じています。申請には4つの未公開型番が記載されており、しかも申請者がMeta自身になっているという、これまでとは異なる動きが見られます。Ray-Ban以外のブランド展開、あるいはMeta独自ラインの立ち上げではないかとの見方も出ています。

4つの型番が示す「複数モデル同時展開」の可能性

Android Authorityが伝えた内容によると、公開されたばかりのFCC申請書類には新しいAIグラスとされるデバイスが記載されています。型番は以下の4つです。

  • G4QM
  • G4QR
  • G4QS
  • G4QB

ひとつのカテゴリに4つの型番が並ぶというのは、サイズ違い・カラー違い・仕様違いを含めた複数モデルの同時展開を示唆している可能性があります。FCC申請はワイヤレス機器を米国で販売するために必要な手続きであり、この段階に達しているということは、製品の発表・投入時期がそれほど先ではない可能性があると報じられています。ただし、申請書類の存在だけでは具体的なスペックやデザイン、発売時期、価格までは明らかにされていません。現時点で公表されているのは型番情報にとどまります。

申請主体が「Meta本体」に変わった意味——3つの仮説

今回の申請でもっとも注目されているのは、申請者がMeta本体になっているという点です。これまでMetaのスマートグラスは、提携先であるEssilorLuxottica(Ray-Banの親会社)が申請を担ってきたとされています。Metaが直接FCCに申請を出すのは異例の動きであると伝えられています。

この申請主体の変化は、いくつかの解釈を生んでいます。

仮説内容
別ブランドとの提携Ray-Ban(EssilorLuxottica)以外のメーカーと新たに組んだ可能性
Meta独自ラインEssilorLuxotticaを介さず、Metaブランドとして独自に投入する可能性
既存ラインの新モデルRay-Ban Metaシリーズの新世代モデルである可能性

いずれにせよ、Meta=Ray-Ban一択というこれまでの構図に変化が起こりつつあると読める動きです。Metaとしてはラインアップを拡大する狙いがあるとの見方も指摘されていますが、企業としての正式な意図表明はなく、推測の域を出ません。

続報待ちのリーク——分かっていること・まだ分からないこと

今回の情報はあくまでFCC申請書類というリーク性の高い手がかりに基づくものです。Android Authorityの報道では、製品の正体や発表時期は現時点では明らかにされていないとされています。

確実なのは「Metaが新しいハードウェアの認可手続きを進めている」という事実のみで、それがRay-Banブランドの新モデルなのか、別のサングラスブランドとのコラボなのか、それともMeta単独ブランドのAIグラスなのかは、Android Authorityの報道時点では確認されていないと伝えられています。

Ray-Ban MetaシリーズについてはAndroid Authorityが、現状すでに一定の成功を収めていると報じています。スマートグラスの購入を検討している方は、現行のRay-Ban Metaに飛びつく前に、続報を一度確認してから判断するのが無難かもしれません。新ラインの正体次第で、選択肢が大きく広がる余地があります。

派生ライン化が進むMetaスマートグラス——Oakley・Prada・独自HUDモデル

EssilorLuxotticaとの提携拡張のもとで、Metaのスマートグラスは複数ブランドへの派生展開が進んでいます。

Oakley版とPrada版の位置づけ

MetaとEssilorLuxotticaはOakleyとPradaブランドでAI搭載スマートグラスを投入する計画で、Oakley版は耐候性を高めたぶん約360ドルからとされ、Pradaともデザインを進めています。Oakley版はカメラがフレーム中央に配置され、サイクリストなどのアスリートが映像を記録しやすい設計とされています。Pradaについては既存のライセンス契約が2030年12月31日まで延長され、2035年まで更新可能な条項も付されています。

EssilorLuxottica外の独自HUDモデル

注目すべきは、Metaが提携ブランド外でも動いている点です。Metaはヘッドアップディスプレイを搭載した独自グラスをRay-Banブランド外で投入する計画で、これは導波路プロジェクターに必要なフレームの厚みにEssilorLuxotticaが難色を示したためと報じられています。既に800ドルのRay-Ban Meta Displayがレンズ内ディスプレイを搭載して登場しており、表示機能を伴うラインの多様化が現実になっています。

市場シェア73%の独走と、追いかける競合各社

新ライン展開の背景には、圧倒的シェアと競合の追撃という市場文脈があります。

指標数値出典
Meta世界シェア(2025年上半期)73%Counterpoint
世界スマートグラス出荷成長率前年同期比110%Counterpoint
AIグラス販売(2025年通年)700万本超EssilorLuxottica
目標年間生産量(2026年末)1,000万本EssilorLuxottica CEO

2025年上半期、Metaは73%シェアに達し、市場全体は前年同期比110%成長を記録しています。AIグラス販売は前年200万本から2025年通年で700万本超へ拡大し、Ray-Ban MetaとOakley Metaを含みます。EssilorLuxottica CEOは2026年末までに年間生産1,000万本を目指しています。

競合の動きも活発化しています。AlphabetはWarby Parkerと1.5億ドル規模の提携でGoogle Gemini AI搭載グラスを共同開発し、Snapも2026年に新ブランド「Specs」で第6世代スマートグラスを投入予定です。複数ブランド展開はこの競争への布石とも読めます。

Q&A

Q. 新しいMetaスマートグラスはいつ発売されますか? 発売時期は現時点で公表されていません。FCC申請の段階に達していることから、発表が比較的近い可能性があるとAndroid Authorityは伝えていますが、確定情報ではありません。

Q. 今回もRay-Banブランドになるのですか? 現時点では明らかにされていません。Meta自身が申請者となっている点から、Ray-Ban(EssilorLuxottica)以外のブランドとの提携、あるいはMeta単独ブランドのAIグラスである可能性が示唆されていると報じられています。

Q. 現行のRay-Ban Metaを今買って後悔しないでしょうか? 新ラインの正体・発売時期はまだ確認されていないため、すぐに必要でなければ続報を待つのが無難な選択肢になり得ます。一方で、Ray-Ban Metaシリーズは現状すでに一定の評価を得ているとAndroid Authorityは伝えており、今のフォルムやブランドが気に入っているなら現行モデルを選ぶ判断にも合理性があります。

出典