スマートホームハブ「Homey Pro」シリーズが2026年6月1日から一律$50(約7,500〜8,000円)値上げされると、Android Authorityが報じています。RAMとeMMCストレージの価格急騰、そしてサプライヤーであるRaspberry Piからの仕入れ値上げが直撃した形で、Homey Proは$399→$449、Pro Miniは$199→$249に切り替わります。現行価格で買えるのは在庫が尽きるまで——購入を検討している読者には判断を急ぐ理由ができました。

値上げ額:Pro $399→$449、Mini $199→$249、いずれも$50アップ

Android Authorityの報道によると、Homey Proは$399(約6万円)から$449(約6万8千円)へ、Homey Pro Miniは$199(約3万円)から$249(約3万8千円)へと、いずれも$50ずつの引き上げです。値上げ開始日は2026年6月1日ですが、現行価格の在庫が先に尽きた場合はその時点で新価格に切り替わるとも報じられており、実質的にはそれより早く打ち切られる可能性があります。

製品現行価格新価格差額
Homey Pro$399(約6万円)$449(約6万8千円)+$50
Homey Pro Mini$199(約3万円)$249(約3万8千円)+$50

Homey Pro Miniは本体サイズが小さく、RAMが少なく、対応するスマートホームプロトコルも少ない代わりに通常のProモデルより50%安価という位置づけで、スマートホーム初心者向けのスターターデバイスとAndroid Authorityは紹介しています。

原因はRAMとeMMC高騰、Raspberry Piが追加値上げを警告

Android Authorityによれば、今回の値上げはRAMとeMMCストレージの価格が急騰したことに加え、サプライヤーであるRaspberry Piがすでに一部のコスト増を転嫁しており、さらに年内に追加の値上げを行う可能性があると警告していることが背景です。

Homey側は「可能な限り値上げを回避しようとしてきた」とし、上昇したコストの一部は自社で吸収していると説明。一方で、最終的な小売価格には販売店のマージンとVAT(付加価値税)も影響するため、実際の店頭価格はさらに上乗せされる可能性があります。

Android Authorityによれば、Homeyの全製品が値上げの対象になるわけではないと報じられています。

Homey Bridge、Homey Energy Dongle、Ethernet Adapter、Homey Cloud、セルフホスト型サーバーの各製品は現行価格を維持。理由は、今回値上げの引き金となった高メモリ部品に依存していないためと説明されています。

エコシステム拡張中での値上げ——Android TV・LG webOS・Tesla対応の直後

今回の値上げは、Homeyがプラットフォーム拡張を続けている最中のタイミングです。Android Authorityによると、同社は最近Android TVとLG webOS向けの専用アプリを公開し、リモコン操作とQRコードログインに対応したテレビ画面向けのスマートホームダッシュボード体験を提供しています。

さらに、車載ブラウザ(Teslaのブラウザを含む)でも動作するブラウザベースの「Homey.tv」体験も導入。エコシステムを広げて訴求力を高めながら、本体価格は引き上げる——ユーザー側から見ると複雑な構図です。

6月1日が買い切りデッドライン、ただし在庫切れで前倒しも

Homeyは現行価格の在庫が残っているとしていますが、「6月1日まで、または在庫がなくなるまで」と明記。Android Authorityも、Homey側が購買の緊急感を作り出していると指摘しています。

判断軸は$50の差をどう見るか。日本円換算でおよそ7,500〜8,000円、Mini側は元価格に対する比率としても無視できない大きさです。RAM・eMMC市場の今後次第ではさらなる値上げの可能性も示唆されているため、年内にスマートホームハブの導入を計画している読者にとっては、6月1日が一つの判断ラインになります。

メモリ業界の構造的逼迫——eMMCは「最も優先度が低い」割当区分

Homey Proの値上げ要因として挙げられているRAM・eMMC高騰は、業界全体の構造変化を反映しています。TrendForceの調査では、2026年第2四半期の一般的なDRAM契約価格は前四半期比58〜63%、NAND Flash契約価格は70〜75%上昇する見通しです。特にHomey Proが採用するeMMCについては、プロセス容量がエンタープライズSSD生産と重複し、利益率が大幅に低いため、サプライヤーにとって最も優先度の低い割当区分になっていると指摘されています。

供給回復は2027年後半以降の見通し

TrendForceは2026年を通じて深刻な不足が続くと予想しており、新規ファブの量産稼働は2027年後半から2028年まで見込めないと分析しています。IDCも2026年のDRAM・NAND供給成長率は過去平均を下回る前年比16%・17%にとどまると予測しており、Homey側が警告する「年内の追加値上げ可能性」は業界全体の見通しと整合しています。

値上げ後も維持される製品価値——2031年6月までの長期サポート

値上げ判断にあたっては、Homey Pro (2026)自体のハードウェア更新も考慮材料です。2026年版は$399の価格据え置きでメモリを4GBに倍増し、より高速なプロセッサにアップグレードされ、1.5GHzクアッドコアARMv8プロセッサ、4GB RAM、8GBストレージを搭載しています。前モデルの2GBから倍増した4GB RAMにより、100を超えるHomey Appsを実行可能となっています。

モデルRAM対応アプリ目安
Homey Pro (2026)4GB LPDDR4100以上
Homey Pro (2023)2GB LPDDR4約50
Homey Pro mini1GB LPDDR4約20〜25

出典:smarterhome.skの仕様比較。さらに新Homey ProとEarly 2023モデルは、少なくとも2031年6月までソフトウェア更新・セキュリティパッチが公式にサポートされると明言されており、$449への値上げ後も5年超の利用が前提となります。

Q&A

Q. 値上げはいつから適用されますか? 2026年6月1日からです。ただし現行価格の在庫が先に尽きた場合は、その時点で新価格に切り替わるとAndroid Authorityは報じています。

Q. すべてのHomey製品が値上げされるのですか? いいえ。Android Authorityによれば、対象はHomey ProとHomey Pro Miniの2製品のみ。Homey Bridge、Homey Energy Dongle、Ethernet Adapter、Homey Cloud、セルフホスト型サーバーは現行価格を維持します。これらは今回の高騰要因となった高メモリ部品に依存していないためと説明されています。

Q. なぜ値上げするのですか? RAMとeMMCストレージの価格が急騰していることが主因。加えてサプライヤーであるRaspberry Piがすでに仕入れ値を引き上げており、年内にさらなる値上げを行う可能性があると警告していると報じられています。

Q. $50の差は買い急ぐ価値がありますか? 日本円でおよそ7,500〜8,000円の差です。Pro Miniのように元価格が低い製品ほど比率インパクトは大きく、年内導入を予定しているなら6月1日前の購入で差額分を大幅に削減できます。一方、用途が固まっていない・対応プロトコルや設置場所を再検討中ならば、慌てて買うより市場動向を見てから判断するのが無難です。

出典