スマートホームプラットフォームのHomeyを展開するAthomが、ChatGPTへのネイティブ統合を提供開始したとAndroid Authorityが2026年6月4日付で報じています。これまで多段階のセットアップが必要だった連携が、今回の対応によりワンクリックで完結すると伝えられています。対応製品はHomey Cloud/Homey Pro/Pro Mini/Self-Hosted Serverの4種類で、自然言語で指示できる操作はデバイスのリネーム・ゾーン移動・通常Flow・Advanced Flowの4カテゴリに及ぶとされています。

自動化の設定画面でFlowカードを探し回って挫折していた人でも、文章で「夜10時になったら寝室の照明を落として」と指示するだけで自動化が組める——これが今回のアップデートが読者にもたらす最も実用的な変化です。

ワンクリック連携でセットアップの手間を削減

Athomは今年すでに「Homey Model Context Protocol(MCP)server」を提供しており、ChatGPTを含む各種AIエージェントとの接続自体は可能だったと報じられています。ただし、ローカルのスマートホーム環境をChatGPTにつなぐ作業は多段階の手順を要し、パワーユーザー向けという色合いの強い構成だったとされています。

今回の更新では、ChatGPTのアプリ一覧からHomeyを直接選び、ワンクリックでアカウントを紐付けるだけで利用を開始できると伝えられています。手動でサーバーを立てたり接続情報を設定したりする必要がなく、ChatGPTを既に使っているユーザーであればすぐに自分のスマートホームを操作対象に加えられる構成です。

ChatGPTから直接できる操作

連携後にChatGPT側から実行できる操作は、Homeyの主要な管理機能を広くカバーしているとされています。具体的には次の4カテゴリの作業が自然言語で指示可能と報じられています。

  • デバイスのリネーム(名前変更)
  • 別のゾーンへのデバイス移動
  • 通常Flow(自動化ルール)の作成と更新
  • Advanced Flowの作成と更新

特にFlowについては、これまでのように利用可能なFlowカードを一つひとつ探す必要がなく、「やりたいこと」を文章で説明すればChatGPTがそれをFlowとして組み立てると伝えられています。自動化の設計段階そのものを会話に置き換えられる点が、今回の統合のもっとも実用的なポイントです。

対応環境とClaude派ユーザーへの配慮

ChatGPT内のHomeyアプリは、サブスクリプション型の「Homey Cloud」だけでなく、ローカル動作のHomey Pro、コンパクト版のPro Mini、さらにユーザーが自前で構築する「Homey Self-Hosted Server」にも対応するとされています。クラウド派にもローカル派にも開かれた構成で、自宅の構成を変えずに導入できる見通しです。

一方、ChatGPT以外のAIエージェントを愛用しているユーザーへの導線も維持されていると報じられています。ClaudeなどをHomeyから操作したい場合は、引き続き既存のHomey MCP Serverを使うことで同等の機能を利用可能とされています。すでにMCP Server経由でChatGPTと手動連携しているユーザーについては、既存の使い勝手から大きく変わることはないと伝えられており、移行を強制される心配はないようです。

いま試す価値のあるアップデート

リーク情報や噂レベルではなく、Athomが公式に提供を開始した正式機能と報じられているため、Homeyユーザーであれば今すぐ試せるアップデートです。MCPサーバーを自前で立てる手間を省きたかった人や、Flow設計に苦戦していた人にとっては、即座に試す価値のある更新と言えるでしょう。アカウント連携はChatGPT側のアプリ一覧からHomeyを選ぶだけで完了するとされているため、これまで導入をためらっていたユーザーにとっても入口のハードルが大きく下がる更新です。

Homey Pro(2026)の登場でアプリ実行余力が倍増

Athomは2025年12月10日、フラッグシップハブ「Homey Pro(2026)」を世界販売開始したと9to5MacやZ-Wave Allianceが報じています。1.5GHzクアッドコアARMv8プロセッサに4GB RAMと8GBストレージを搭載し、2023年モデルの2GBから倍増したメモリにより、同時稼働できるHomeyアプリ数は約60本から100本超へと拡大したとされています。価格は据え置きの€399で、Athomは2023モデルと2026モデルの双方を2031年までサポートする方針を公表しており、サポート期限は従来の2028年から延長されたと伝えられています。

項目2023モデルHomey Pro(2026)
RAM2GB4GB
同時稼働アプリ目安約60本100本超
価格€399€399

メモリ余力の拡大は、自然言語経由で増える複数Flowを並行稼働させる際の安定性にも効いてくる構成です。

ChatGPTアプリ基盤を支えるApps SDKと拡大する参加企業

HomeyのネイティブアプリはOpenAIが公開した「Apps SDK」上で動く一例で、同SDKはModel Context Protocol(MCP)を基盤とするオープン標準として提供されていると報じられています。VentureBeatによれば、サードパーティ向けの公式アプリ提出は2025年12月17日に受付が開始され、審査を通過したアプリから2026年初頭にかけて順次ChatGPTに配信される運びです。

参加企業の顔ぶれも急速に広がっています。

  • 初期パイロット: Booking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillow
  • 追加組: Adobe Photoshop、GitHub、Replit、Gmail、Google Drive、Microsoft Teams、Mailchimp、Stripe

アプリ一覧はchatgpt.com/appsまたはChatGPTのツールメニューから検索可能で、Homeyもこの導線上で発見・接続できる位置に並ぶ構成です。

Q&A

Q. すでにMCP Server経由でChatGPTとHomeyを連携している場合、設定をやり直す必要はありますか? やり直しは不要とされています。既存のMCP Server経由の接続については大きな変更はないと伝えられており、そのまま使い続けられる見込みです。新しいネイティブ統合は、これから新規にChatGPTと連携したいユーザー向けのショートカットという位置づけです。

Q. Claudeなど、ChatGPT以外のAIエージェントでもHomeyを操作できますか? 可能とされています。Claudeをはじめとする他のAIエージェントから利用したい場合は、引き続きHomey MCP Serverを使うことで、ChatGPTアプリと同等の機能を扱えると報じられています。

Q. どのHomey製品が今回のネイティブ統合で最も恩恵を受けますか? 特にMCPサーバーを自前で立てる手間が大きかった「Homey Self-Hosted Server」ユーザーと、ローカル動作の「Homey Pro」「Pro Mini」を使うユーザーが恩恵を受けやすい構成と考えられます。これらはこれまで多段階のセットアップを経てChatGPTに繋ぐ必要があった環境であり、ワンクリック連携によるショートカット効果が最も大きく表れる見通しです。サブスクリプション型の「Homey Cloud」もそのまま対応対象に含まれるとされています。

出典