GPT-4時代の幕引きが近づいていると伝えられています。Android Authorityによると、OpenAIはChatGPTで提供してきたレガシーモデル「GPT-4.5」と推論モデル「OpenAI o3」を、今夏(starting this summer)から順次サンセット(提供終了)すると告知したと報じられています。同メディアの見出しでは6月(June)にレガシーモデルの引退が始まると示されており、エンドユーザーが直接触れられる最後のGPT-4系モデルが消えることになります。
レガシーモデルの段階的サンセットを今夏に実施
Android Authorityは、OpenAIがGPT-4.5とOpenAI o3の段階的なサンセットを告知したと報じています。見出しでは6月にレガシーモデルの引退が始まるとされており、descriptionでは「starting this summer(今夏から)」と表現されています。具体的な終了スケジュールについては出典元を参照してください。今回の整理によって、GPT-4ファミリーの中でエンドユーザーが選択可能な形で残っていた最後のモデルが姿を消すことになります。
OpenAI o3は推論(reasoning)に強みを持つモデルとして提供されてきました。複雑な手順を踏むタスクや、段階的な思考が求められる用途で活用してきたユーザーにとっては、移行先の検討が必要になります。一方のGPT-4.5は、GPT-4系列の中でも比較的新しい位置づけのモデルとして残されていた存在で、その終了はGPT-4ファミリーの実質的な終わりを意味すると読めます。
GPT-4ファミリー——レガシーモデルの引退
新しいモデルがスペック上は性能で上回ったとしても、引退するモデルを惜しむユーザーは少なくない可能性があると報じられています。
実際、特定のタスクでは旧モデルのほうが好ましいと感じるユーザーや、特定モデルの「人格(personalities)」に愛着を持つ熱心なChatGPTファンが存在することが知られています。今回のサンセットは、こうしたユーザー層にとっては受け入れがたい変化となる可能性があると伝えられています。
無料ユーザーは無風、選択肢を使い分けてきた層は移行準備を
今回のサンセットで体験が変わるかどうかは、これまでモデル選択メニューからGPT-4.5やOpenAI o3を明示的に指定して使ってきたかどうかで分かれます。
- 既定モデルで使ってきたユーザー: 体験が大きく変わる部分は限定的とみられます。
- GPT-4.5やo3を明示的に選択して使ってきたユーザー: サンセット後は別モデルへの切り替えが必要になります。
特定のプロンプトや業務ワークフローを旧モデルに最適化してきた場合は、サンセット前から新モデルでの出力差を実機で確認しておくのが妥当です。具体的なアクションとしては、(1) 普段使っているプロンプトを代替候補のモデルで再走させて出力差分を記録する、(2) 推論系の処理をo3に頼っていた場合は後継の推論モデルで品質と応答時間を比較する、(3) GPT-4.5特有の応答スタイルに依存しているテンプレートがあれば早めに書き換えを検討する——といった段取りを踏むことで、終了タイミングでの混乱を避けやすくなります。
OpenAI自身の告知に基づくスケジュールとされているため、該当モデルを常用している環境であれば、移行計画は早めに動かしておくべき更新といえます。
公式に判明したサンセット日程——30日と90日の猶予期間
OpenAIのヘルプセンターでは、引退の具体的な日付と猶予期間が明示されています。OpenAI o3はChatGPTから2026年8月26日に90日間のサンセット期間を経て引退し、GPT-4.5は2026年6月27日に30日間のサンセット期間を経て引退します。
| モデル | ChatGPTからの引退日 | サンセット期間 |
|---|---|---|
| GPT-4.5 | 2026年6月27日 | 30日間 |
| OpenAI o3 | 2026年8月26日 | 90日間 |
なお、GPT-4ファミリーの整理はすでに段階的に進行してきました。2026年2月13日には、GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、OpenAI o4-miniがChatGPTから引退しています。一方でChatGPT Business、Enterprise、Edu顧客はCustom GPT内でGPT-4oに2026年4月3日までアクセスでき、それ以降は全プランで完全に引退する措置がとられました。今回のGPT-4.5とo3のサンセット日程は、こうした段階的整理の延長線上にあると位置づけられます。
後継モデルの性能優位性とユーザー反発のリスク
o3からの移行を後押しする要因として、後継のGPT-5系では推論性能と信頼性の両面で大きな改善が報告されています。
出力効率とハルシネーション率
GPT-5(thinking)はOpenAI o3と比較して、視覚推論・エージェント的コーディング・大学院レベルの科学的問題解決などの能力で、50〜80%少ない出力トークンで同等以上の性能を発揮するとされています。さらに「GPT-5 thinking」は長文の事実探索ベンチマークでo3の約6倍少ないハルシネーション率を示しています。本番ChatGPTトラフィックを代表する大規模な会話セットでは、欺瞞的応答の割合がo3の4.8%からGPT-5推論応答の2.1%へと低下したと報告されています。
ただし移行は技術指標だけでは進みません。GPT-4oが撤回された際には、モデルの「人格」に共感したユーザーから大きな反発が起き、同モデルを「親友」や「鏡」と表現する声まで上がったと伝えられています。GPT-4.5やo3の常用ユーザーにも同様の心理的な引っかかりが生じる可能性があります。
Q&A
Q. 今回終了するのはどのモデルですか? GPT-4.5と推論モデルOpenAI o3の2モデルが、今夏から順次サンセットされると報じられています。これにより、エンドユーザーが直接選択可能な形で残っていた最後のGPT-4系モデルが姿を消します。
Q. GPT-4.5とOpenAI o3はいつ終了しますか? Android Authorityの見出しでは6月(June)にレガシーモデルの引退が始まると示されており、descriptionでは「starting this summer(今夏から)」と表現されています。具体的な日付や段階的スケジュールの詳細は出典元を参照してください。
Q. OpenAI o3が終了することで、どのような用途への影響が想定されますか? o3は推論(reasoning)に強みを持つモデルとして提供されてきました。段階的な思考や複雑な手順を要するタスクでo3を選択してきたユーザーにとっては、後継の推論モデルへの置き換えを検討する必要が出てきます。
出典
- Android Authority — ChatGPT is retiring this beloved legacy model in June
- OpenAI Help Center — ChatGPT — Release Notes
- OpenAI — Retiring GPT-4o, GPT-4.1, GPT-4.1 mini, and OpenAI o4-mini in ChatGPT
