2026年5月19日に発売予定のレーシングゲーム『Forza Horizon 6』のPC版ファイルが、発売前にSteam経由で流出した可能性があると報じられています。Windows Centralの見出しでは「a week before launch(発売の約1週間前)」と表現されている一方、同記事で引用されているSNS投稿では「4 days early(4日早く)」とされており、表現に幅があります。Windows Centralによれば、Playground GamesがSteamにpre-load用ファイルを暗号化なしの状態でアップロードしてしまったことが原因とみられており、流出ファイルを使った海賊版がすでにクラックされて出回っていると報じられています。

何が起きたのか——Steamのpre-load暗号化が外れていた可能性

Windows CentralのJez Corden氏によれば、Microsoft側の誰かがForza Horizon 6のPC版pre-loadファイルを暗号化を適用せずにSteamへアップロードしたとみられています。本来であればpre-loadは暗号化された状態で配信され、発売日に解除キーが配布されることで初めてプレイ可能になる仕組みです。今回は暗号化が外れていたため、購入前のユーザーでもファイル自体を取得できる状態になっていたと報じられています。

  • ソーシャルメディアや同メディアのXB2 Discordでユーザーがこの異常を発見
  • ファイルが取得され、PC版のクラックが続いて作成された
  • 執筆時点ではSteam側で暗号化が再適用されたとみられる
  • ただしファイルはすでに海賊版サイトに拡散しており、Twitch上で発売前にゲームを生配信していたユーザーも確認された

なお、Windows Centralの2026年5月5日 5:32 AM ETの更新では、流出の正確な原因と責任の所在は現時点では不明であり、同メディアはMicrosoftにコメントを求めていると報じています。

流出した場合に何が起きるか——オフラインプレイは可能との指摘

Forza Horizon 6はオンライン要素の強いタイトルですが、ファイルを入手したユーザーによれば、クラック版を実行したことでXboxのサーバーからBANされても、オフラインではプレイが可能だとされています。これが事実であれば、サーバー側の制裁だけでは海賊版の利用を完全には止められないことになります。

リンクはRedditを含む海賊版フォーラム上で拡散しており、RedditのリーガルチームはMicrosoftからの要請を受けてリンクを削除しているものの、インターネット上に出回った情報を完全に消すのは困難だとWindows Centralは指摘しています。

"Forza Horizon 6 got leaked early on PC 4 days early 💀 Someone at Microsoft forgot to encrypt the pre-download, what an insane screw up"

これは2026年5月10日付でソーシャルメディア上に投稿された指摘で、Windows Centralの記事内で引用されているものです。

過去にも類似事例——Death Stranding 2でも同様のミス

今回のような発売前流出は初めてではありません。Windows Centralの記事では、同様の経緯で『Death Stranding 2』も発売前に海賊版が出回ったケースがあったと触れられています。pre-loadの暗号化漏れというヒューマンエラーは、業界全体で繰り返されているリスクだと言えそうです。

なぜこのタイミングの流出が特に痛いのか

Windows Centralは、今回の流出がForza Horizon 6の収益性に打撃を与える可能性があると報じています。Forza Horizonシリーズは、発売のたびに大きなプレイヤー数とコンバージョンを記録してきた、Xboxの数少ない明るい話題のひとつとされてきました。Forza Horizon 6は2026年のXboxにとって最大級のローンチタイトルになると見込まれており、Windows Centralは「2026年中に登場するCall of Dutyくらいしか比肩する候補がない(ただしそれが良作であればの話)」と表現しています。ここでの取りこぼしは年間業績に直接響きやすい構図です。

同記事では、Xboxを取り巻く環境として以下の逆風も挙げられています。

  • 直近の決算でXboxのハードウェア販売・ゲーム購入が減少傾向にあること
  • メモリ価格の大幅上昇の影響
  • トランプ政権の関税政策が米国企業に与える影響
  • Z世代・α世代が従来型のコアゲーマー層に育っていないという世代的変化

このように収益基盤が削られている局面だからこそ、看板タイトルの発売前流出は「不必要かつ高くつく可能性のある失敗」だと表現されています。一方で、シリーズの勢いを止めるほどのインパクトにはならないだろうという見方も同記事では示されています。

正規購入を待つプレイヤーが今気をつけるべきこと

Forza Horizon 6は2026年5月19日に、Xbox Series X|S、Xbox Game Pass、Steam、Xbox PCで発売予定です。PlayStation版は同年の後半に予定されているとWindows Centralは伝えています。

正規版を待つプレイヤーにとっては、発売までの期間にネタバレや未完成要素の情報がSNS上に出回りやすくなるため、関連ハッシュタグや動画サイトの閲覧には注意したい場面です。pre-loadや購入の可否といった運用面の詳細については、Microsoft・Playground Games・Steamからの公式アナウンスに従うのが安全です。

流出騒動の裏で進む『Forza Horizon 6』の中身——日本マップと技術仕様の最新情報

流出に注目が集まる一方、ゲーム本編の作り込みも公式情報から徐々に明らかになっています。

マップとプログレッション

本作のTokyo Cityは、Forza Horizonシリーズで過去最大の都市エリアで、Forza Horizon 5のGuanajuatoの5倍の広さを持つ複数のディストリクトで構成されています。進行面ではプレイヤーはツーリストとしてスタートし、レースやイベントをこなしてリストバンドを獲得しながらHorizon Festivalで昇格していき、ゴールドのリストバンドに到達すると独自のチャレンジを備えた特別エリア「Legend Island」へのアクセスが解放されます。

技術仕様

収録車種は550台超で、ステアリングアニメーションは最大540度の回転に対応しています。ForzaTechエンジンで開発され、Forza Horizonシリーズとして初めて第9世代機専用に作られたタイトルです。アップスケーリングはNVIDIA DLSS 4、AMD FSR 3+3、XeSS 2.1に対応し、ウルトラワイドモニターやSteam Deck、ROG Allyといった携帯機もサポートされています。

PS5版とクロスセーブ——「独占戦略の再評価」の試金石

今回の流出が痛手とされる背景には、Microsoftが本作をマルチプラットフォーム戦略の試金石と位置づけている事情もあります。

項目内容
PS5版時期2026年後半(second half)に発売予定
PS5版開発支援Turn 10 StudiosがPS5版移植を支援
クロスセーブXbox・Windows・Steam・PS5間のフル対応
クロスプレイ異なるハードのフレンド同士で同時プレイ可能

Playground Gamesは、PS5版がXbox/PC版の2026年5月19日発売より遅れるにもかかわらず、Xbox・Windows・Steam・PlayStation 5の間で同一の進行状況を引き継げる方針を示しています。これはMicrosoftが公式に「独占戦略を再評価する」と表明した動きの一環で、すでに今後のHaloシリーズもPS5でリリースすることが確認されている流れに沿った施策です。看板タイトルでの発売前流出は、こうした「リーチ優先」戦略の収益面での効果測定にもノイズとなりかねません。

Q&A

Q. Forza Horizon 6はいつ発売されますか? 2026年5月19日にXbox Series X|S、Xbox Game Pass、Steam、Xbox PCで発売予定です。PlayStation版は2026年の後半に予定されているとWindows Centralは伝えています。

Q. 正規購入を予定している人への影響はありますか? Windows Centralの記事では、正規購入者への具体的な影響や補償については言及されていません。pre-loadの再開状況や購入手順についても詳細は明らかになっていないため、最新の状況については出典元およびSteam・Xboxの公式案内を参照してください。

Q. 海賊版で遊んだ場合どうなりますか? ファイルを入手したユーザーの情報として、Xboxのサーバーからアカウントがバンされてもオフラインではプレイ可能だとWindows Centralは伝えています。ただしこれは非公式な経路で得られた情報であり、正規購入者向けのオンライン機能は当然利用できなくなります。

出典