XboxのBuzzスコアが2026年2月の8.5ポイントから5月には20ポイントへ、約2.4倍に上昇したことが市場調査会社YouGovの最新データで明らかになりました。新CEOのAsha Sharma氏体制下で進む再構築について、Windows Centralによると、Buzzスコア・WOM Exposure・Value/Satisfactionといった主要指標が2026年2月以降そろって上昇しており、ブランドが米国ゲーマー層から再び勢いを取り戻しつつある兆候として注目されています。

Buzzスコアが約2.4倍に——Xbox復調の最初の証拠(8.5→20ポイント)

YouGovが採用するBuzzスコアは、ブランドについて「ポジティブな話を聞いたか、ネガティブな話を聞いたか」を測る指標です。XboxのBuzzスコアは2026年2月時点で8.5ポイントでしたが、Asha Sharma氏がCEOに就任して以降に上昇基調へ転じ、5月時点では20ポイントに達したと報告されています。期間中の最高値は21.8ポイントでした。

YouGovは「上昇は完全な直線的成長ではなかった」と注釈を付けており、ノイズを含んだ回復であることが示されています。それでも長く低迷していたブランドにとって、短期間でスコアがおよそ2.4倍へ伸びた事実は明確な変化と言えます。

WOM Exposureも15.6→22.1へ——口コミ量の拡大とGame Pass値下げ

もう一つの指標であるWOM Exposure(口コミ露出)は、ブランドについて話している人がどれだけいるかを示す数値です。Xboxは2026年2月に15.6ポイントから始まり、Sharma氏就任時点では18.5ポイント、その後の高値は23.6ポイントに達し、最終的に22.1ポイントで落ち着いたと伝えられています。

  • 2026年2月: 15.6ポイント
  • Sharma氏就任時: 18.5ポイント
  • 期間中の高値: 23.6ポイント
  • 直近の落ち着いた水準: 22.1ポイント

WOM Exposureが伸びた背景としては、Game Passの価格引き下げが挙げられています。同価格改定が継続利用(リテンション)の改善に寄与したことも最近明らかになっており、口コミの量にプラスに働いた可能性があると見られています。

Index・Value・Satisfactionも上昇基調——ブランド健全性の6指標

YouGovのIndexスコアはブランドの総合的な健全性を示すもので、Impression(印象)・Quality(品質)・Value(価値)・Satisfaction(満足度)・Recommend(推奨度)・Reputation(評判)の6つの指標で構成されています。Sharma氏の就任以降、このIndexスコアも上昇基調にあるとされ、ゲーマーがXboxを以前より好意的に見始めている可能性が示唆されています。

特に注目されているのが、価格に対する価値認識を測るValueと、既存ユーザーの満足度を測るSatisfactionの2つです。両指標ともSharma氏体制の発足後に顕著な上昇を見せており、最近の施策がユーザーから前向きに受け止められていると評価されています。具体的な数値水準についての詳細は出典元を参照してください。

YouGovは現状を次のようにまとめています。

「XBOXにとって、初期の兆候は心強い。ブランドはよりポジティブに語られるようになり、価値提案はより強くなったように見え、より多くのPC・コンソールゲーマーがXboxを検討すると答えるようになっている」

信頼回復はこれから——「まだ道のりは長い」との見方も

ポジティブな数値が並ぶ一方で、Xboxには依然として課題が残るとの見方も示されています。Windows Central記事の筆者であるAdam Hales氏は、自身もXboxを以前より好意的に見るようになっていると述べつつ、特に信頼の再構築と、その信頼によってもたらされる成果を実際に届けることに関してはまだやるべきことがある、との見解を示しています。

なお、今回のYouGovデータは米国ゲーマーを対象としたものであり、グローバル全体のブランド健全性を示すものではない点に注意が必要です。日本市場を含む他地域でのXboxブランド評価が同様の上昇傾向にあるかは、本データの範囲では確認できません。

Sharma体制の組織再編——CoreAI出身4名の主要ポジション起用とCopilot打ち切り

2026年5月6日、Sharma氏はCoreAI部門出身の4名をXboxへ迎える人事を発表しました。新たな主要ポジションの就任者は以下のとおりです。

  • Jared Palmer氏 — Xbox engineering担当VP
  • Tim Allen氏 — Xbox design担当CVP
  • Jonathan McKay氏 — head of growth
  • Evan Chaki氏 — general manager of transformation

同時にAI関連施策の見直しも進められ、モバイル向けCopilot gaming機能とXboxコンソール向けCopilotの開発はいずれも打ち切られています。さらに2026年4月には部門名を「Microsoft Gaming」から「Xbox」へ戻し、緑色を強調した新ロゴを公開するブランド刷新も実施されました。Sharma氏らは社内メモで「Microsoft Gamingは我々の構造を示すが、野心を示すものではない」と説明したと報じられています。

Game Pass値下げの詳細——Ultimateは$29.99→$22.99、Call of Duty新作の発売即時配信は廃止

Game Pass UltimateとPC Game Passの価格改定は2026年4月21日付で実施されました。新旧の月額料金は次のとおりです。

プラン改定前改定後
Game Pass Ultimate$29.99$22.99
PC Game Pass$16.49$13.99

EssentialとPremiumの2ティアは据え置きで、Sharma氏は社内メモでUltimateを「too expensive(高すぎる)」と表現したと伝えられています。値下げ後はリテンションに加え、新規サインアップも改善したと報告されています。一方で、2026年以降に発売されるCall of Dutyの新作はGame Pass UltimateやPC Game Passへの発売日同時追加を取りやめ、約1年後の翌ホリデーシーズンに加わる方針へと変更されました。

Q&A

Q. このBuzzスコアの上昇は日本のXboxユーザーにも影響しますか? 今回のYouGov調査は米国ゲーマーを対象としたものであり、日本市場の評価動向は本データの対象外です。ただしGame Pass価格戦略やブランドリフレッシュはグローバル施策と重なる部分があり、米国での反応は今後の各地域施策の方向性を読む材料にはなり得ます。

Q. Game Passの値下げは今後も続くのでしょうか? 公開情報の範囲では、価格改定が継続利用(リテンション)の改善に寄与したと明らかになっていますが、今後の価格政策が継続するかについては明確に示されていません。WOM Exposureの上昇背景の一因とされている点が伝えられているのみです。

Q. なぜXboxの評価が改善したと考えられていますか? Asha Sharma氏の新CEO就任後のリーダーシップ刷新やブランドリフレッシュ、Game Passの価格引き下げによるリテンション改善などが背景にあると伝えられています。ただしYouGov自身も「上昇は完全に直線的ではなかった」と注釈しており、初期の兆候として位置付けられています。

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