AI音楽生成アプリがついに車内へ——AppleのCarPlayに、テキストから楽曲を生成できる「Suno」と、ラジオ・ポッドキャストを集約した「Zeno Radio」が新たに対応しました。iOS 26でウィジェットや刷新されたミュージック・メッセージアプリが導入される動きと並行し、サードパーティ製アプリの拡充も続いています。9to5Macが今週の追加分として両アプリを紹介しています。
AI音楽生成「Suno」がCarPlay対応
Sunoは、テキストプロンプトから楽曲を生成できる人気のAI音楽生成アプリです。音楽の専門知識がなくてもオリジナル曲を作れるのが特徴で、今回のアップデートにより、生成した楽曲をCarPlayから直接再生できるようになりました。
CarPlay版のSunoは、以下の2つのセクションで構成されています。
- Library: 「My Songs」コレクション、プレイリスト、Liked Songsから自分が作った曲を再生
- Explore: 他のSunoユーザーが公開したプレイリストなどをまとめて視聴
Suno公式アカウントによると、Android Autoにも同時に対応しています(2026年5月13日付の投稿)。
Suno is now on Apple CarPlay and Android Auto🚗 Stream your favorite creations in the car.
通勤中に自分で作った曲を流す——というユースケースがいよいよ現実的になり、生成AIで作った楽曲を「自分専用のBGM」として車内に持ち込めるようになります。
ラジオ・ポッドキャスト派には「Zeno Radio」
もうひとつ追加されたのが、Zeno RadioのiPhoneアプリです。こちらは伝統的なラジオ局のストリーミングとポッドキャストをまとめて聴けるアプリで、CarPlayでも利用できるようになりました。
カバーするジャンルは幅広く、子ども向け、大学・カレッジ局、コメディ、音楽、ニュース・トーク、宗教系などが含まれます。Spotifyのプレイリストや手持ちのライブラリだけでは物足りない、ローカル局や海外局を試してみたい、家族向けに子ども向けチャンネルを流したい——そうした「ラジオ的な聞き流し」を車内で完結させたい層に向く選択肢です。
ウィジェット、動画再生…CarPlayはどこへ向かうのか
今回のアプリ追加は、iOS 26で進むCarPlay強化の流れと重なります。iOS 26ではウィジェットの導入や、ミュージック・メッセージアプリのアップデートが告知されており、9to5Macは動画再生機能についても「promises(搭載が見込まれる)」段階として伝えています。つまり正式搭載が決まったわけではなく、今後の続報待ちという位置付けです。
サードパーティ製アプリは個別に拡充が続いており、今回のSuno・Zeno Radio追加もその一環です。両アプリとも今週からCarPlayで試せる更新であり、長距離ドライブや夏のロードトリップ前にチェックしておく価値があります。
Suno本体の進化——v5.5「Voices」で自分の声を楽曲化
CarPlay対応の背景には、Suno本体の急速な機能拡張があります。2026年3月26日、Sunoはv5.5をリリースし、Voices、Custom models、My Tasteという3つの新機能を同時投入しました。なかでも注目はVoicesです。
自分の声を「楽器」にする仕組み
Voicesはコミュニティから最も要望が多かった機能で、Pro/Premier加入者向けに提供されています。ライブ録音またはアップロードされた歌声と、指定フレーズの発話音声を照合する検証プロセスを経て登録され、登録した声はプライベート扱いで本人のみが新しい曲の生成に使えます。
さらにCustom modelsは自分のオリジナル楽曲をアップロードしてv5.5を自分のスタイルに合わせて調整できる仕組みで、Pro/Premier加入者は最大3つまで作成可能となっています。CarPlayで再生する「自分専用BGM」が、単なる生成曲ではなく、自分の声や作風を反映したパーソナルな音源へと進化しつつあります。
2026年のCarPlayはアプリ拡張ラッシュ——音声AI・メッセージ・スポーツが続々対応
今回のSuno/Zeno Radio追加は、2026年に入って加速するCarPlayのサードパーティ拡張の一例にすぎません。iOS 26.4は2026年3月24日に提供開始され、CarPlayはウィジェットと音声クエリの扱いが変更されました。
| 追加機能・アプリ | 内容 |
|---|---|
| AIチャットボット対応 | 大手ではOpenAIのChatGPTとPerplexityが先行対応、Gemini/Grok/Copilotは未対応 |
| WhatsApp刷新 | 従来のSiriベース連携から、最近のチャットや通話一覧を表示するフルネイティブUIへ刷新 |
| Apple Sports | バージョン3.10以降でCarPlay対応。アプリではなく、My TeamsとLeaguesの2種類の小型ウィジェットとして提供 |
| Ambient Music | iOS 26.4で追加された新ウィジェットで、Apple Music契約は不要 |
iOS 26.4以降は音声会話型アプリがCarPlayでサポートされ、ChatGPTでは過去の会話タイトルの閲覧も可能ですが、安全上の理由から本文や画像は表示されません。SunoとZeno Radioの追加は、こうした「音声・オーディオ系アプリの集中拡充」という大きな流れの中に位置付けられます。
Q&A
Q. Sunoではどんな曲がCarPlayで聴けますか? 自分がSunoで生成した「My Songs」コレクション、自作プレイリスト、Liked Songsに加え、Exploreセクションから他のSunoユーザーが公開したプレイリスト等にもアクセスできます。テキストプロンプトから生成したオリジナル曲を、そのまま車内で再生する用途が想定されています。
Q. Zeno Radioではどんなジャンルが聴けますか? ソースによれば、子ども向け、大学・カレッジ局、コメディ、音楽、ニュース・トーク、宗教などのカテゴリーが用意されています。伝統的なラジオ局のストリーミングとポッドキャストの両方を扱う点が特徴です。
