9to5Macによると、2023年にiPhone Proで初採用されたチタンは、iPhone 17 Proで一度アルミニウムへと退いたと報じられています。そのわずか2年での方針転換からさらに次の世代に向けて、Appleが「改良版チタン」を研究中だとWeiboリーカーのInstant Digital氏が投稿し、素材戦略が再び動く可能性が示唆されています。9to5Macが伝えた内容を基に、同氏の主張と現時点で読み取れる範囲を整理します。
最新リーク:Appleは「改良版チタン」を研究中とされる
Instant Digital氏はWeiboの投稿で、Appleがチタンを完全に手放したわけではなく、「improved version(改良版)」を研究しているように見えると述べたと伝えられています。狙いは、同じ体積を維持したまま軽量化を進めつつ、チタン合金の弱点である熱伝導性の悪さに対処することだとしています。
「Appleがチタンを放棄したわけではなく、改良版を研究しているようだ。目的は、同じ体積を維持しながら軽量化し、チタン合金の貧弱な熱伝導性に対処することだ」
ただし同氏自身も「具体的な詳細についてはまだ完全には把握していない」と前置きしており、新しい配合・素材が成熟次第チタンが復活すると「信じている(I believe)」というニュアンスにとどまります。確定情報ではなく、あくまで非公式の情報源からのリーク情報として扱うのが妥当です。
なぜiPhone 17 Proでアルミに戻ったとされるのか
9to5Macによると、Appleが2023年にiPhone Proでチタンを初採用して以降、約2年間にわたりチタンはプレミアム要素として位置づけられてきたとされます。しかし同メディアによれば、iPhone 17 Pro世代でAppleはアルミニウムベースの設計へ戻したと報じられています。理由として伝えられているのは放熱性の確保で、チタン合金は熱伝導率に課題があるとされてきました。
つまり「素材としてのチタンを諦めた」という見方もできる一方で、Instant Digital氏はそうした受け止めに異を唱える形で投稿を行っています。同氏は、Appleがチタン採用を誇りにしてきたこと、17 Proでのアルミ採用は「やむを得ない妥協」だったと自身が以前から述べてきたことに触れています。
液体金属はiPhone Ultraのヒンジに——ただし量産は「極めて困難」
もう一つInstant Digital氏が触れているのが、液体金属(liquid metal)の可能性です。展開先として名前が挙がっているのはiPhone Ultraのヒンジ部分です。
ただしこの液体金属については「量産は極めて困難(extremely difficult)」と本人が明言しており、現実的にはチタンの改良版のほうがより可能性が高い、という整理になっています。なお現行のラインナップでは、Appleはすでに薄型のiPhone Airにチタンを採用しており、報じられている情報ではiPhone Ultraでもチタンを使う見込みです。これは超薄型ボディに求められる耐久性を優先したものと考えられます。
改良版チタンが戻ると、手に持った時の重さや熱はどう変わり得るか
仮にInstant Digital氏の見立てが当たり、AppleがPro系で改良版チタンに戻る場合、ユーザーへの体感的な変化として想定されるポイントは2つあります。1つは「同じ体積を維持したまま」軽量化される可能性で、現行モデルと並べたときに手に持った瞬間の重さが軽く感じられる方向に作用し得ます。もう1つは、熱伝導性の悪さに対処することが研究目標として掲げられているため、チタン特有の質感を取り戻しつつも、放熱面でアルミ世代から大きく後退しない設計が狙われている点です。
9to5Macは、Appleが今後ベイパーチャンバー(vapor chamber)の放熱効率を十分に高められれば、わずかな放熱面のトレードオフを許容してチタンに戻る選択肢が現実的になると指摘しています。つまり「素材側の改良」と「内部の冷却機構の進化」が組み合わさることで、ユーザーがPro機を握ったときの軽さ・温度・質感のバランスが現行から書き換わり得る、というのが今回のリークの含意です。
一方で、ここに挙がっているのはあくまでWeibo経由のリーク情報であり、Apple公式の発表はありません。新素材の研究と量産投入は別物で、商品化に至らないケースも珍しくありません。Instant Digital氏自身も詳細は「完全には把握していない」と認めている点には注意が必要です。
現時点では「チタン回帰は研究段階で示唆されているにすぎず、次世代Pro確定の情報ではない」と判断するのが妥当でしょう。買い替えタイミングを検討している場合、素材変更を待つよりも目の前の世代の完成度で判断するほうが現実的です。続報を待ちましょう。
iPhone Ultraのヒンジは試作段階で難航——液体金属の量産が焦点に
元記事で触れられた液体金属の「量産は極めて困難」という指摘は、足元の試作現場でも具体的なトラブルとして表面化しています。Instant Digital氏はWeiboで、iPhone Ultraと見られる折りたたみ機のヒンジが、長時間・高頻度の開閉条件下でAppleの品質基準を一貫して満たせていないと投稿しています。ヒンジ機構には液体金属部品が用いられ、非晶質合金の独占供給元としてDongguan EonTecが入ると報じられています。
- DigiTimesは4月、量産は1〜2か月遅れているものの秋2026年の発売は維持可能で、量産開始は7月を目標としていると報じています
- ヒンジ材料は液体金属と3Dプリントチタン合金の間で最終評価中で、7月〜8月初旬のProduction Validation Testフェーズで最終決定が下される可能性があります
- 本体は折りたたみ時に厚さ約4.5mmと極端に薄く、ヒンジ構造が応力を吸収するための機械的スペースがほぼ残されていません
液体金属が試験で詰まれば、再びチタン側に振れる余地が残されている状況です。
アルミ継続が有力視されるiPhone 18 Pro——塗装トラブルが残した課題
一方でPro系本体については、改良版チタン復活は次世代以降の話で、直近の2026年モデルはアルミ継続が有力視されています。MacRumorsは、iPhone 18 ProがiPhone 17 Proで導入された同じアノダイズドアルミ仕上げを引き継ぐと報じています。
17 Proで顕在化した仕上げの弱点
発売後、Dark BlueとCosmic Orangeモデルが他色より傷つきやすいと報告されています。YouTuberのJerryRigEverythingによる耐久テストでは、外殻は鍵や硬貨など日常的なものには概ね耐える一方、カメラプラトーの角が明確な弱点と指摘されています。さらにCosmic Orange所有者の一部からは、フレームがローズゴールドやピンク寄りに変色する事象が報告され、Apple Supportによる端末交換に至ったケースもあります。iPhone 18 Proの色構成はDark Cherry、Light Blue、Dark Gray、Silverの4色とされています。
Q&A
Q. チタンはいつ頃iPhone Proに戻ってくる可能性がありますか? 具体的な時期はリークでも明言されていません。Instant Digital氏は「新しい配合が成熟したら戻ると信じている」と述べるにとどめており、研究段階の話として位置づけられています。Apple公式の発表ではない点に留意が必要です。
Q. 改良版チタンと現行のチタンの違いは何ですか? Instant Digital氏によれば、改良版チタンの研究目標は「同じ体積を維持したまま軽量化すること」と「チタン合金の貧弱な熱伝導性に対処すること」の2点です。従来のチタンは熱伝導率に課題があるとされており、放熱性の改善が現行比での主な差分になる見込みです。
Q. このリーク情報はどれくらい信頼できますか? 情報源はWeiboのリーカーであるInstant Digital氏で、Apple公式の発表ではありません。本人も「具体的な詳細についてはまだ完全には把握していない」と述べており、研究段階の話として受け止めるのが適切です。
Q. 液体金属はiPhoneのどこに使われる可能性がありますか? Instant Digital氏は、液体金属がiPhone Ultraのヒンジ部分に使われる可能性に言及しています。ただし量産は「極めて困難」とも述べており、チタンの改良版より実現性は低いと位置づけられています。
