一部のAndroid Autoユーザーから、オーディオブックアプリ「Audible」を使う際にUIがループする不具合が報告されています。再生自体は問題なく動作するものの、サイドパネルが繰り返しスライドして画面がチカチカする症状で、運転中の集中を妨げかねず、車内でオーディオブックを楽しむユーザーには厄介な問題になっています。

運転中に画面がチカチカ:Audibleでサイドパネルが暴走

Redditの複数の投稿者によると、Android Auto上でAudibleアプリを開くと、サイドパネルのUIが画面に出たり消えたりを繰り返すループ状態に陥るとのことです。Android Authorityがこの報告を取り上げています。

報告されている挙動は次の通りです。

  • Audibleを起動するとサイドパネルが繰り返しスライドイン・スライドアウトする
  • アプリ自体はクラッシュしていない
  • オーディオ再生には影響がなく、音声は正常に流れる
  • UIの動きが目立つため、運転中の注意を引いてしまう

症状があまりに気が散るため、サイレントで運転することを選んでいるユーザーも出ていると伝えられています。オーディオブックを聴きながらの長距離ドライブを楽しみにしている人にとっては、本来の使い方ができない状態です。

問題はAudibleに限定、Spotifyは正常動作

今回の不具合は、Android Auto上で動作するすべての音楽・音声系アプリで起きているわけではないようです。報告ではSpotifyは問題なく動作するとされており、症状はAudibleアプリに限定されているとみられます。

なお、報告はAndroid Autoのベータ版を利用しているユーザーの間で出ているとされています。ベータ版は新機能をいち早く試せる一方で、こうした不具合に遭遇するリスクも伴います。

解決策は「ベータプログラムからの離脱」

この問題には、良いニュースと悪いニュースの両方があります。

項目内容
良いニュース症状を解消する方法は存在する
悪いニュースその方法はベータプログラムから抜けること

Android Autoのベータ版を使い続けたままで直す手段は現時点では示されておらず、安定版に戻ることが事実上の唯一の対処法です。Googleからの修正が提供されるまでは、UIループを受け入れたままベータを使うか、ベータを抜けて従来の挙動に戻すかの二択となります。Audibleを車内で頻繁に利用するユーザーであれば、現時点ではAndroid Autoのベータプログラムへの新規登録は見送るのが妥当な判断と言えるでしょう。

Android Auto本体の最新アップデート動向

今回のAudible関連の不具合と並行して、Android Auto本体ではバージョンの更新が活発に進んでいます。Googleは本番デバイスへAndroid Auto 16.8の配信を開始しており、最大の新機能はウィジェット対応です。機能自体はほぼ準備完了の状態にあるとされています。

直近のリリースとベータ動向

  • 2026年5月10日にAndroid Auto 16.9 betaがリリースされ、同じ週にベータプログラムが新規登録を再開しています
  • ベータ参加者の一部ではGeminiが有効化され、Google Assistantを置き換えたとの報告があります
  • 過去には16.0ロールアウト時にステアリングホイール操作が動作しなくなる不具合が発生し、16.1で修正されています

Audibleのループ問題と同様、ベータ版ならではの挙動差が複数発生している状況で、新機能の早期体験と引き換えに不具合リスクを抱える構図が続いています。ステアリングホイール操作の例のように、報告された問題が次のマイナーアップデートで解消されるケースもあり、Audibleの件についても今後のバージョンでの修正提供が期待されます。

一方でAudibleアプリ側は新機能を積極投入

車内利用のUI不具合とは対照的に、Audibleアプリ自体は2026年に入り機能拡張を続けています。2026年2月18日、AudibleはImmersion Reading(Read & Listen)機能を発表し、オーディオブック再生中にナレーションと同期して文字がハイライトされる体験を提供しています。

音声に合わせて文字がハイライトされることで、聴きながら読むという新しいエンゲージメントの形を実現しています。

提供範囲については段階的な展開が計画されており、まず米国向けにスタートし、その後英国・豪州・ドイツへ順次拡大される予定です。さらに2026年3月3日には新たにStandardプランが発表され、米国・英国・カナダ・豪州・ドイツ・フランスの6か国で提供されています。車内のUI回りで課題を抱える一方、アプリ本体・サービス層ではコンテンツ体験と料金プランの両面で選択肢が広がっている格好です。Android AutoでのUIループ問題が解消されれば、こうした新機能を運転中にもより快適に活用できる環境が整うことになります。

Q&A

Q. このバグでオーディオブックの再生自体は止まりますか? いいえ、再生やアプリのクラッシュは報告されていません。問題はサイドパネルUIが繰り返しスライドする見た目の挙動のみで、音声自体は正常に流れるとされています。

Q. いつ修正される見込みですか? ソース時点では、Googleからの修正提供時期に関する公式アナウンスは確認されていません。当面はベータからの離脱が唯一の回避策とされています。

Q. Android Autoのベータからはどうやって抜けられますか? 一般的にはGoogle Playストアの「Android Auto」アプリページから、参加中のベータプログラムを解除する手順となります。詳細は出典元およびGoogle Playのベータ管理画面を参照してください。離脱後、安定版に戻すと症状は解消すると報告されています。

出典