最大11,827×5,376という常識外れの内部解像度、上限解放されたフレームレート、ジャイロ照準——GameCube/Wiiの名作『The Legend of Zelda: Twilight Princess(ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)』の非公式Android移植版「Dusk」が登場し、原作にはなかった多彩な設定を引っさげて公開されました。

「Dusk」とは何か——デコンパイル版+互換レイヤー「Aurora」

Twilit Realmと名乗るグループが公開した非公式移植版「Dusk」は、原作のデコンパイル(逆コンパイル)成果を基にしたものです。Twilight Princessのデコンパイル・コミュニティの協力を得て構築されています。

特徴的なのは、GameCube/Wiiタイトルをより新しいプラットフォームで動かすための「Aurora」と呼ばれる互換レイヤーを利用している点です。対応プラットフォームは以下の通りで、Androidユーザー以外にも幅広く恩恵があります。

  • Android
  • MacOS
  • PC
  • Steam Deck
  • iOS

なお、起動にはユーザー自身が用意した原作のISOファイルが必要です。GitHub上のプロジェクトページからDuskアプリを入手し、起動後に「Select Disc Image」からISOを選択する流れになります。Android Authorityのレビューでは最初のISOが検証(verification)を通らなかったものの、そのまま進行できたと報告されています。

グラフィック・操作面の強化点——原作にない自由度

Duskは原作と比べて、多くのグラフィックおよびゲームプレイ設定を備えています。主な項目は次のとおりです。

項目内容
内部解像度スケーリング最大 11,827 × 5,376
影の解像度最大 8倍
フレームレートアンロック(上限解放)
照準操作ジャイロ照準対応
ミラーモードWii版に合わせた左右反転
その他ミニマルHUD、チート、各種ゲームプレイオプション

起動には「Classic」プリセットと、グラフィック・QoL(操作性)の調整が加わった「Dusk」プリセットを選べます。一方で注意点として、本移植版はタッチ入力に対応していないため、実際にゲームをプレイするには物理コントローラーが必須となります。詳細な数値仕様については出典元を参照してください。

動作検証——MediaTek対応がうれしい、ただしAdreno搭載機に課題

Android Authorityによる実機テストでは、結果が機種によって分かれていると報告されています。具体的な検証機種と結果の詳細は出典元を参照してください。

Twilit RealmはGitHub上で、Qualcomm Adreno GPU搭載デバイスに影響している「いくつかの問題」の解消に取り組んでいると説明しています。Snapdragon搭載機でも端末によってグリッチが出る可能性があるため、過度な期待は禁物です。

最先端の移植プロジェクトではMediaTek搭載端末が後回しになりがちですが、MediaTek Dimensity 9500搭載機でスムーズに動作したとAndroid Authorityは伝えており、MediaTekユーザーにとっては朗報と言えるでしょう。

時オカ、ムジュラに続く——ファンメイド・ゼルダ移植の系譜

ゼルダシリーズの非公式Android移植としては、すでに『時のオカリナ(Ocarina of Time)』『ムジュラの仮面(Majora's Mask)』のポートが存在しており、Duskはその系譜に連なるかたちです。ファンメイドのゼルダ移植の勢いは続いています。

Adreno GPU搭載機の問題が解消されるまでは導入を見送るか、Android Authorityのテストで良好な動作が確認された端末で試すのが現実的な判断と言えます。なお、ISOファイルの入手・利用については各自の法的責任の範囲で行う必要があります。

Q&A

Q. Duskを動かすにはゲームのISOファイルが必要ですか? はい。Duskは原作のISOファイルを読み込む形式で動作します。アプリ自体はGitHub上のプロジェクトページから入手できますが、ISOはユーザー自身で用意する必要があります。

Q. タッチ操作だけでプレイできますか? いいえ、現状ではタッチ入力には対応していません。実際にゲームを進めるには物理コントローラーが必要です。

Q. どんなAndroid端末を選ぶべきですか? Android Authorityのテストでは機種によって動作差があると報告されています。開発チームはQualcomm Adreno GPU搭載デバイスに影響している「いくつかの問題」に対応中と明言しており、現状では修正版を待つのが無難です。詳細な検証結果は出典元を参照してください。

出典