YouTubeのおすすめ動画が「自分の興味と合わない」「同じ動画ばかり再提案される」といった不満が2026年に入って増えているとされ、Android AuthorityのAndy Walker氏が改善策を解説しています。同氏は長年の実体験から導いた5つの改善テクニックを紹介しており、アルゴリズムに振り回されないための運用方針として参考になります。記事は2026年5月24日に公開され、約1,421語のボリュームで5つのコツを順に整理しています。
「おすすめが悪化している」との声を受けて
Android Authorityの記事タイトルは「YouTube's recommendations feel worse in 2026, but these 5 simple tricks fixed mine」となっており、2026年に入っておすすめ機能の精度低下を訴える声が広がっている状況を背景にしています。
Walker氏自身はこの問題に大きく悩まされていないとし、その理由を「長年の几帳面なアカウント運用にある」と説明しています。同記事には、視聴・検索・エンゲージメントの傾向に関する具体的な比率(数値)への言及もあり、詳細は出典元を参照してください。以下では、同氏が紹介している5つのコツを順に見ていきます。
Walker氏が実践する5つのコツ
同記事で紹介されている改善テクニックは以下の5つです。
- メインアカウントは「好きなコンテンツ」に絞る:未登録のチャンネルや興味の輪郭が曖昧な動画はシークレットモードかサブアカウントで視聴し、メインアカウントの履歴を汚さないようにする運用が推奨されています。
- 検索ワードを意識的に使う:YouTubeは検索履歴もおすすめに反映するため、深く掘り下げたいテーマで検索することで関連動画が増えるとされています。逆に、軽くニュースを追いたいだけのトピックについてはメインアカウントで検索しない方がよいと述べられています。
- シークレットモード・サブアカウント・サードパーティアプリを活用する:他人から送られた動画、ミュージックビデオ、メインの興味から外れる動画を見るときに有効です。アカウントを分ける運用が「相互汚染」を防ぐと位置づけられています。
- 登録チャンネルを定期的に見直す:数か月に一度、視聴しなくなったチャンネルの登録を解除し、ご無沙汰のチャンネルの動画を意識的に見ることで、アルゴリズムを「リフレッシュ」させる運用が紹介されています。
- エンゲージの仕方を最適化する:好きなコンテンツに積極的に反応し、嫌いなコンテンツは無視するという方針が、結果としておすすめに強く反映されるとWalker氏は見ています。
最終手段は「視聴履歴のリセット」
それでもおすすめが手に負えない場合、Walker氏は視聴履歴を完全に削除する「リセット」を最終手段として提案しています。さらに踏み込んで、登録チャンネルを整理すれば、よりクリーンな状態からやり直せるとのことです。
なお、これらのコツは同氏自身の経験に基づくもので、定量的な実証ではない点には注意が必要です。同記事には視聴傾向の比率に関する具体的な数値の言及もありますが、詳細は出典元を参照してください。それでも長年メインアカウントを「自分が選んだもの」と感じられる状態に保てているとし、おすすめに振り回されがちなユーザーには試す価値のある運用方針として読めます。
今日からできる「アルゴリズムとの付き合い方」
おすすめ精度の低下が気になるなら、まず手をつけるべきはシークレットモードとサブアカウントの使い分け、そしてエンゲージの仕方を「好きなものに積極反応」へ寄せることです。視聴履歴のリセットは強力ですが、これまでの蓄積も一度にリセットされるため、まずは小さな運用変更から試すのが現実的でしょう。YouTubeのおすすめは「自動的に賢くなる」のではなく「自分の行動の鏡」だと割り切ることが、長期的に満足度の高いフィードを作る近道だと言えそうです。
2026年のアルゴリズム構造変化が「悪化体感」の背景にある
ユーザーがおすすめの精度低下を感じる背景には、2026年に入って実施されたアルゴリズム自体の大きな再設計があります。
Gemini統合と満足度シグナルへの転換
2026年1月のアップデートでGoogleのGemini AIが推薦アーキテクチャに統合され、コンテンツの評価と配信の仕組みが刷新されました。さらにYouTubeは2026年2月、推薦エンジンが「満足度シグナル」を生視聴時間より重視すると確認しています。2026年からは満足度シグナルが生視聴時間を上回る主要ランキング要因になったとされ、ランキングの軸が再生秒数から「視聴後にユーザーが満足したかどうか」へとシフトしています。
加えて、2025年後半にShortsの推薦エンジンが長尺と完全に分離されました。これにより、Shortsと長尺それぞれが独立した評価軸で動くようになっています。
評価軸の刷新が、長年の視聴履歴で築いた「学習結果」と一時的にズレを生んでいる可能性があります。
長年メインアカウントを丁寧に運用してきたユーザーほど、過去の学習結果と新しいランキング基準の不一致を「悪化」として体感しやすい構造になっていると言えそうです。
ユーザー側でフィードを能動的に変える新ツールが登場
受動的に履歴を整える従来手法に加え、2026年はユーザーがおすすめに直接介入できる機能が広がっています。
| 機能名 | 発表時期 | 概要 |
|---|---|---|
| Your Custom Feed | 2025年11月 | ホームフィードのおすすめをプロンプトでカスタマイズできる実験機能 |
| Ask YouTube | Google I/O 2026 | 複雑な検索クエリに対応するチャットボット |
「Your Custom Feed」は2025年11月にGoogleがYouTubeでの実験として発表したもので、ユーザーがホームフィードのおすすめをプロンプトで指示してカスタマイズできる点が特徴です。従来は視聴履歴や検索履歴という「行動の蓄積」を通じてしかフィードに介入できませんでしたが、自然言語で方向性を直接伝えられるようになっています。
一方、Google I/O 2026で発表された「Ask YouTube」は、より複雑な検索クエリに対応するチャットボット型の機能です。現時点では米国在住の18歳以上のPremiumユーザーが対象とされており、提供範囲は限定的ですが、検索体験そのものを対話型に置き換える方向性を示しています。履歴運用と併せて、これらの能動的ツールを活用することでフィードの方向性を素早く修正できます。
Q&A
Q. メインアカウントで何でも視聴するのはなぜ良くないのですか? Walker氏は、興味の輪郭が曖昧な動画や一度きりの動画までメインアカウントで見ると、おすすめが本来の関心から外れてしまうと指摘しています。シークレットモードやサブアカウントを使い分けることで、メインの履歴を「自分が深く追いたいテーマ」だけに保てるとしています。
Q. シークレットモード視聴は本当におすすめに影響しないのですか? Walker氏は、シークレットモードやサブアカウントを「メインアカウントへの相互汚染を最小化する手段」として推奨しており、メインの視聴履歴と切り離すことで興味の輪郭を保てるとしています。影響がゼロかどうかの詳細は出典元を参照してください。
Q. 視聴履歴を全部消したら、その後のおすすめはどうなりますか? 履歴をリセットすると、過去の視聴に基づくおすすめがクリアされる代わりに、新たに視聴・検索・登録した内容から推奨が再構築されると説明されています。同記事ではクリーンな状態から始めるのに良い手段とされており、登録チャンネルの整理と組み合わせることで、よりリセット効果が高まる運用が提案されています。
