145W出力・20,000mAh・MagSafe×Qi2を1台に。MacBook Proを30分で38%まで押し上げる——UGREENの「Nexode Power Bank 20000mAh」は、有線急速充電とワイヤレス充電を一台に統合した“ケーブル一台化”の解になり得るモバイルバッテリーです。9to5MacのMagSafe Mondayでレビュアーのブラッドリー・チャンバーズ氏が日常使いの相棒として紹介しており、iPhone・iPad・MacBook Proを夏の旅行や据え置きドックでまとめて運用したい人に向くと評価しています。

MacBook Proを30分で38%——145Wが生む“バッテリーゼロからの復帰時間”

本機の核は、20,000mAhの大容量と最大145Wの出力です。C1ポートからの給電だけで、MacBook Proをわずか30分で38%まで引き上げられるとチャンバーズ氏は述べています。さらに、1時間かからずにMacBook Proを継ぎ足し充電(top off)できるとされており、長時間の移動でバッテリー残量がほぼ尽きた場面や、空のMacBook Proを抱えてデスクへ戻ったタイミングで、この給電速度は体感差を生みます。

20,000mAhの容量は、iPhoneを複数回フル充電できる規模だとレビューでは説明されています。チャンバーズ氏は本機をキッチンカウンターに置き、家族向けの常設充電ステーションとして日常的に活用しているとも紹介しています。

ディスプレイで残量が一目で分かる——MagSafe×Qi2の15Wワイヤレス

ワイヤレス側もおまけではありません。天面にはMagSafe互換・Qi2認証の15Wワイヤレス充電を搭載し、ケーブルを探すことなくiPhoneを置くだけで急速充電が始まります。

I'd love to see Qi2.2 in future versions.

チャンバーズ氏は次世代版でのQi2.2対応に期待を寄せていますが、現行モデルでもQi2フル準拠の15Wを確保している点は、MagSafeアクセサリー全体で見ても強みです。デスク常設のワイヤレス充電器として置きつつ、必要なときに持ち出す運用も現実的です。

加えて本機にはフルカラーディスプレイが搭載されており、充電速度・現在アクティブなポート・残り容量がリアルタイムで表示されます。チャンバーズ氏は、この機能は手にして初めて、なしではどう過ごしていたか分からなくなる類の便利さだと評しており、可視化によって運用の安心感が大きく変わる要素です。

3口同時給電とレガシー対応——ケーブル一台化を支えるポート構成

ポート構成はUSB-C×2とUSB-A×1の合計3口で、ラップトップ・iPad・Kindleといった組み合わせを同時に給電できます。USB-A対応のACアダプターを残していないユーザーが増えるなか、レガシーUSB-A機器の延命用としても役立つとレビューでは紹介されています。

項目スペック
バッテリー容量20,000mAh
最大出力145W
ワイヤレス充電15W/Qi2認証・MagSafe互換
有線ポートUSB-C×2+USB-A×1
同時充電最大3台
ディスプレイフルカラー(充電速度・アクティブポート・残量表示)

ポケットには入らない——重さと携帯性のトレードオフ

一方で、チャンバーズ氏は本機が最軽量クラスのバッテリーではなく、ポケットに収まるサイズでもないと明確に断っています。具体的な重量・寸法は公表された情報では明らかにされていませんが、20,000mAh/145Wという余力を取りにいく以上、サイズと重量はそれなりにあるという位置付けです。

それでも「この夏、持ち歩くガジェットを減らしたい」「3つの充電器を1台にまとめたい」用途では合理的な選択になりうるとされ、バックパックの常駐枠かデスクの常設ドックとして使うのが向きそうです。

旅行や出張でiPhone・iPad・MacBookを同時に運ぶユーザーにとっては、ケーブル類をまとめて1台で完結できる点が購入判断のポイントになります。逆に、薄型・軽量を最優先するスマホ用モバイルバッテリーを探している人には、このサイズ感はオーバースペックです。

Qi2 25W規格の到達点——15W仕様が向き合う"次世代の壁"

本機が15W止まりであることの裏側で、ワイヤレス充電の上位規格はすでに実用段階に入っています。Qi2.2はWireless Power Consortiumにより2025年7月にバージョン2.2.1として正式化され、Qi2 25Wとしてブランド化されました。最大25Wを供給する規格で、対応スマートフォンを約30分で50%まで充電できる性能を備えています。

25W到達に必要な条件と対応機種

フル25Wを引き出すには、30W以上のUSB-C PDウォール充電器が必要で、磁石による位置合わせ規格としてMPP 2.0が採用されています。対応端末はiPhone 17シリーズがネイティブ対応、iPhone 16シリーズはiOS 26へのアップデートで25W対応となります(iPhone 16eを除く)。Android側はSamsung Galaxy S26 UltraとGoogle Pixel 10 Pro XLが25W対応です。本機の15W仕様は現行の多くのiPhoneで妥当ですが、iPhone 17世代を最速で充電したいユーザーにとっては、買い替えや充電器選びの判断材料になります。

UGREEN Nexodeシリーズの広がり——用途別に選ぶラインアップ

UGREENはNexodeブランドで複数の高出力モバイルバッテリーを並走させており、本機はあくまで一つの選択肢に位置付けられます。

モデル容量最大出力特徴
Nexode 20000mAh 145W20,000mAh145W本機。MagSafe×Qi2搭載
Nexode 25000mAh 200W25,000mAh200W(PD 3.1で最大140W)ノートPC2台同時充電可能
Nexode 25000mAh 165W25,000mAh165W内蔵ケーブル搭載版
Nexode Pro 10000mAh 45W10,000mAh45W内蔵ケーブル版249g、2026年米国展開

共通する安全設計

シリーズ全体に共通する強みは電池セルと熱管理です。自動車産業向けの21700バッテリーセルを採用し、1000サイクル後も80%以上の容量を維持しています。Thermal Guardシステムは1秒間に200回温度を測定し、NTC温度検出と組み合わせて放熱を制御しています。本機の145W/20,000mAhが大きすぎると感じる人には、ポケットサイズのNexode Pro 10000mAhや、より高出力の25000mAh 200Wモデルといった代替が、同じ品質基盤のうえで選べる構図です。

Q&A

Q. Qi2.2や追加の上位規格には対応していますか? 現行モデルはQi2認証の15Wワイヤレス充電までで、Qi2.2には未対応です。チャンバーズ氏は将来モデルでのQi2.2対応に期待を寄せていますが、現時点では公表されていません。

Q. 同時に何台まで充電できますか? USB-C×2とUSB-A×1の合計3ポートを備え、ラップトップ・iPad・Kindleといった3台を同時に給電できます。天面のMagSafe/Qi2ワイヤレス充電を加えた4台同時給電が可能かどうかは、公開情報の範囲では明らかにされていません。

Q. USB-A機器も繋げますか? USB-Aポートを1口備えており、USB-A対応のACアダプターを処分してしまったユーザーでも、手元に残ったKindleなどのレガシー機器をそのまま給電できます。

Q. どこで購入できますか? レビューでは、Amazonに加えてUGREEN公式サイトでも入手可能だと紹介されています。

出典