SpotifyのAndroidアプリで、Spotify Connectの一覧からChromecastやNestスピーカーといったGoogle Cast対応機器が消える不具合が広がっています。Spotifyのフォーラムモデレーターは「調査中」とコメントしているものの、修正の見通しは立っていません。ルーターのリセットに走る前に、状況を整理しておきましょう。

Spotify ConnectからCast機器が消える現象

SpotifyのAndroidアプリで、Spotify Connectのメニューを開いてもChromecast・Chromecast Audio・Nestスマートスピーカーといった機器が表示されない、というユーザー報告が増えています。Android Authorityが伝えました。

Spotifyのフォーラムモデレーターは「調査中」とコメントしているとされますが、修正のタイムラインは示されていません。原因も現時点で明らかになっていません。

Spotifyのフォーラムモデレーターは、この問題について「is being looked into(調査中)」と述べているとされています。

問題はSpotify固有——他サービスは正常

注目すべきは、この不具合がSpotifyに固有である点です。同じAndroid端末・同じネットワーク環境でも、他の音楽・メディアサービスではCast機器が通常通り検出されるという報告があります。

つまりWi-Fiルーターや端末側の設定ではなく、SpotifyのAndroidアプリ側の問題である可能性が高いということです。ネットワーク機器をリセットしても解決は期待しにくく、原因切り分けの観点でも意味のある情報といえます。

当面の回避策——音声操作とアプリのロールバック

修正待ちのあいだに使える回避策は主に2つです。

1. Google Assistant・Google Home経由で再生を始める

スマートフォン上のSpotifyアプリから直接Cast機器を選ぶのではなく、Google Assistantへの音声コマンドや、Google Homeアプリ側から再生を開始する方法です。Android Authorityによれば、この方法で再生を開始できたとする報告があります。具体的な挙動や手順については出典元を参照してください。

2. Spotifyアプリを旧バージョンにロールバック

現時点で有効とされているもう一つの方法が、Androidアプリの旧バージョンへの差し替えです。一部ユーザーは、旧バージョンのAPKに戻すことでCast機能が復活したとしています。

ただし、旧バージョンのAPKをサイドロードする運用はすべてのユーザーに勧められるものではありません。自動更新を切る必要があり、セキュリティアップデートも受けられなくなる点には留意が必要です。詳細なバージョン番号や入手元については出典元を参照してください。なお、本記事の情報はユーザー報告とフォーラムモデレーターのコメントに基づくものであり、Spotify側の正式な原因説明・恒久対策が示された段階で状況が変わる可能性があります。

ルーターをリセットする前に読むべきこと

Spotifyは恒久対策の提供時期について何も言及しておらず、現状は様子見が妥当です。Castスピーカーで毎日Spotifyを使っているヘビーユーザーは旧バージョンへのロールバックを検討する価値がありますが、その他のユーザーは音声コマンドかGoogle Homeアプリ経由での再生開始でしのぐのが現実的でしょう。少なくとも、ネットワーク機器のリセットや初期化に時間を費やす必要はありません。

影響範囲はAndroidだけにとどまらない可能性——回帰バグの技術的詳細

報道や公式フォーラムを横断すると、不具合の範囲は当初想定より広い可能性が浮かび上がっています。9to5Googleは、問題がAndroidに限らずすべてのSpotifyアプリで発生しているように見え、Nestスピーカー、Chromecast Audioなど多様な機器が影響を受けていると報じています。該当のフォーラムスレッド自体は2024年に立てられたもので、過去数週間で書き込みが急増しています。

特定バージョンを境にした回帰

具体的な切り分けも進んでいます。

  • Spotify Android版9.1.44.2120以降、デバイスピッカーにGoogle Cast/Chromecast機器が表示されなくなり、9.1.42.1107へダウングレードすると即座に表示が復活したという報告があります。
  • Sonosスピーカーがコネクトから消えるという書き込みも一部に見られます。
  • 修正の配信経路としては、Playストア経由でのSpotify Androidアプリ更新が最有力と見られています。

関連する別問題——「Spotify Connectが選べない」騒動と4月28日の復元

今回のCast機器消失とは別に、Spotify ConnectとGoogle Castの選択UIをめぐる問題も2026年前半に話題となっていました。Spotifyのモデレーターによる説明では、ユーザーが複数のCast対応機器をAndroidで持つ場合、システムがGoogleのCastを唯一の選択肢として設定する挙動になっており、これは「動的グルーピング」と呼ばれる新機能を有効にするためのものでした。この機能では、事前にグループを作らなくても、ライブセッション中にスピーカーを追加・削除できます。

4月28日以降に挙動が戻った

ただし、この件についてはすでに動きが出ています。2026年4月28日付で、デュアルプロトコル対応機器に対してGoogle CastとSpotify Connectを選ぶオプションが復元され、デバイスピッカー上のデバイス名横にある三点メニューから、Autoを含む3つのオプションを切り替えられるようになっています。コネクト周りの不具合報告と並行して、UIレベルでの調整も進んでいる構図といえます。今回のCast機器消失問題についても、同様にアプリ更新側で挙動が変わる余地があるか注視が必要です。

Q&A

Q. 自分のSpotifyだけCast機器が表示されないのですが、設定ミスでしょうか? 設定ミスではない可能性があります。SpotifyのAndroidアプリ側の不具合としてフォーラムモデレーターが調査中と回答しており、同じ環境でも他の音楽サービスではCast機器が正常に検出されるという報告があります。

Q. iPhoneのSpotifyでも同じ問題は起きていますか? 今回報告されている問題はSpotifyのAndroidアプリに関するもので、iOSアプリへの影響については現時点で言及がありません。

Q. 旧バージョンのAPKに戻せば直りますか? 有効だったとする報告はありますが、すべての環境で同じ結果が得られる保証はありません。また、旧バージョンのAPKをサイドロードする際は自動更新を切る必要があり、以降はセキュリティアップデートを受けられなくなる点に注意が必要です。具体的なバージョンや入手手順は出典元を参照してください。

出典