ロスレス移行後も既存のダウンロード済み楽曲が低音質のまま放置される問題を、Spotifyがついに解決しようとしているかもしれません。Android Authorityが報じたところによると、SpotifyのAndroidアプリの未公開コードを解析した情報として、オフライン楽曲をロスレス品質に一括で再ダウンロードできる「Bulk Redownload」機能に関連するコードが発見されました。ただし、今回の情報はAPK解析に基づくものであり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。また、この機能が正式リリースに至らない可能性もあることをAndroid Authorityは明記しています。

ロスレス移行時の「手動再ダウンロード問題」とは

Spotifyのプレミアムユーザーは、オフライン再生用の楽曲をダウンロードする際に音質を選択できます。ロスレス音質が導入された際、ユーザーはすぐにある不便な仕様に気づきました。ダウンロード品質をロスレスに切り替えても、既存のダウンロード済み楽曲には変更が適用されず、新たにダウンロードするファイルにのみロスレス品質が適用されるというものです。アプリはユーザーに対して「新しい楽曲のダウンロードはロスレスになります。古いダウンロードには影響しません。」というメッセージを表示していました。

ロスレス以外の品質帯間での切り替えでは、アプリが自動的に品質をアップグレードする仕様になっています。ロスレスだけが例外的な扱いを受けていた状況であり、大量の楽曲やアルバムをダウンロードしているユーザーにとっては、一曲ずつ手動で削除・再ダウンロードするしかなく、長らく不満の声が上がっていました。

APK解析で発見された「Bulk Redownload」機能の詳細

Android Authorityは、SpotifyのAndroidアプリの未公開コードを解析した情報として、「Bulk Redownload(一括再ダウンロード)」機能に関連するコードが見つかったと報じています。

発見されたコードには、「既存のダウンロードを選択した音質に更新する」という説明文が含まれており、設定画面に「Update existing downloads(既存のダウンロードを更新)」という項目が追加される可能性があります。

コード内の文言はロスレス品質を明示的に指定しているわけではありませんが、Android Authorityは、ロスレス以外の品質帯ではすでに自動アップグレードが機能しており、ロスレスのみが例外として残っている点から、この機能がロスレス移行時の問題に対処するものである可能性が高いと報じています。

ストレージとモバイルデータへの警告ダイアログも確認

同じコード内には、一括再ダウンロード実行時に表示されると思われる複数の警告ダイアログも確認されています。

  • ストレージ容量の警告: 現在のダウンロードが使用しているストレージ容量と、品質変更後に必要になる容量を動的に表示する仕様。ソース記事によると、変更前の容量($1)と変更後の容量($2)というプレースホルダー形式で数値が動的に挿入される仕様になっています。
  • ストレージ不足の警告: 変更後の容量がデバイスの空き容量を超える可能性がある場合に表示される仕様です。こちらもコード上では空き容量($1)と必要容量($2)というプレースホルダーが確認されています。
  • モバイルデータ使用の警告: モバイル回線接続中に実行しようとした場合、「〇〇(品質帯)でダウンロードすると最大〇〇のデータを使用する可能性があります。データプランに大きな影響を与える可能性があります。」と警告する仕様。コード上では品質帯($1)と使用データ量($2)がプレースホルダーとして挿入される形式が確認されています。

ロスレス音質は通常の高音質と比べて大幅にファイルサイズが増大するため、こうした警告は実用上も重要な役割を果たすと考えられます。Android Authorityは、これらの警告ダイアログとBulk Redownload機能がロスレスに限らず全品質帯で利用できるようになる可能性もあると報じています。

「開発中の可能性」段階——正式発表はなく続報待ちの状況

今回の情報はあくまでアプリの未公開コードを解析した情報に基づくものです。Android Authorityは、APK解析はサービスに将来追加される可能性のある機能を予測するものであり、正式なリリースに至らない可能性もあると明記しています。Spotifyからの公式発表は現時点では確認されていません。また、APK解析という性質上、最終製品の仕様が変わる可能性があることにも留意が必要です。

ロスレス音質への移行を検討しているユーザーにとっては、Bulk Redownload機能の正式展開が発表されるまで手動での再ダウンロード作業を急ぐ必要はないかもしれません。一方で、ロスレス音質はファイルサイズが通常の高音質と比べて大幅に増大するため、この機能が実装された際にスムーズに利用できるよう、デバイスのストレージに余裕を確保しておくことが有益と考えられます。


Q&A

Q. Bulk Redownload機能はいつ使えるようになりますか? 現時点では正式なリリース時期は確認されていません。今回の情報はアプリの未公開コードを解析した情報であり、この機能が公式リリースに至らない可能性もあるとAndroid Authorityは報じています。最終製品の仕様が変わる可能性もあるため、Spotifyからの公式発表を待つことをお勧めします。

Q. ロスレス以外の品質帯でも一括再ダウンロードは使えますか? ロスレス以外の品質帯間では、すでに自動アップグレードが機能しています。今回発見されたBulk Redownload機能が全品質帯に対応する可能性もあるとAndroid Authorityは報じていますが、現時点では確認されていません。

Q. 一括再ダウンロードを実行する前に注意することはありますか? コード内に確認された警告ダイアログによると、ロスレスへの切り替えでは変更後に必要なストレージ容量が現在より大幅に増加する可能性があります。また、モバイル回線接続中に実行するとデータプランへの大きな影響が出る可能性があるとの警告も確認されています。機能が正式リリースされた際には、Wi-Fi接続時に実行し、デバイスのストレージ残量を事前に確認しておくことが有益と考えられます。


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