Pixel 7 Pro のバッテリー交換を依頼したユーザーが、3度の来店を経てもなお68ドルのはずの修理費を250ドルに引き上げられるという体験をRedditに投稿し、大きな反響を呼んでいます。Android Authorityがこの事例を取り上げ、Googleの修理サービスが抱える構造的な問題を指摘しています。

3度の来店、そして突然の「250ドル請求」

Redditユーザー(u/ProudEcho8442)が投稿した体験によると、Pixel 7 Pro のバッテリー交換を求めてサービスセンターを訪れた際、以下の経緯をたどったとされています。

1回目の来店:カスタムROMがインストールされていることを理由に修理を断られました。この判断自体はAndroid Authorityも「正当」と評価しています。

2回目の来店:ROMを戻した状態で再訪したものの、バッテリーの在庫がなく対応不可。スタッフからは「来週届くかもしれないが、保証はできない(maybe next week, no guarantees)」という曖昧な回答しか得られなかったとされています。さらに、次回来店前に確認できるよう連絡先を求めたところ、店舗側は電話番号の提供を拒否したとのことです。ユーザーがGoogleのオンラインサポートに連絡したところ「24時間以内に店舗に連絡する」と約束されましたが、後になって「該当店舗は対応不可(unavailable)」との返答が届いたと報告されています。

3回目の来店:ようやく端末を預けることができましたが、受け取りから約20分後、スタッフから「ディスプレイに焼き付きがあり不良品と判断した」と告げられました。バッテリー交換に加えてディスプレイ交換も必要だとして、修理費の合計は250ドルに引き上げられたとのことです。

「些細な傷を口実に修理を断っている」という疑念

ユーザーは投稿の中で、Googleが背面を開ける際にディスプレイを傷つける責任を回避するため、軽微な経年劣化を理由に修理を拒否しているのではないかと主張しています。Android Authorityはこの主張について、「一部は事実である可能性があります(may be partly true)」と伝えています。

Pixel 7 Pro は発売当時から修理のしやすさが低く評価されており、YouTuberのPBKreviewsが製造時に使われた強力な接着剤により背面カバーの取り外しやバッテリーの脱着が困難であることを指摘していました。

Android Authorityはまた、別の類似事例として、eSIMの不具合に対して保証修理を求めたユーザーが「ディスプレイに存在しない損傷がある」として修理を拒否され、代わりに300ドルの支払いを求められたケースも紹介しています。

ユーザーはこうした対応を「計画的陳腐化」——つまりGoogleが古い端末を修理させず、新しい機種の購入を促す意図的な戦略ではないかと主張しており、Redditの投稿に寄せられた多くのコメントもこの見方に同調しているとAndroid Authorityは伝えています。

DIY修理なら49.99ドル——iFixitという選択肢

公式修理の複雑な状況を踏まえ、Android Authorityはセルフ修理という選択肢を紹介しています。iFixitはPixel 7 Pro のバッテリー交換用セルフリペアキットをステップバイステップのガイドとともに49.99ドルで提供しており、公式修理の68ドルを下回るコストで対応できます。

ただし、Android Authorityも「すべてのユーザーがこの修理を自信を持って行えるわけではない」と指摘しており、DIY修理には一定のスキルと慎重さが求められます。発売から3年が経過した端末を公式チャネルで修理できない状況は、それでも「苛立たしい」とAndroid Authorityは述べています。

Pixel 7 Pro のバッテリー交換を検討している場合、公式修理サービスを利用する前に修理条件や追加費用の可能性を十分に確認しておくことが重要です。


Q&A

Q. Pixel 7 Pro のバッテリーをGoogleの公式サービスで交換する場合の費用はいくらですか? 公式のバッテリー交換費用は68ドルです。ただし今回の事例のように、ディスプレイ交換など別の修理が必要と判断された場合、費用が大幅に増加する可能性があります。

Q. iFixitのセルフリペアキットを使えば自分でバッテリー交換できますか? iFixitはPixel 7 Pro 向けのバッテリー交換キットをステップバイステップのガイド付きで49.99ドルで提供しています。ただし、Pixel 7 Pro は修理難易度が高い端末として知られており、強力な接着剤の使用により背面カバーやバッテリーの取り外しが困難です。自信がない場合は慎重に判断することをおすすめします。

Q. Googleの修理を断られた場合、他に選択肢はありますか? iFixitのセルフリペアキット(49.99ドル)のほか、サードパーティの修理店という選択肢もあります。

出典