「アップデートが降りてこない」——そんな声が広がる裏で、OnePlusが静かに配信を止めていました。一部端末でアップデート後に異常な再起動や起動失敗が報告され、同社はOxygenOSの最新ビルド2系統の配信を緊急停止。再開のスケジュールは現時点で示されておらず、待たされているユーザーが続出する事態となっています。

再起動ループ報告でOnePlusがOxygenOS配信を緊急停止

Android Authorityによると、OnePlusはコミュニティフォーラムでの告知のなかで、OxygenOS バージョン 16.0.7.XXX および 16.0.5.XXX の配信を一時的に停止したことを明らかにしました。

停止の理由として挙げられているのは、これらのビルドにアップデートしたあとに一部端末で発生した次の問題です。

  • 異常な再起動(abnormal restarts)
  • 起動時の不具合(boot issues)

OnePlusはこの判断について、「端末の安定性を確保し、ユーザー体験を守るため」だと説明しています。手元の対象機種に更新通知がまだ届かない、あるいは降りてこないという状況は、この配信停止が原因と見られます。

再開時期は未定、社内では最優先で調査中

再開のタイミングについて、OnePlusは具体的なスケジュールを示していません。同社は「問題が修正され、ビルドが安定性と信頼性の観点から十分に検証されたあとに」配信を再開するとしています。

社内対応については、以下の点が報じられています。

  • 担当チームが最優先(highest priority)でこの問題に取り組んでいる
  • ユーザーに対して不便をかけたことを謝罪している
  • 今後同様の問題が起きないよう、テストおよび品質保証(QA)プロセスを「見直し、強化している」最中である

短いサイクルでメジャーアップデートを出す各社にとってQA体制は近年の課題のひとつで、OnePlusも今回の件をきっかけにプロセスを改めると説明している格好です。

ユーザー側で今やるべきこと

自分の状況がどれに当てはまるかによって、取るべき対応は異なります。以下の3パターンで整理しました。

  • 更新通知がまだ来ていない場合:配信停止の影響で通知が止まっている可能性が高く、現時点で手動アップデートを急ぐ必要はありません。修正版ビルドの再配信を待つのが無難です。
  • 更新済みで症状が出ていない場合:特にやるべきことはありません。通常通り使用して問題ないでしょう。
  • 更新済みで再起動ループや起動失敗が発生している場合:OnePlusのサポート窓口やコミュニティフォーラム経由で状況を共有することが推奨されます。

OnePlusが再検証を終え、修正版ビルドを再配信するまで、続報を待つ姿勢が安全です。

配信再開の先に控える「OxygenOS 16.1」の中間アップデート動向

今回停止された16.0.7系・16.0.5系ビルドの先にあるのが、すでに配信開始されているOxygenOS 16.1です。OnePlusは2026年5月、洗練されたアニメーション、再設計されたロック画面体験、改良されたAI処理を主眼に置いた中間サイクルのOxygenOS 16.1の配信を開始しており、当初はOnePlus 15ユーザー向けに特定地域から提供されています。OnePlus 15向けの安定版16.1のファームウェアバージョンはCPH2745_16.0.7.201(EX01)、ダウンロードサイズは約2.1GBで、現在インドのユーザー向けに展開されています。

16.1で導入される注目機能

  • Live Space: ロック画面下部に表示されるカプセル型UI要素で、SamsungのNow Bar相当の機能としてタイマー・音楽・試合スコアなど通知やライブ更新を表示します
  • Vo5G対応表示: SIMカードと現在のネットワークがVo5G通話に対応している場合、ステータスバーにVo5Gアイコンが表示されます
  • Trinity Engine改良: AI再構築タッチ認識によりアプリ内のスクロール時のジッターを排除します
  • 2026年5月のAndroidセキュリティパッチを統合しています

OnePlusのソフトウェア更新ポリシーとQA体制の現状

今回の配信停止はQA見直しの契機となっていますが、そもそもOnePlusの長期サポート体制自体が業界内で議論の対象となってきました。最新世代のOnePlus 13およびOnePlus 13Rは4年のAndroid OSアップデートと6年のセキュリティアップデートが提供されており、OnePlus 11以降のフラッグシップ機より一段延長されています。

主要メーカーとの比較

項目OnePlus 13/13RSamsung・Google Pixel
メジャーOSアップデート4年7年
セキュリティ配信頻度約2ヶ月ごと毎月

依然として比較対象機種より3年早くメジャーアップデートが打ち切られる立場にあり、セキュリティパッチも毎月の定期配信ではなくbi-monthlyベースとなっています。品質面の課題も今回が初めてではなく、2025年10月のOxygenOS FAQでOnePlusはフロントカメラ切替時のラグ、ゲームプレイ中に144fpsではなく120fpsまでしか出ない問題、5G接続不具合などを認め、修正対応中と公表しています。

Q&A

Q. 配信が停止されたOxygenOSのバージョンはどれですか? OxygenOS 16.0.7.XXX および 16.0.5.XXX の2系統です。これらにアップデート後、一部端末で異常な再起動と起動時の不具合が確認されたと報じられています。

Q. アップデートはいつ再開されますか? 具体的な再開時期は公表されていません。OnePlusは問題の修正後、ビルドの安定性と信頼性を十分に検証してから配信を再開するとしています。

Q. OnePlusは今回の件を受けて社内で何をしていますか? 担当チームが最優先で問題の調査・修正に取り組むと同時に、再発防止に向けてテストおよび品質保証(QA)プロセスの見直しと強化を進めていると説明されています。

出典