「お金を払えば広告のないFacebookが使える」——そう期待した人にとって、今回のMetaの発表は肩透かしかもしれません。MetaはFacebook・Instagram・WhatsAppの各アプリ向けに「Plus」系の有料サブスクリプションを発表しましたが、いずれのプランもアプリ内広告を除去するものではないと伝えられています。あわせて、Meta AI向けの有料プランも近くテストが始まると報じられています。
Facebook Plus・Instagram Plus・WhatsApp Plusが登場、ただし広告は消えない
Android Authorityが伝えた内容によると、Metaは自社アプリのヘビーユーザー向けに以下の3つの新しい有料プランを用意したとされています。
- Facebook Plus
- Instagram Plus
- WhatsApp Plus
Instagram PlusとFacebook Plusは熱心に使うユーザー向けで、自分の投稿を誰が見られるかをより細かく設定したり、投稿の到達状況に関する詳しい分析データを確認したりできるとされています。一方のWhatsApp Plusは見た目と会話体験のカスタマイズに振った内容で、追加テーマや限定スタンプ、ピン留め会話のスロット拡張といった機能が中心と伝えられています。
SNSで発信を続けるクリエイターや、WhatsAppの見た目を自分好みに整えたいユーザー向けの選択肢として位置づけられていると読めます。具体的な月額料金や提供範囲については、Android Authorityの記事および各サービスの公式情報を確認するのが確実です。
Meta AI向けの有料プランも近くテスト開始か
Metaは個別アプリのPlusプランに加えて、Meta AI向けの有料サブスクリプションも近くテストする予定だと報じられています。Android Authorityは「AI subscription plans testing soon」と伝えており、開始時期については「近く(soon)」というレベルの表現にとどまります。
Meta AIの基本的な利用については、当面は無料で提供される見込みとされています。具体的なプラン名・価格・対象地域・開始時期は公表情報の範囲では明らかにされていない部分も多く、詳細は出典元を参照してください。
既存サービスとの関係——そして広告は消えない
今回の新プランは、既存の本人確認サービス「Meta Verified」を置き換えるものではないとされています。Meta Verifiedはなりすまし対策を含む本人確認サービスとして、引き続き別個に提供される見込みです。
そして読者にとって最も注目すべきは、今回発表されたサブスクリプションのいずれもアプリ内の広告を除去しない点です。Android Authorityは、今回のPlus系プランは広告を支払いで消すという用途には使えないと報じています。
毎月数ドルを払って広告のないFacebookやInstagramを使えると期待した読者にとっては、今回の発表は肩透かしに映る可能性があります。投稿の到達状況を分析したい発信者や、WhatsAppの見た目を自分好みに整えたいユーザーには魅力的な選択肢ですが、「広告体験の改善」を目的にするなら今回のプランは対象外です。日本での提供時期や価格は公表されていないため、広告非表示を期待する読者は現時点では様子見が無難でしょう。
「Meta One」に統合される6段階のサブスク料金体系
公表された各プランの価格と対象は、以下のとおり整理されています。
| プラン名 | 月額 | 主な対象 |
|---|---|---|
| WhatsApp Plus | $2.99 | 一般消費者 |
| Instagram Plus | $3.99 | 一般消費者 |
| Facebook Plus | $3.99 | 一般消費者 |
| Meta One Plus | $7.99 | Meta AIユーザー |
| Meta One Essential | $14.99 | クリエイター・ビジネス |
| Meta One Premium | $19.99 | Meta AIヘビーユーザー |
| Meta One Advanced | $49.99 | クリエイター・ビジネス |
クリエイターやビジネス向けのプロフェッショナルプラン、全ユーザー向けのAI特化プランを含む新しいテストは「Meta One」としてブランド化され、同社のサブスク提供の本拠地として機能します。$14.99のMeta One Essentialは認証バッジ、なりすまし対策、分析機能の強化、Web上や他SNSへのプロフィールリンクをまとめるリンクシートを含み、クリエイターやビジネス向けに設計されています。
AI有料プランの初期展開地域と競合との価格戦略
Meta AI向けサブスクの投入は、競合を強く意識した戦略となっています。
Meta AIを使う人に、より多くの作業量と容量、より大きく複雑なリクエスト、そしてビジネスやクリエイターのための創作の余地を提供します。
テストは段階的に始まります。サブスクプランのテストは来月、シンガポール、グアテマラ、ボリビアで開始される予定です。価格設定にも明確な狙いがあり、Meta One Premiumの$19.99はChatGPT PlusやGoogle AI Proの価格とほぼ一致する一方、Meta One Plusの$7.99は両者を半額以上下回り、OpenAIもGoogleも現在提供していない価格帯のエントリーポイントを作っています。
この動きの背景には収益構造の偏りがあります。Metaの2026年第1四半期の収益は$56.3Bで、そのほぼ全てが広告由来でした。サブスクやハードウェアを含む非広告収入は$1.29Bにとどまり、総収益の約2.3%に相当します。発表を受けて市場の反応は前向きで、Meta株は約4%上昇しました。
Q&A
Q. Facebook PlusやInstagram Plusに加入すると広告は消えますか? いいえ。今回発表されたPlus系プランはいずれもアプリ内の広告を除去しないとAndroid Authorityは報じています。広告非表示を目的にした加入は推奨されません。
Q. WhatsApp Plusでは何ができるようになりますか? 追加テーマや限定スタンプ、ピン留め会話のスロット拡張など、見た目と会話体験のカスタマイズに関わる機能が利用できるとされています。
Q. Meta AIの有料プランはいつから使えますか? Android Authorityは「近く(soon)」テストが始まると報じています。具体的な開始時期や対象地域については、現時点では明らかにされていない部分もあるため、詳細は出典元を参照してください。Meta AIの基本機能は当面無料で残るとされています。
