Maingearが2026年4月22日に発表した新型ゲーミングPC「MG-1 MK.II」について、Windows CentralのレビュアーCale Hunt氏が「outstanding gaming pre-built(傑出したプリビルドゲーミングPC)」と高く評価したレビューを公開しています。前世代「Classic MG-1」のレビューで挙げられた弱点を直接的に解消した形となり、価格は$2,249(約35万円)からです。

価格は$2,249(約35万円)から、最高構成は$7,199(約112万円)

エントリー構成は$2,249(約35万円)で、Intel Core Ultra 5 225F、NVIDIA RTX 5060 Ti(8GB)、32GB DDR5メモリ、2TB M.2 PCIe 4.0 NVMe SSDという内容になっています。執筆時点でプリコンフィグは10種類用意されており、最上位はAMD Ryzen 9 950X3D2 Dual Edition、NVIDIA RTX 5090、64GB DDR5メモリ、4TB M.2 PCIe 4.0 NVMe SSDを搭載した$7,199(約112万円)モデルです。Best Buyでは$2,389(約37万円)から、Amazonでは$5,139(約80万円)の構成も並んでいるとされています。

メモリは購入者が持ち込めば、Maingearの最安2x16GBキットと比較して$300(約4万6千円)節約できるとされ、組み込み・検証・出荷まで対応するサービスも提供されています。コンフィギュレーターでケーブルの色やアクセサリーまで細かくカスタムできる点も特徴です。

前世代の不満点を直接解消した主要な改良

「MG-2」ではなく「MK.II」を名乗っているとおり、フルモデルチェンジではなく改良版として位置づけられています。レビューでは、Classic MG-1で指摘されていた問題点が以下のように解消されたと評価されています。

  • サイドパネルの脱落防止ネジ(キャプティブスクリュー)化: 高価格帯PCにふさわしい仕様に変更
  • ケースの大型化と内部補強の追加: わずかに大きくなり、内部サポートの追加により剛性も向上。フルサイズPCとして全体的なエアフローの改善にも寄与
  • AiOクーラーの配置最適化: Classic MG-1では前面に縦置きされていたAiO液冷クーラーが、MK.IIでは上面の水平配置に変更され、縦置きと比較して一般的に1〜2℃ほど低い温度が期待できるとされています
  • 前面の140mmファン3基構成: AiOが上面に移ったことで前面パネルは独自に140mm吸気ファン3基を備える構成となり、前面の防塵フィルターも追加

前面パネルについては、Prosで「Custom front panel artwork is beautiful(カスタム前面アートワークが美しい)」と評価されています。また、ケース上面にはマグネット式の防塵カバーが配置されているとされています。

冷却・エアフローとケーブル管理

CPUの熱処理はケース上部のAiOが担い、前面の140mmファン3基が冷気を取り込む構成となっており、Classic MG-1と比べてエアフロー全般が改善されているとレビューでは述べられています。具体的な温度測定値やノイズ計測値については、現時点では公開情報の範囲では明らかにされていません。

一方で、Cale Hunt氏は依然としてケーブル管理にジップタイ(結束バンド)が使われている点を弱点として挙げています(Cons: "Zipties used for all cable management")。また、ケース前面のI/Oが控えめである点("Not a lot of I/O on the front of the case")も次世代に向けての課題として残されています。

なお、Prosには「No proprietary parts, no surprises(独自部品なし、想定外なし)」が挙げられており、独自規格・OEM専用部品を使っていない点が長所として評価されています。

評価のポイント

Windows CentralのVerdictでは、Maingearが初代MG-1のユーザーフィードバックを開発に取り込み、MK.IIで反映させた結果として「傑出したプリビルドゲーミングPC」と総括されています。Pros側には「Impeccable build quality(卓越したビルドクオリティ)」「AiO now installed optimally(AiOが最適配置に)」「Improved cooling and airflow(冷却・エアフローの改善)」「Diffused RGB lighting(拡散RGBライティング)」「Custom front panel artwork is beautiful(カスタム前面アートワークが美しい)」「Dust screens everywhere(随所に防塵スクリーン)」「No proprietary parts, no surprises(独自部品なし)」が挙げられています。

Cale Hunt氏は前世代Classic MG-1を実際にテストした経験があり、その上で改良点と残る課題を比較できる立場からの評価となっています。なお、レビュー機はMaingearから貸与されたもので、Maingear側はレビュー内容に事前に関与していないと明記されています。

MG-RCリバースコネクタとシャーシ拡張がもたらす内部設計の刷新

ケーブル管理にジップタイが残るとされる一方で、シャーシ内部の設計には大きな進化が加えられています。MG-1 MK.IIはMaingear特許のMG-RCリバースコネクタ方式に対応し、MSI Project Zeroなどの対応マザーボードと組み合わせると、すべての配線が基板裏に回り、メインチャンバー内からケーブルが完全に排除されます。標準ATXボードを使う場合はMaingearの技術者が手作業でケーブルを整理する形となり、いずれもエアフロー向上と低温化に寄与します。

拡張性と内部スペースの主な強化点

  • GPUクリアランスが390mmまで拡大し、RTX 5090やRadeon RX 9070 XTといったフラッグシップGPUも収まります
  • 底面のエアスクープがGPUに直接冷気を送り込む設計となっています
  • 最大128GB DDR5-6000MHzメモリと最大6基のM.2 PCIe NVMe SSDをサポートします
  • 前面パネルは磁石が60%強化され、ツールフリーで交換可能となっています

RTX 5090の品薄と価格高騰がプリビルド市場を押し上げる構図

エントリー$2,249(約35万円)からという価格設定の妥当性は、2026年のGPU市場の文脈で見るとより鮮明になります。NVIDIAは2025年初頭にメモリ制約への対応としてGeForce RTX生産を30〜40%削減し、特にプレミアムDRAMを要するRTX 5090と5080が深刻な品薄に陥っています。直近3か月でRTX 5090は79%、RTX 5080は35%の価格高騰が観測されています。

項目2026年初頭の状況
RTX 5090単体小売$3,399〜$5,495、実在庫は約$4,000近辺
RTX 5090プリビルド$4,400〜$4,700のレンジが中心
RX 9070 XTの値上がり率17%程度に抑制

Tom's Hardwareの試算では、レビュー機相当を自作した場合の見積もりは$6,597.02に達したとされ、ハイエンドではプリビルドと自作の差額が圧縮されている実態が浮かび上がります。

Q&A

Q. MG-1 MK.IIのエントリーモデルにはどのCPU・GPUが搭載されますか? $2,249(約35万円)のエントリー構成は、Intel Core Ultra 5 225F、NVIDIA RTX 5060 Ti(8GB)、32GB DDR5メモリ、2TB M.2 PCIe 4.0 NVMe SSDです。最上位は$7,199(約112万円)でAMD Ryzen 9 950X3D2 Dual EditionとRTX 5090を搭載します。

Q. Classic MG-1から具体的に何が変わりましたか? サイドパネルのキャプティブスクリュー化、AiOクーラーの上面横置きへの変更、前面140mmファン3基構成への変更、前面・上面への防塵スクリーン追加、ケースの大型化と内部補強の追加などが挙げられています。

Q. 残っている課題はありますか? ケーブル管理にジップタイ(結束バンド)が使われている点と、ケース前面のI/Oが控えめである点が、Windows CentralのレビューでConsとして挙げられています。

出典