8.8インチのLegion Tab Y700が米国で$850(約13万円)なのに対し、新しい11.1インチのLegion Y900は約$450(約7万円)相当——画面が大きくなったのに、価格はおよそ半額水準です。Lenovoは中国で、11.1インチと13インチの2サイズで展開する新ゲーミングタブレット「Legion Y900」シリーズを発表しました。同時にゲーミングスマートフォン「Legion Y70」も中国投入されており、いずれも現時点では中国国内向けで、日本のゲーマーは当面、並行輸入か今後のグローバル展開を待つ判断になります。
8.8インチの半額?——大型化したのに価格は約7万円から
9to5Googleは、Lilliputingの情報として、Lenovo Legion Y900シリーズが11.1インチと13インチという大画面サイズで登場したと報じています。近年は8インチ前後の小型ゲーミングタブレットが主流ですが、Lenovoは大型サイズへ再挑戦する形となりました。
チップセットはサイズによって異なります。11インチ版はMediaTek Dimensity 9500Sを搭載する一方、13インチ版にはSnapdragon 8 Gen 5が採用されています。ただし、Snapdragon 8 Gen 5は最新の「Elite」版ではない点に注意が必要です。8.8インチのLegion Tab Y700がSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用していることを踏まえると、大型版は純粋なピーク性能では小型版に及びません。価格と画面サイズを取るか、ピーク性能を取るかという、明確なトレードオフの構図です。
解像度3840×2560・144Hz・最大12,700mAhの大容量バッテリー
| 項目 | Legion Y900(11インチ) | Legion Y900(13インチ) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 11.1インチ | 13インチ |
| 解像度 | 3840 x 2560 | 3840 x 2560 |
| リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz |
| チップセット | MediaTek Dimensity 9500S | Snapdragon 8 Gen 5 |
| RAM | 8〜16GB | 8〜16GB |
| ストレージ | 256GBまたは512GB(UFS 4.1) | 256GBまたは512GB(UFS 4.1) |
| バッテリー | 11,000 mAh | 12,700 mAh |
キーボード対応でPC化——8.8インチにはない着脱式キーボードを両サイズで用意
両モデルとも背面にRGBライティングを備え、USB-C経由の急速充電にも対応します。さらに大きな違いとして、8.8インチモデルには用意されていなかった着脱式キーボードが両サイズ向けに提供される点が挙げられます。ゲーミングだけでなく、メールやドキュメント作業といった生産性用途も視野に入れた、PCライクな運用ができる構成です。大画面・高解像度・キーボードという組み合わせは、タブレットを「持ち運べるサブPC」として活用したい層には大きな魅力になります。
米国$850の8.8インチ機と比べて——大型版は約7万円〜8万8千円相当
米国で$850(約13万円)で販売されている8.8インチのLegion Tab Y700と比較すると、11インチ版は約$450(約7万円)、13インチ版は約$560(約8万8千円)相当と、新しい大型モデルの方が大幅に安価な水準で投入されることになります。チップが「Elite」を冠さない点や量販を狙ったポジショニングが、この価格差の背景にあると読めます。
ただし、現時点では中国国内のみの展開で、グローバル展開の計画は示されていないと伝えられています。小型のY700も最終的に米国市場へ届くまで世代を重ねており、新しい大型サイズが日本を含む海外市場に登場するかどうかは、現段階では見通しにくい状況です。日本のゲーミングタブレット愛好家にとっては、当面は並行輸入や個人輸入が現実的な選択肢となりそうです。
外出先でもPCゲーム継続——Legion Y70はリモートプレイで母艦PCと連携
タブレットと同時に、ゲーミングスマートフォンの新モデル「Legion Y70」も中国で発表されました。NotebookCheckの情報として伝えられている主な仕様は以下のとおりです。
- ディスプレイ: 6.8インチ
- チップセット: Snapdragon 8 Gen 5
- RAM: 16GB
- ストレージ: 最大1TB(UFS 4.1)
- ゲーミング特化要素: 最適化されたアンテナ配置と、モーションエイミングをより精密に行えるアップグレード版ジャイロスコープ
加えて、Legionブランドのコンピューターにリモート接続することで、PCゲームをスマートフォン側でプレイできる機能も用意されているとされています。自宅のLenovo製ゲーミングPCを母艦にしておけば、外出先や通勤中でもプレイ中のPCゲームを継続できる可能性があるということで、クラウドゲーミングサービスに依存せず手持ちのゲーム資産をそのまま持ち出したいユーザーにとって、現実的な選択肢になります。
購入を検討する際のポイント
新しいLegion Y900シリーズは、ピーク性能よりも「大画面・大容量バッテリー・キーボード対応」という体験面で買いやすい価格を実現したモデルです。最高峰の処理性能を求めるなら8.8インチのY700、画面の広さとPC的な使い方を重視するなら11インチ/13インチのY900という棲み分けになります。日本での正規展開は見通せないため、現時点では中国市場の動向と、Lenovoが将来的にグローバル展開へ踏み切るかを注視するのが妥当です。
ディスプレイ品質と筐体——TÜV認証4Kパネルと6スピーカー構成
Legion Y900の画質と筐体まわりには、数字以上に踏み込んだ作り込みがあります。
パネルとオーディオの詳細
- Y900はTÜV Rheinlandの「True 4K High Visual Clarity」認証を取得しており、ピーク輝度1100nit、12bitカラー深度、出荷時の個別ΔE<1キャリブレーションを備えています。
- タッチサンプリングは360Hzが標準で、瞬間タッチ時には2340Hzまで跳ね上がり、画素密度は11.1インチで415PPI、13インチで355PPIに達します。
- 13インチ版はツイーター2基とウーファー4基の計6スピーカーを搭載し、13MPメインカメラに加え2MPの追加カメラも備え、重量は599gです。11.1インチ版は480gでクアッドスピーカー構成となります。両モデルともAndroid 16を搭載し、13インチ版は68W急速充電にも対応しています。
Legion Y70の冷却・電源設計と「Legion Zone」によるPC連携
Y70のPCリモートプレイは、専用の低遅延ストリーミング基盤として設計されています。
Legion ZoneのAll-Realm Connectionは、共有ローカルWi-Fi経由でPCのゲーム映像をリアルタイムにスマートフォンへ届ける仕組みで、ゲーミング専用に設計された低遅延ストリーミング経路として機能しています。
| 項目 | Legion Y70の仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | 6.82インチ2K LTPO AMOLED、144Hz、ピーク輝度7000nit、510PPI、Dolby Vision対応 |
| バッテリー | 8000mAh、90W急速充電、バイパス給電対応、4年バッテリー保証 |
| 冷却 | 5500mm²ベイパーチャンバー+液体金属+サーマルジェルの三層構造でCPU温度を最大7℃低減 |
| 価格 | 12GB+256GBモデルがCNY 3,099(約450ドル)から |
| カラー | Ice Soul WhiteとCarbon Black |
Q&A
Q. Legion Y900の11インチ版と13インチ版で性能差はありますか? チップセットが異なります。11インチ版はMediaTek Dimensity 9500S、13インチ版はSnapdragon 8 Gen 5を搭載しています。ただし13インチ版もEliteグレードではない点には注意が必要です。ディスプレイ解像度(3840 x 2560)とリフレッシュレート(144Hz)は両モデル共通です。
Q. 日本での発売予定はありますか? 現時点では中国国内のみの展開とされており、グローバル展開の計画は示されていません。小型の8.8インチモデルも海外展開まで世代を重ねた経緯があり、日本での正規販売の見通しは立っていません。
Q. ゲーミングスマホLegion Y70の特徴は何ですか? 6.8インチディスプレイ、Snapdragon 8 Gen 5、16GB RAM、最大1TBのUFS 4.1ストレージを備えるほか、最適化されたアンテナ配置とアップグレード版ジャイロスコープでモーションエイミングを精密化しています。Legion PCにリモート接続してPCゲームをスマホで遊ぶ機能にも対応するとされています。
