HUAWEIの新型スマートウォッチ「Watch Fit 5 Pro」のレビューがAndroid Authorityから公開されました。スクエア型デザインに1.92インチのAMOLEDディスプレイ、そしてヘビーな使い方でも約5日持続したと報告されるロングバッテリーを実現し、£249.99でApple Watchの代替を狙う一台です。Android Authorityはこの製品を「Androidで最も優れたApple Watch代替の一つ」と位置づけています。

1.92インチAMOLEDと洗練されたスクエアデザイン

Watch Fit 5 Proは、角を丸めたスクエア型デザインを踏襲しつつ、ディスプレイを1.92インチへ拡大し、ベゼルもより細くなりました。直射日光下のミッドデイのウォーキングやランニングでも視認性に困らなかったと、レビュアーのKaitlyn Cimino氏は評価しています。

新たに可変リフレッシュレートにも対応し、UIの滑らかさと電池消費のバランスを取っているとされています。

カラー展開は3種類で、特徴は以下のとおりです。

  • ホワイト:セラミックコーティング仕上げで磁器のような柔らかい質感
  • オレンジ:ベゼル周りに細いオレンジのアクセントを配し、前世代の派手なカラーベゼルより落ち着いた印象
  • ブラック:定番でクラシックな仕上がり

回転クラウンも機能し、価格帯以上のプレミアム感があるとされています。

最大10日のバッテリー、ヘビー使用でも約5日持続

Watch Fit 5 Proの最大の強みは依然としてバッテリーライフです。HUAWEIの公称値は以下のとおりです。

使用条件公称バッテリー寿命
軽い使用最大10日間
通常使用約7日間
トレイルランニング最大25時間

レビューでは、常時表示オン・通知・連続心拍計測・睡眠トラッキング・SpO2モニタリング・定期的なGPSワークアウトを使った「かなりヘビーな使い方」で約5日持続したと報告されています。GPS使用時の消耗も非常に印象的だったとCimino氏はコメントしています。

ただし、トレイルランの最大25時間という公称値は、常時表示をオフにしている前提だろうとレビュアーは指摘しています。Wear OS陣営ではOnePlus Watchが近い水準にあり、Apple Watchと比べると「ほぼ1週間持つのは贅沢に感じる」とまとめられています。一方で、付属の充電器がUSB端子のため、アダプターを別途用意する必要があった点は不満として挙げられました。

フィットネスと健康機能:ミニワークアウト追加、心拍精度も高評価

Watch Fit 5 Proは多数のスポーツモードを搭載し、トレイルラン、サイクリング向けのバーチャルパワー指標、コースマップとスイング解析を備えたゴルフ機能など、ニッチなツールも引き続き利用できます。

新機能として「ミニワークアウト」が追加されました。これは器具やスペースをほぼ必要としないショートガイド付きエクササイズで、合間の時間に体を動かすことを促す設計です。レビュアーは「アニメのパンダから運動を促されることに大人として完全に納得しているわけではないが、雰囲気は気に入っている」とコメントしています。

GPS精度については、Apple Watchと比較してもルートマップが非常によく一致し、ペース・距離のデータも遜色なかったとCimino氏は述べています。心拍計測については「専用の心拍ストラップとほぼ完全に一致するレベルの信頼性」と高く評価されています。

ヘルストラッキングは連続心拍、SpO2、ストレス、メンタルヘルス、皮膚温、手首温度ベースのサイクル予測を含む女性向け機能などを網羅。睡眠トラッキングには新たに昼寝検出が追加されました。ただし、Fitbitの方が睡眠インサイトの完成度や夜間ステージ分析でやや上回るとレビューは評価しています。

Apple Watchに勝てない弱点

レビューが挙げる弱点も明確です。

  • 前世代からのアップグレードは中程度にとどまる
  • サードパーティアプリのサポートが限定的
  • 地域による機能制限がある(非接触決済が地域限定)
  • LTEモデルが存在しない

HUAWEI Health自体は完成度が高いものの、Apple・Samsung・Googleと比べるとスマートウォッチ体験が限定的で、Googleとの深い統合や豊富なアプリエコシステムを求めるユーザーには物足りないとレビューは指摘しています。

買うべき人・避けるべき人

フィットネストラッキング・長いバッテリー・健康モニタリング・魅力的なハードウェアを手の届きやすい価格でまとめたデバイスを求めるなら、Watch Fit 5 Proは推しやすい選択肢だとレビューは結論づけています。Apple Watchの数日しか持たないバッテリーに不満を感じている人や、Android端末で角型のフィットネスウォッチを求めるユーザーには、購入を検討する価値があるモデルと言えそうです。

標準Fit 5との違いとPro限定の上位機能

Watch Fit 5シリーズには標準モデルも存在し、Pro版との差別化が明確に図られています。スペック面の主な違いは以下の通りです。

項目Watch Fit 5Watch Fit 5 Pro
ディスプレイ1.82インチAMOLED/2,500ニト1.92インチAMOLED/3,000ニト
ガラス・ベゼル素材通常仕様2.5Dサファイアガラス/チタンアロイベゼル
防水・潜水通常防水最大40m深度のフリーダイビング対応とECGセンサー

Pro限定機能の詳細

Pro版にはレビューで触れられていない上位機能が複数搭載されています。両モデルともBluetooth 6.0、NFC、471mAhバッテリーを共有しますが、Proには6LED+6PDのPPGモジュールが新搭載され、心拍計測の精度向上に寄与しています。中国市場では4月29日にリリースされ、Pro版の中国価格はCNY 2,099-2,199で展開されています。

Huaweiが牽引する2025年のウェアラブル市場

Watch Fit 5 Proが投入される市場環境にも大きな変化が起きています。IDCのデータによると、2025年の世界ウェアラブル機器出荷は前年比9.1%増の6億1,150万台に達しました。スマートウォッチ分野ではHuaweiの躍進が際立ちます。

Huaweiは2025年に世界2位のスマートウォッチベンダーとして2,550万台を出荷し、前年比21.7%の成長を遂げました。

四半期ベースでも特筆すべき出来事がありました。2025年第2四半期にHuaweiの世界出荷シェアは過去最高の21%に達し、初めてAppleを上回るトップに立っています。Counterpointの2025年通年集計では、Apple 23%、Huawei 17%、Xiaomi 9%という勢力図が示されています。HuaweiのウォッチがAppleのものとは異なりiPhoneとAndroid双方とペアリング可能である点も、欧州など海外展開を後押しする要因となっています。

Q&A

Q. Watch Fit 5 Proのバッテリーは実際どれくらい持ちますか? HUAWEI公称では軽い使用で最大10日、通常使用で約7日です。レビューでは常時表示オン・連続心拍・睡眠トラッキング・GPSワークアウトを併用したヘビー使用で約5日持続したとされています。

Q. 前モデルから乗り換える価値はありますか? レビューでは「前世代からのアップグレードは中程度」と位置づけられており、既存のHUAWEIユーザーにとって劇的な進化とは評価されていません。1.92インチへの画面拡大、ベゼル縮小、可変リフレッシュレート対応、ミニワークアウト追加などが主な改良点です。

Q. Apple Watchから乗り換える際の注意点はありますか? レビューではHUAWEI Healthの完成度は高いものの、Apple・Samsung・Googleと比べるとサードパーティアプリのサポートが限定的で、スマートウォッチ体験が制約されると指摘されています。また地域による機能制限(非接触決済の地域限定)やLTEモデルがない点も考慮すべきです。一方でバッテリー寿命は大幅に長く、画面サイズや価格面でのメリットがあります。

Q. 日本での価格・発売情報はどうなっていますか? ソース記事に記載されているのは英国向け価格の£249.99のみで、日本市場での展開や価格は今回のレビュー記事には含まれていません。

出典