£1,000(約19万円)を投じた元Pixelbookユーザーが下した結論は、「数年前にMacを買っておけばよかった」だった——。 Google I/Oで発表された新プレミアムノートPCブランド「Googlebooks」について、Android Authorityのレビュアーが厳しい評価を公開しました。読者投票でも否定派55% vs 肯定派45%と、賛否が分かれる結果が出ています。プレミアム価格帯のノートPC購入を検討している方にとって、買うべきか・待つべきか・別の選択肢を選ぶべきかを判断する材料になる内容です。
「ChromeOSに名前を付けてAIをまぶしただけ」——元Pixelbookユーザーの落胆
Android AuthorityのZac Kew-Denniss氏は、初代Google Pixelbookを長年メインPCとして愛用してきた人物です。i5プロセッサ・8GB RAM・128GBストレージという旧世代のスペックでは仕事に耐えられなくなり、後継となるプレミアムノートPCの登場を待ち続けてきたと振り返っています。
ようやく登場したGooglebooksについて、Kew-Denniss氏は次のように評価しています。
Googlebooksは私が長年待ち望んだ革命ではなく、進化に過ぎません。
新たな製品カテゴリーの登場とは聞いていたものの、結局は「ChromeOSに新しい名前を付けて、全体にAIをまぶしただけ」というのが本人の見立てです。技術的には、GooglebooksはChromeOSではなくAndroidで動作するとされていますが、「意味のある違いがあるようには感じられない」と切り捨てられています。
スペックは「プレミアム」、ソフトは「Chromebookのまま」
現時点で明らかになっているGooglebooksのハードウェアは、次のような構成です。
- 最低12GB RAM
- Snapdragonチップセット
- 注目機能「Magic Pointer」(マウスを揺らしてAI機能を呼び出す仕組み)
Googleが発表で「premium」という言葉を繰り返し使ったこと、そしてハードウェア構成から、Kew-Denniss氏は価格も相応に高額になるとみています。Googleは具体的な価格を明らかにしていません。
ただしMagic PointerはGooglebooks専用ではないため、新OSのセールスポイントにはならないとも指摘されています。
ソフトウェア面でも問題があります。GooglebooksはWebアプリ・Androidアプリ・そしておそらくLinuxアプリを動かせる見込みだとKew-Denniss氏は述べています。しかし、Androidアプリのタブレット・折りたたみ端末への最適化が長年難航してきたことを踏まえ、マウスやキーボードへの対応をデベロッパーに促せるのかという疑問がレビュアーから投げかけられています。
Linuxアプリについても、Lightroomは存在せず、DaVinci ResolveのLinux版はインストール可能なものの「快適とは程遠い」と評価されています。Googleがgaming Chromebooks・Steam対応を推進した直後にゲームストアフロントがサポートを終了するなど、Linux体験全体が一貫性を欠いているとも述べられています。
読者投票も「否定派55%」——執筆者と読者の見方が一致
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 質問 | Googlebooksを楽しみにしているか |
| 総投票数 | 20票 |
| Yes(楽しみ) | 45% |
| No(楽しみではない) | 55% |
サンプル数は限られていますが、Android Authorityの読者投票では「楽しみにしていない」が55%と過半数を占めました。記事執筆者の評価と読者層の反応がある程度一致している格好です。
「Macに行くべきだった」——£1,000を投じたユーザーの結論
Kew-Denniss氏は初代Pixelbookに**£1,000(約19万円)**を投じた経験を引き合いに出しつつ、「当時はChromeOSがWebブラウザ以上のものになるという期待を買っていた。しかし、その期待は実現しなかった」と振り返っています。MacBook Neoとの比較も持ち出され、「Googlebookがそれと同等の価格に収まるとは思えない。MacはmacOSの全ソフトウェアを動かせるのに」とも述べています。
そのうえで、最終的な結論として「数年前にMacを買っておけばよかった」と記しており、Googlebooksに対する期待は完全に冷めたことが伺えます。
公式発表ベースの評価ですが、Googlebooksの最終的な実機評価・正式価格・対応アプリ環境はまだ全貌が見えていません。プレミアム価格帯のノートPCを今すぐ検討しているなら、Googlebooksの実機レビューと正式価格、そしてサードパーティアプリ対応状況の続報を待ってから判断する選択肢が現実的です。
Q&A
Q. GooglebooksはChromebookと何が違うのですか? 端的に言えば、ハードウェアはプレミアム化、ソフトウェアは実質Chromebookのままです。 ハードウェア面では最低12GB RAM・Snapdragonチップセットというプレミアム志向が打ち出され、OSもChromeOSではなくAndroidベースに切り替わっています。ただし、Webアプリ・Androidアプリ中心の利用形態はChromebookと大きく変わらないと評価されています。
Q. 目玉機能の「Magic Pointer」はGooglebooks専用ですか? 専用ではありません。Magic PointerはGooglebooks以外でも利用できると報じられているため、新OSの差別化要素にはなりにくいと指摘されています。
Q. 価格はいくらになりそうですか? Googleは具体的な価格を明らかにしていません。ただし「プレミアム」という表現が繰り返し用いられたことと、ハードウェア構成から、Macに匹敵するか、それ以上の価格帯になる可能性が示唆されています。
出典
- Android Authority — I waited years for Googlebooks — but I wish I hadn’t
