Google PhotosアプリのAPK解析から、Memories動画の編集機能を含む複数の新機能候補が見つかった可能性があると報じられています。Android AuthorityのTushar Mehta氏が報じたもので、自動生成任せだったMemoriesを自分好みに仕上げてから家族や友人に共有できるようになる可能性があります。読者目線で言えば、「自動でできた振り返り動画を、共有前にひと手間加えて家族LINEに送る」というシーンが現実味を帯びてきた、ということです。

ただし今回の情報はあくまでアプリ内に隠された開発中コードの解析結果とされており、最終製品の仕様や提供範囲は変わる可能性があります。Android Authorityのライターはアプリを書き換えて挙動を確認したと伝えられていますが、一般ユーザーが通常操作で触れる状態ではありません。

自動生成Memoriesを"自分で編集"できる日が近い?

Memoriesは、撮影日だけでなく登場人物や被写体、風景などをもとにGoogle Photosが自動でまとめる、いわば「タイムマシン」的な機能です。これまでもコラージュやスライドショー動画として共有できましたが、編集の自由度は限定的で、写真の取捨選択と自動選択された音声を有効/無効にする操作にとどまっていました。

Android Authorityの解析によると、新ワークフローでは共有前のMemories動画に対してハイライト動画と同じビデオエディターが立ち上がる挙動が示されているとのことです。具体的には、次の項目を細かく調整できるようになる見込みだと伝えられています。

  • 音声(オーディオ)の差し替え・調整
  • テキストオーバーレイの追加
  • 各写真の表示時間(1枚あたりの尺)の調整

調整した結果をそのまま共有できれば、自動生成任せだった従来のMemoriesに、編集してから家族LINEや友人グループに送る、という新しい流れが加わります。

ハイライト動画側にも新機能、9:16の「Fit/Fill」切り替えも

Android Authorityによると、Memories側の強化と並行して、ハイライト動画機能そのものにも新機能が試験的に追加されていると報じられています。

  • 写真ごとのカスタムフィルター適用 — ハイライト動画内の各写真に個別のフィルターをかけ、映像に視覚的なバリエーションを持たせる機能。
  • 9:16キャンバスへのストレッチ表示 — 写真を縦長キャンバスにどう収めるかを「Fit(はみ出さず収める)」と「Fill(画面全体に広げる)」の専用ボタンで切り替えられる機能。

縦動画前提のショート系プラットフォームでそのまま共有することを意識した調整と読めます。

さらに、コラージュ・リミックス画像・アニメーション・シネマティックフォトといった、Google Photosが生成・加工したコンテンツをひとつにまとめる新しいハブもテストされているとされます。これまで散らばっていた「自動生成された作品」が1か所に集約される動きで、見つけやすさという面での体感は大きく変わりそうです。

この情報、どこまで信じていい?

今回の情報は、Google Photosアプリを解析して発見されたもので、ユーザーには非表示の状態でコード内に存在している機能とされています。Android Authorityのライターは、アプリを書き換えて機能を有効化したうえで挙動を確認したと伝えています。

APK解析は、アプリ内の作業中コードから将来の機能を予測する手法ですが、最終的に一般公開されないケースや、提供時には仕様が変わっているケースもあります。Memoriesの編集自由度や縦動画の扱いに不満があるユーザーにとっては嬉しい兆候ですが、現時点では「次期アップデートで来るかもしれない候補」と捉えておくのが妥当でしょう。Google公式からのアナウンスを待ちたいところです。

2025年12月にGoogle公式が展開した5つの新ビデオ編集ツール

今回のMemories向け編集機能の話題は、2025年末に正式提供されたハイライト動画側の強化路線の延長線上にあります。Android Centralによると、2025年12月9日からGoogle Photosはカスタマイズ可能なテンプレートや音楽、テキストオーバーレイを含む新しい編集ツールのロールアウトを開始しています。

公式ブログで案内された主な強化点は次のとおりです。

  • 再設計されたビデオエディタ — マルチクリップ編集に対応する「ユニバーサルタイムライン」と「適応キャンバス」を備えています。
  • テンプレート機能 — 音楽に同期したカット入りのプリセットが提供され、素材を選ぶだけで共有可能な動画が仕上がります。
  • カスタムテキスト — フォント・色・背景を自由に選べるテキストオーバーレイでメッセージを目立たせられます。

再設計されたエディタはAndroidにおいて、個別ビデオクリップを編集する際のデフォルトエディタにもなっています。Memories側に同じUIが流用される動きは、この公式ロードマップの自然な拡張と読めます。

1.5億人規模に拡大したGoogle Photosと2026年の市場文脈

Memories編集強化の背景には、Google Photosそのものの巨大化と、競合プラットフォームを意識したマルチデバイス展開があります。2026年までにGoogle Photosは月間アクティブユーザー15億人を突破し、ユーザーは1日あたり約43億枚の写真をGoogleのサーバーにアップロードしています。これだけの規模になると、Memoriesの編集自由度はそのまま共有体験の質に直結します。

リビング向けの展開も進んでいます。Memories機能はSamsungスマートTV向けに6か月の独占期間で提供開始され、ユーザーは大画面のリビングで思い出を楽しめるようになっています。スマホで編集した動画を家族と一緒に大画面で振り返る、という新しい導線です。

価格と機能ラインアップは次のように整理できます。

項目内容
無料容量Gmail・Drive・Photosで共有の15GB
100GBプラン月額約1.99ドル
Premium AI月額約21.99ドルでGemini 3 Pro機能を解放
2026年の主要機能Nano Banana、Magic Editor、Photo to Video(6秒クリップ)、Highlight Videoなど

Q&A

Q. この新しい編集機能は今すぐ使えますか? いいえ。Google Photosアプリのコード内に隠された状態で存在しているのみと報じられており、通常の操作ではアクセスできません。APK解析によって挙動が確認された段階で、正式提供時期は明らかにされていません。

Q. ハイライト動画とMemoriesは何が違うのですか? ハイライト動画はユーザーが任意に作成するまとめ動画で、Google Photosの中でビデオエディターを使った編集が可能です。一方Memoriesは、Google Photosが日付・人物・被写体などを基に自動で生成する振り返り型のコンテンツで、これまで編集の自由度が限定的でした。今回のテストでは、後者にも前者と同じ編集UIを呼び出せるようにする動きが示されているとされています。

Q. 9:16の「Fit/Fill」切り替えが実装されると、縦動画用に作り直す手間は減りますか? 横向きで撮った写真や横長のMemoriesを縦動画SNSへ流用する場合、これまでは別アプリで縦リサイズや切り抜きをやり直すケースがありました。「Fit」と「Fill」を共有前のGoogle Photos内で切り替えられるようになれば、Instagram StoriesやTikTokなど縦キャンバス前提のサービスへの再加工の手間を減らせる可能性があります。ただし最終的な提供仕様は変わる可能性があるため、現時点では「そうなれば便利」という段階です。

出典