Googleが、Geminiを活用してユーザー自身がウィジェットを生成できる新機能「Create My Widget」を予告しました。欲しい機能を言葉で伝えるだけで、Geminiがオリジナルのウィジェットを組み上げてくれる仕組みで、Androidスマートフォンに加え新カテゴリの「Googlebook」ラップトップにも対応することが伝えられています。開発者でなくても、自分専用のホーム画面ツールを作れるのが最大のポイントです。

「ウィジェットを言葉で作る」という新発想

これまでのAndroidウィジェットは、アプリ提供側があらかじめ用意した範囲でカスタマイズするのが基本でした。配置やサイズは変えられても、機能そのものをユーザー側で組み替えることはできず、「自分が本当に欲しいウィジェットがない」という不満は根強くありました。

Create My Widgetは、その制約を取り払う発想で設計されています。Geminiに対して「こういうことをしたい」と説明すると、それに沿った一点物のウィジェットを生成してくれる仕組みです。開発者でなくとも、自分のホーム画面に必要なツールを置けるのが最大の魅力です。

具体例:摂氏↔華氏の変換ウィジェットも対話で生成

Android Authorityによると、活用例として米国から欧州へ旅行するケースが紹介されています。現地の天気予報やサーモスタットが摂氏表示で混乱したとき、自分で5/9の換算を覚える代わりに、Geminiに「華氏⇔摂氏の変換ウィジェットをホーム画面に出して」と頼めば済む、というイメージです。

  • 最初の生成結果が気に入らなければ、追加の指示で修正可能
  • 自分で手動編集することもできる
  • アイデアがない場合は、Googleがカテゴリ別のテンプレートを提示

このように、対話しながら自分専用のツールを育てていくスタイルになります。

制約:サードパーティアプリのデータには直接アクセスできない

Create My Widgetが生成するウィジェットは、GeminiとGoogle Searchの情報を組み合わせて作られます。そのため、サードパーティアプリのデータと直接連携することはできないとされています。例えば、Tinder専用のカスタムウィジェットを自作するといった使い方はできません。

裏を返せば、天気・換算・検索ベースの情報まとめなど、Googleの提供範囲で完結する用途であれば自由度が高いということになります。汎用ツール的なウィジェットを増やしたい人にとっては、十分に実用的です。

Androidスマートフォンに加え、新カテゴリ「Googlebook」にも搭載

Create My WidgetはGeminiの機能群の一つとして展開され、Androidスマートフォンに提供される見込みです。さらに、ウィジェットはスマートフォンやタブレットだけのものではないという考え方から、新しい「Googlebook」ラップトップにも同機能が搭載されることが伝えられています。

項目内容
機能名Create My Widget
基盤AIGemini
対応端末Androidスマートフォン
その他対応新Googlebookラップトップ
制限サードパーティアプリのデータには直接アクセス不可

現時点ではティザー段階のため、正式な提供時期や細かな仕様は今後のGoogleの発表を待つ必要があります。詳細は出典元を参照してください。

Create My Widgetは「Gemini Intelligence」機能群の一部として提供

Create My Widgetは単独の機能ではなく、Googleが5月12日のAndroid Show: I/O Edition 2026で発表した「Gemini Intelligence」というAndroid向けAI機能群の一部として提供されます。同じ機能群には次のような機能が含まれています。

  • Rambler:Gboardの音声入力をGeminiが強化し、言い直しや繰り返し、間、フィラーワードを補正する機能です
  • Chrome auto browse:Chrome for Androidに加わり、Geminiがページを操作してタスクを完了する機能で、6月下旬に開始予定です
  • Gemini Autofill:Gmailや写真などGoogleサービスの情報を活用してフォーム入力を自動化する機能です

第一弾はこの夏に最新のPixelおよびSamsung Galaxyデバイスへ提供され、年内にウォッチ、カー、グラス、ラップトップへと拡大される予定です。なおChrome auto browseは当面米国限定で、AI Pro(月20ドル)またはAI Ultra(月250ドル)のサブスクリプションが必要とされていますが、Create My Widget自体の課金条件は現時点で明示されていません。

搭載先「Googlebook」はChromebook以来15年ぶりの新カテゴリ

元記事で触れられた新ラップトップ「Googlebook」については、その後の続報で詳細が明らかになっています。Googlebookの発表はGoogleがChromebookを投入してから15年後にあたり、新製品は実質的にChromebookを継承する位置づけです。

パートナーと出荷時期

AndroidとChromeOSの強みを統合し、Geminiを中核に据えたプレミアムハードウェアとして設計されています。Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovoがハードウェアを開発中で、今秋発売予定です。多様なフォームファクターで登場し、新カテゴリの目印となる「Glowbar」を全機種に搭載します。

独自機能

  • Magic Pointer:Google DeepMindチームと共同開発した機能で、カーソルを少し動かすとGeminiが起動し、画面上の対象に応じた文脈的な提案を表示します
  • Cast my apps / Quick Access:スマホのアプリをラップトップの大画面で利用でき、ファイルブラウザからスマホ内のファイルを閲覧・挿入できます

既存ユーザーへの配慮として、Googleは現行Chromebookユーザーを既存のサポート期間に沿って継続支援し、多くのChromebookは新体験への移行対象になるとしています。

Q&A

Q. Create My Widgetはどんな機能ですか? Geminiに「こういうウィジェットが欲しい」と伝えると、それに沿ったオリジナルのウィジェットを生成してくれる機能です。生成結果は対話や手動編集で修正することもできます。

Q. すべてのアプリのデータを使えますか? いいえ。Create My WidgetはGeminiとGoogle Searchの情報を組み合わせて動作するため、サードパーティアプリのデータには直接アクセスできません。例としてTinderの独自ウィジェットを作ることはできないと説明されています。

Q. どの端末で使えますか? Geminiの機能として、Androidスマートフォンに提供される見込みです。加えて、新しいGooglebookラップトップでも利用できることが伝えられています。

出典