Chromeが説明なしに3〜4GBのファイルをデスクトップに保存していた件について、Googleが公式声明を発表しました。削除したい場合はChrome設定から対応できますが、2026年5月時点ではMacOS版Chromeにはそのオプションが表示されていないとAndroid Authorityは報じています。
「ウイルス疑惑」が浮上していたweights.binの正体
問題のファイルは「weights.bin」という名称で、デスクトップ版Chromeが自動的にダウンロードします。ファイルサイズは3〜4GBに及び、ユーザーへの説明がほとんどないまま保存されることから、ウイルスやスパイウェアではないかという憶測がオンライン上で広まっていました。
しかし実態は、ChromeのオンデバイスAI機能を支える「Gemini Nano」モデルそのものです。詐欺検出やデベロッパー向けAPIなどのセキュリティ機能をデバイス上で処理するために使われています。
Googleが公式声明——「データはクラウドに送らない」
Android Authorityの取材に対し、Googleの広報担当者は声明の中で、ChromeにGemini Nanoを軽量なオンデバイスモデルとして提供していると説明しました。詐欺検出などの重要なセキュリティ機能やデベロッパー向けAPIを、データをクラウドに送ることなく実現するものだとしています。また、デスクトップ上でのローカル実行にはある程度のストレージが必要になるものの、デバイスのリソースが不足している場合はモデルが自動的にアンインストールされると述べています。さらに、ユーザーがChrome設定から直接モデルを無効化・削除できるオプションの展開を進めており、無効化するとモデルのダウンロードやアップデートは行われなくなると説明しています。
悪意あるソフトウェアではないものの、説明なしに3〜4GBのストレージを消費することへの批判は理解できます。Googleの声明でも「ローカル実行にはある程度のストレージが必要」と認めており、ユーザーへの事前通知が不十分だった点は否めません。
【削除方法】Chrome設定からオフ可能——ただしMacOSは2026年5月時点で未展開
Googleによると、Chrome設定の「システム」セクションからオンデバイスAIをオフにすることで、Gemini Nanoモデルを無効化・削除できるとのことです。ただし、Android Authorityの確認では、2026年5月6日時点でMacOS版Chromeにはこのオプションが表示されていないと報じられています。展開は段階的に進められているとみられ、すべての環境で即座に利用できるわけではない可能性があります。
設定からのオプションが表示されない場合は、MacおよびPC向けに手動での削除手順も案内されています。詳細はAndroid Authorityの元記事を参照してください。
3〜4GBのストレージを黙って使われることに抵抗がある場合は、Chrome設定からオンデバイスAIを無効化するのが最もシンプルな対処法です。設定に該当オプションが表示されていない環境では、手動削除の手順を参照するか、オプションの展開を待つのが現実的な判断です。
Q&A
Q. weights.binを削除しても、Chromeの動作に問題はありませんか? Googleの声明によると、モデルを無効化するとダウンロードやアップデートが停止されます。詐欺検出などのオンデバイスAI機能は利用できなくなりますが、通常のブラウジングには影響しないとみられます。
Q. MacOSでChrome設定に削除オプションが見当たらないのはなぜですか? Android Authorityの確認では、2026年5月6日時点でMacOS版Chromeにはこのオプションが表示されていないと報じられています。Googleは段階的に展開を進めているとしており、まだすべての環境に届いていない可能性があります。
出典
- Android Authority — Google weighs in on Chrome's weights.bin controversy
