GoogleがAndroid向けに展開を計画する「Gemini Intelligence」は、RAM 12GB以上・フラッグシップチップ・Gemini Nano v3対応という動作要件の厳しさから、最新フラッグシップ以外の多くの端末が対象外になる見通しです。Android Authorityによると、Pixel 9シリーズやGalaxy Z Fold 7すら基準を満たさないという線引きが明らかになったと報じられています。

AIウィジェット生成も:Gemini Intelligenceの正体

Gemini Intelligenceは、Googleが提供する最も高度なAI機能群を指す「アンブレラ用語(包括的な呼称)」です。Android Authorityによると、Googleが今回発表し、Android端末への展開が見込まれていると伝えられています。

具体的な機能例としては、以下のようなものがアナウンスされています。

  • Gboardの新しい音声入力機能「Rambler」
  • より複雑なフォームにも対応する強化版Chromeオートフィル
  • ウィジェットをAIで生成する「Create My Widget」

いずれもオンデバイスAIの処理能力をフル活用する機能であり、それゆえに端末側のスペック要件が一気に引き上げられています。

要件はRAM 12GB+フラッグシップチップ+Nano v3

Gemini Intelligenceのランディングページの脚注によれば、対応するには以下の条件をすべて満たす必要があります。

要件内容
RAM12GB以上
プロセッサ「フラッグシップチップ」
ソフトウェア基盤AI CoreおよびGemini Nano v3以上のサポート

12GB RAMという条件だけでも、過去のPixelの大半が振り落とされる見込みです。さらにGemini Nano v3のサポートも必須となるため、RAMだけクリアしても対象外になる端末が出てきます。

Pixel 9シリーズもGalaxy Z Fold 7も対象外の見込み

Android AuthorityのコントリビューターであるAssembleDebug氏は、Googleの開発者ページに掲載されているNano v3対応デバイス一覧を確認しています。それによると、Nano v3対応端末は主に最新世代のフラッグシップに限られ、Pixel 10シリーズとOPPO Find X9シリーズが含まれているとされています。

裏を返すと、以下の端末はGemini Intelligenceを受け取れない見込みです。

  • Pixel 7 Pro
  • Pixel 8 Pro
  • Pixel 9シリーズ
  • Samsung Galaxy Z Fold 7

特にGalaxy Z Fold 7が含まれない見通しという点は、最新世代のフォルダブルでもAndroidの「最先端AI体験」から外れる可能性を示しており、Galaxyユーザーにとっては気になる線引きとなりそうです。

買い替え判断のポイント

これからAndroidスマートフォンを選ぶ場合、Gemini Intelligenceに対応するかどうかが大きな分岐点になります。報道されている情報の範囲で対応が見込まれているのはPixel 10シリーズおよびOPPO Find X9シリーズなど、ごく一部の最新フラッグシップに限定される見通しです。

具体的な機種選定の指針としては、AI機能を最優先するならPixel 10シリーズなど対応リストに名前のある端末を中心に検討するのが現実的です。一方、Pixel 9シリーズを購入したばかりのユーザーや、今後登場する各社フラッグシップの発表を待てるユーザーにとっては、追加対応端末の発表を待ってから判断するのも選択肢になります。Googleの世代切りの厳しさが改めて浮き彫りになっており、買い替え時期の見極めが重要です。

Nano v3対応が見込まれる他社フラッグシップ一覧

元記事で触れたPixel 10シリーズとOPPO Find X9シリーズ以外にも、Gemini Nano v3対応リストには複数の最新フラッグシップが名を連ねています。対応候補として挙げられているモデルは、中国メーカーの新世代フラッグシップが中心となっています。

主な対応候補モデル

  • Pixel 10シリーズ、Galaxy S26シリーズ
  • OnePlus 15/15R、Motorola Signature
  • Honor Magic 8 Pro、iQOO 15、Realme GT 7T
  • OPPO Find X9/X9 Pro、Find X8/X8 Pro、Reno 14 Pro 5G、Reno 15 Proシリーズ
  • Xiaomi 14T Pro、Xiaomi 15シリーズ、Xiaomi 17、Xiaomi 17 Ultra
  • Vivo X200/X300シリーズ

一方でNano v2止まりとされ、Gemini Intelligence非対応となる側のリストには、OnePlus 13や、Xiaomi・Honor・Pocoの比較的最近のフラッグシップも含まれています。同じブランド内でも世代によって明暗が分かれる構造になっており、ブランドだけで判断せず個別モデル単位で対応可否を確認する必要があります。

夏のPixel 10/Galaxy S26先行、年内に車・メガネ・PCへ拡大

Gemini Intelligenceの展開は段階的で、対応デバイスのカテゴリも今後広がる計画です。最初の機能群は2026年夏に最新のPixelおよびSamsung Galaxy端末へ展開され、その後年内にウォッチ、車、メガネ、ラップトップへも順次対応していくとされています。

時期内容
2026年6月下旬Gemini in Chromeによるブラウジング支援が開始予定
2026年夏Pixel 10/Galaxy S26シリーズに先行展開
2026年後半ウォッチ、車、メガネ、ラップトップへ拡張

順序面でも注目すべき動きがあります。Galaxy Z Fold 8が最初に新機能を搭載する見込みと報じられています。なお要件面では5回以上のメジャーAndroid OSアップグレードと、6年間の四半期セキュリティ更新のコミットメントも条件に含まれています。長期サポート体制を整えるOEMほど、対応リストで優位に立つ構造になっています。

Q&A

Q. Gemini Intelligenceはいつから使えますか? Android端末への展開が予定されていると伝えられています。ただし要件を満たす端末でのみ利用できる見込みです。具体的な開始時期の詳細は公表された情報の範囲では明らかにされていません。

Q. 自分のPixelで使えるか確認するには? RAM 12GB以上、フラッグシップチップ、AI CoreおよびGemini Nano v3以上のサポートが必要です。Pixel 7 Pro・Pixel 8 Pro・Pixel 9シリーズはNano v3非対応のため対象外と報じられており、対応が見込まれているPixelはPixel 10シリーズです。

Q. Galaxyでは使えますか? Galaxy Z Fold 7は対象外となる見通しと報じられています。今後登場する新世代フラッグシップが対応するかは、現時点では明らかにされていません。

出典