ゲームソフト・コレクターズアイテムの小売チェーンとして知られるGameStopが、フリマ大手eBayへの買収提案を準備している可能性があると、Wall Street Journal(WSJ)が報じています。市場価値で4倍以上の差がある相手に買収提案を行う可能性があるという報道は、業界内外で注目を集めています。
市場価値4倍超の相手に買収提案か——WSJが報道
WSJによると、GameStopは「今月中にも」eBayへの買収提案を行う可能性があるとのことです。ただし、現時点で正式な提案は提出されておらず、提案の具体的な条件や金額についても詳細は報じられていません。
両社の規模の差は際立っています。金曜日の市場終値時点でGameStopの市場価値は約110億ドルであるのに対し、eBayの市場価値は約450億ドルと、実に4倍以上の開きがあります。WSJはまた、eBay側が提案に応じない場合、GameStopのCEOであるRyan Cohen氏がeBayの株主に対して直接アプローチする可能性もあると伝えています。
Cohen氏の報酬構造と1,000億ドルの条件
この動きを読み解くうえで欠かせないのが、Ryan Cohen氏の報酬体系です。WSJの報道によると、Cohen氏はGameStopの市場価値を1,000億ドルに引き上げるなど一定の条件を達成した場合、350億ドル相当の自社株を受け取れる可能性があるとされています。
現在の市場価値110億ドルから1,000億ドルへの到達は容易ではなく、eBayの買収はその目標達成に向けた手段のひとつとして位置づけられている可能性があるとの見方もあります。GameStopをビデオゲームやコレクターズアイテムの小売業者というイメージから脱却させ、より大きなeコマースプレイヤーへと転換させる狙いがあると読めます。
迷走が続くGameStop——NFT撤退、400店舗超の閉鎖
ただし、GameStopの近年の歩みは決して順調ではありませんでした。2022年にはNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスの構築を試みましたが、数年後に閉鎖に追い込まれています。直近では一部店舗でレトロゲームへの回帰を打ち出す一方、今年に入ってから米国内で400店舗以上を閉鎖しています。
新しいアイデアを次々と試しながらも、事業の軸が定まっていない状況が続いています。そうした状況下でのeBay買収検討は、大胆な方向転換の試みとも読めますが、実現可能性については不透明な部分が多く残っています。
Q&A
Q. GameStopはなぜ自社より大きなeBayを買収しようとしているのですか? WSJの報道によると、Ryan Cohen CEOはGameStopをビデオゲーム小売の枠を超えた企業へと進化させることを目指している可能性があるとの見方もあります。また、Cohen氏個人の報酬条件として市場価値1,000億ドル達成が設定されており、大型買収がその手段になり得るとも考えられます。
Q. 買収は実現しそうですか? 現時点では正式な提案すら提出されておらず、提案の詳細も不明です。WSJは「今月中にも」提案が行われる可能性を報じていますが、eBay側が応じるかどうかも含め、不確定な要素が多い段階です。引き続き続報を確認することをお勧めします。
出典
- SlashGear / Jackson Chen — GameStop is reportedly preparing an offer to buy eBay
