Samsung Galaxy Ultraシリーズが、かつてのような"突き抜けた存在感"を失っているのではないか——。Android Authorityが実施した読者投票では、Galaxy S26シリーズについて「もう皆同じに見える」と答えた読者が多数派を占めたと報じられています。S PenのBluetooth機能喪失やデザインの没個性化など、Ultraの個性が薄れたと感じる声が目立っています。

読者投票で多数派が「S26は皆同じに見える」

Android Authorityは「Galaxy S24 UltraこそSamsungが作った最後の"本物のUltra"かもしれない」と主張する記事を公開し、それに併設された投票を実施しました。同メディアの集計によれば、「S26シリーズはもう皆同じに見える」とする回答が多数派を占め、「Ultraラインは進化している」「Galaxy Ultraにそもそも強い個性はなかった」とする回答は少数派にとどまったとされています(具体的な内訳の詳細は出典元を参照)。

記事ではS26モデル群を「兄弟というより、サイズ違いの三つ子のようだ(less like siblings, more like triplets that are only different in size)」と表現し、Note譲りの角張ったシルエットが持っていた一目で分かる存在感が後退している点を問題視しています。

失われた"Ultraらしさ"——S Pen・デザイン・スペック

コメント欄では、読者の不満が大きく次の点に集約されています。

  • S PenからのBluetooth機能の喪失:「S PenのBluetooth喪失は致命的(deal breaker)」と直接的に表現する読者の声が紹介されています。別の読者はS25 Ultraを試した後にS23 Ultraに戻ったといい、「Bluetoothスタイラスが復活するまで興味は戻らない」とコメントしているとされています。
  • デザインの没個性化:Note由来の幅広で角張った形状を懐かしむ声が多数寄せられました。新型は「持ちやすくなった」との指摘もありますが、「新型は持ちやすい?知ったことか(I don't give a damn)」と切って捨てる読者コメントも紹介されています。
  • スペック面の停滞感:バッテリーへの不満や、「かつてSamsungはカメラとバッテリーで最強だったが、今は中国メーカーのAndroidスマホのほうがカメラもバッテリーも上だ」といった、Ultraがもはや"最も野心的なAndroidフラッグシップ"ではなくなったとの指摘も見られます。

旧モデルであるS23 Ultra・S24 Ultra、さらにはNote 20 Ultraを使い続けているという読者も少なくありませんでした。

それでもSamsungが路線変更しない可能性

記事は、Samsung側にデザイン路線を変更する経済的なインセンティブはほぼ無いと指摘しています。

Samsungのデザインチームがこの記事を読むことは無いだろうし、仮に読んだとしても肩をすくめるだけだろう。

記事はそう皮肉を込めて締めくくっており、読者が「Ultraらしさ」を懐かしんでも、Samsungが舵を切り直す動機は乏しいというのが同メディアの見立てです。

旧Ultra継続派の声

少数派ながら、S25 Ultraを「(Bluetooth S Pen非対応を除けば)はるかに優れている。今は洗練が主軸だ(refinement is the name of the game)」と評価する読者の声も紹介されています。カメラ性能だけを重視してS26 Ultraへのアップグレードを予定している読者もいたとされます。

S PenのBluetooth機能や角張ったNote風デザインを重視するユーザーにとっては、旧Ultraを使い続ける判断にも一定の合理性があると言えそうです。

Samsungの公式説明と「代替手段」の現実

S Pen Bluetooth機能の削除について、Samsungは公式に理由を説明しています。Samsungは「Bluetooth Low Energy(BLE)を削除したのは、機能があまり使われておらず、Galaxy RingやGalaxy Watchのジェスチャー操作でハンズフリーの写真撮影が代替できるため」とAndroid Policeに回答しています。利用率は1%未満だったというのが同社の主張です。

失われた機能と残された機能

Bluetooth削除により、インターネットブラウザやNotesアプリの操作、ボイスノート録音、Air Actionsなど複数の機能が利用できなくなりました。一方で、筆圧検知による精密な書き込みやAir Commandは維持されており、S Pen自体はペアリングや充電が不要なため、デバイス間の切り替えはシームレスです。

さらに、フラッグシップタブレットのGalaxy Tab S11 UltraのS PenもBluetooth非対応で、Tab S10 UltraがBLE対応の最後のデバイスとなっています。S Pen製品ライン全体からBluetoothが姿を消しつつあるのが現状です。

スペック面の「進化」と「据え置き」

デザイン・S Pen以外の領域では、S26 Ultraには新要素も導入されています。

項目Galaxy S26 Ultra
プロセッサSnapdragon 8 Elite Gen 5
バッテリー5,000mAh、駆動時間約31時間(前年と同等)
有線充電60W
ワイヤレス充電25W
厚さ7.9mm(S25 Ultraは8.2mm)

注目は新機能の「Privacy Display」です。画面を斜めから見ると全体が暗くなる仕組みで、Samsung自身がプライバシーディスプレイを主要なハイライトとして位置づけています。AI周りではプロンプトベースの画像編集を行うPhoto Assist機能も搭載されます。一方で30分で75%充電という指標は前年から変わっておらず、カメラ構成も200MPメイン+50MP 5x望遠+50MP超広角+10MP 3x望遠と据え置きで、Ultraらしい大胆な刷新は乏しいというのが実情です。

Q&A

Q. 投票結果はどのくらい明確な傾向ですか? Android Authorityによれば、「S26シリーズは皆同じに見える」との回答が多数派を占めたとされており、読者層の中でかなり明確な傾向が示されたと報じられています。具体的な数値の詳細は出典元を参照してください。

Q. S PenのBluetooth機能はいつ無くなったのですか? 記事本文ではS24 Ultraまでの世代と新型を対比する文脈でBluetooth機能の喪失が語られており、新しいUltra世代でこの機能が失われた点が読者の最大の不満点として挙げられています。具体的な廃止世代の詳述は本記事の範囲外です。

Q. 投票で示された主な不満点は何ですか? S PenのBluetooth機能の喪失、Note由来の角張ったデザインからの離脱による没個性化、そしてカメラ・バッテリーといったスペック面での停滞感の3点が、コメント欄で繰り返し挙げられたとされています。

出典