学生向け$599(約9万3千円)でMacBook Neoに対抗——Dellが「Computex 2026」で発表した新型XPS 13(型番DX13260)の学生向け価格です。Windows CentralのCale Hunt氏は、この価格設定によりXPS 13がApple「MacBook Neo」の主要な競合になると評価しています。

学生向け$599でMacBook Neoに挑む価格設定

Dellは2012年にXPS 13を投入してから14年が経過しましたが、直近のモデルであるXPS 13 9345(2024年、Qualcomm Snapdragon X搭載)以降は一時XPSブランド名を引退させようとしていた経緯があります。CES 2026の段階でDellはその判断を誤りだったと認め、再設計されたXPS 14・XPS 16を披露。今回のXPS 13復活はその流れに連なるものです。

価格について、Dellは学生向けに$599(約9万3千円)で投入する計画を明らかにしています。Windows Centralは、Apple MacBook Neoが$599という衝撃価格でWindowsノート市場を揺さぶった経緯を踏まえ、Dellが学生向けに同額をぶつけてきた構図と報じています。一般向け価格や日本での販売価格・展開時期については現時点では明らかにされていません。

史上最薄のXPS——0.9kg / 12.7mm厚の薄型設計

新型XPS 13は、DellがこれまでリリースしたXPSラップトップの中で最も薄く軽いモデルです。

  • 重量: 2.2ポンド(0.9kg)
  • 厚さ: 0.5インチ(12.7mm)
  • 本体サイズ: 296.9mm × 200.66mm × 12.7mm
  • 素材: CNC切削アルミニウム
  • 冷却: デュアルファン構成

薄型ながらデュアルファンを搭載し、剛性と質感はXPSらしいプレミアム水準を維持しています。

スペック詳細——32GBは上位構成のみ、CPUは2段階展開

CPUにはIntel Core 5 320を採用し、より強力なIntel Core Ultra 7 355は発売後(post-launch)に追加投入されます。

項目仕様
CPUIntel Core 5 320 / Intel Core Ultra 7 355(発売後追加)
GPUIntel Graphics(統合)
RAM8GB / 16GB / 32GB(Core Ultraのみ)LPDDR5x-7467
ストレージ256GB(発売後)/ 512GB / 1TB(Core Ultraのみ)M.2 PCIe 4.0 NVMe SSD
ディスプレイ13.4型 2560×1600(2.5K)、タッチ、500nits、100% DCI-P3、DisplayHDR 400、30-120Hz VRR、Dolby Vision、Eyesafe、アンチグレア
無線Wi-Fi 7 / Bluetooth 6.0
カメラ1080p + IR(Windows Hello対応)
オーディオクアッドスピーカー 計8W、Dolby Atmos
バッテリー52Wh(800EDセル)
ポートCore: USB-C×2 / Core Ultra: Thunderbolt 4×2

最大32GB RAMおよび1TB SSDは上位のCore Ultra構成のみで開放され、Core 5構成は8GBまたは16GB・最大512GB SSDに留まります。

MacBook Neoに対する4つの差別化ポイント

Cale Hunt氏は、MacBook Neoには搭載されないXPS 13側の優位点として、以下の4点を挙げています。

  1. バックライト付きキーボード —— 暗所での作業性に直結する装備
  2. タッチディスプレイ —— 2.5K解像度のパネルがタッチに対応
  3. 複数外部ディスプレイ対応 —— マルチモニター環境を構築可能
  4. 最大32GB RAM —— Core Ultra構成のみで開放される上限

ポート構成は、Core構成だとUSB-C×2、Core Ultra構成だとThunderbolt 4×2にアップグレードされる差があるため、将来の拡張性を重視するならCore Ultra構成を待つ意味があります。フルスペックを求める場合は、発売後に追加される Core Ultra 7 355・1TB SSD・32GB RAM構成を待つかどうかが判断の分かれ目になります。

一般向け$699・「Sky」と「Storm」の2テーマで段階的に投入

Tom's Hardwareによると、新型XPS 13の一般向け価格は$699に設定されており、学生向け$599は16歳以上および学位授与校に在籍する大学生を対象としています。Dell公式ブログでは、CPU構成ごとにテーマカラーが分けられており、Intel Core 5 320を採用する「Sky」テーマは米国で2026年6月中に出荷が開始され、Intel Core Ultra Series 3を採用する「Storm」テーマは夏のさらに後半に投入される計画です。

  • 基本構成: Core 5 320 / 8GB LPDDR5x / 256GB PCIe Gen 4 SSD
  • 学生価格: $599(16歳以上の学生・大学生対象)
  • 一般価格: $699
  • バッテリー駆動時間: 最大17時間
  • Sky(Core): 2026年6月/Storm(Core Ultra): 夏後半

Storm版の上位構成についての価格は現時点で未公表ですが、テーマ名による2系統の展開スケジュールが明確化されています。

Intel Wildcat Lakeの位置づけ——A18 Proを21%上回るベンチマーク

XPS 13に搭載されるCore 5 320は、Intelが2026年4月に投入した低価格帯向け「Wildcat Lake」シリーズの一員です。Panther Lakeから派生したこの系統は「Ultra」ブランドを外し、Intel Core Series 3として展開されており、エッジデバイスやコマーシャル用途も含む幅広いカテゴリを狙う設計となっています。

A18 Pro比21%のマルチスレッド性能

TweakTownが伝えたベンチマークでは、Core 5 320がマルチスレッド処理でMacBook Neo搭載のApple A18 Proを21%上回るスコアを記録しています。中国市場では同チップを採用したHonor Notebook X14 2026 Combat Editionが先行投入され、VAT抜きで約$571から販売されており、XPS 13の$599という水準はこうしたWildcat Lake搭載機の低価格トレンドを米国にも持ち込む位置づけになります。

Q&A

Q. 新型XPS 13はいつ発売されますか? 具体的な発売時期は公表されていません。Intel Core Ultra 7 355搭載モデル、1TB SSD、32GB RAM構成、および256GBストレージは発売後(post-launch)の追加投入とされています。

Q. $599という価格はどのような条件で適用されますか? $599はあくまで学生向けの価格として案内されており、一般向けの価格は現時点では明らかにされていません。Windows Centralは、この学生向け価格がApple MacBook Neo($599)の主要な競合になり得ると報じています。

Q. XPSブランドはなぜ復活したのですか? Dellは一時XPSブランド名を整理し、PC群を別ブランドへ寄せる方針を取っていましたが、CES 2026の場でこの判断を誤りだったと認めています。同イベントで再設計されたXPS 14・XPS 16が披露され、今回のXPS 13(DX13260)はこの流れに続くモデルとなります。

出典