Anthropicの生成AI「Claude」が、2026年5月13日の朝に障害を起こし、多くのユーザーがチャットボットにアクセスできない状態となりました。Android Authorityによると、その後Claudeは復旧し、「すべてのシステムが稼働中」とステータスページで表示されるようになっています。業務でClaudeを組み込んでいる利用者にとっては、会話履歴へのアクセス不能や応答停止により作業中断を強いられる事態となりました。

「エラー率の上昇」が確認された障害

Anthropicは同日朝、Claudeで発生した問題の調査を開始しました。Claudeの公式ステータスページでは「エラー率の上昇(elevated error rates)」が確認されたと表示され、Anthropicも原因を調査中であると公表しました。

障害監視サービスのDowndetectorでも、同日朝にエラー報告のスパイクが確認されていたと報じられています。

会話履歴の消失も——ユーザーに表示されたエラーメッセージ

Android Authority編集部も実際に障害を経験しており、ユーザー側には次のようなメッセージが表示されていたとされています。

  • 「This conversation could not be found.(この会話は見つかりませんでした)」
  • 「This isn't working right now. You can try again later.(現在動作していません。後で再試行してください)」

会話履歴自体にアクセスできなくなるパターンと、応答そのものが返ってこないパターンの両方が報告されており、業務でClaudeを組み込んでいるユーザーにとっては作業中断を強いられる事態となりました。

復旧を確認、原因は未公表

その後、Claudeのステータストラッカーは「すべてのシステムが稼働中(operational)」と表示するようになり、サービスは復旧しました。Android Authorityも復旧を確認したと伝えています。

現時点で、Anthropicから障害の具体的な原因に関する詳細な説明は公表されていません。詳細は出典元を参照してください。

2026年に頻発するClaude障害——3月・4月にも大規模ダウンが発生

今回の5月13日の障害は突発的なものではなく、2026年に入ってからClaudeで繰り返し起きている安定性問題の延長線上にあります。3月2日11:30 UTCには全プラットフォームでエラー率の上昇が報告され、特定のアプリや地域に限定されない広範な影響が出ています。4月6日にはDowndetectorで8,000件超のユーザー報告がピークで記録され、翌4月7日にも再度サービス停止が発生しています。

直近でも障害は続いており、5月12日にはClaude Sonnet 4.6とHaiku 4.5でエラー率上昇のインシデントが発生し、修正のうえ解消されています。

Web停止時のワークアラウンド

claude.aiのウェブUIがダウンしている場合でも、Claude APIや認証経路の異なるClaude Consoleは稼働を続けることがあり、3月の障害時には一部のエンタープライズ利用者がAPI経由で業務を継続できたケースが報告されています。

急拡大する需要——「Code w/ Claude 2026」で示されたインフラ増強策

障害頻発の背景にあるのは、Anthropicが直面する急激な需要拡大です。5月6日の開発者イベント「Code w/ Claude 2026」では、Anthropicプラットフォーム上のAPI利用量が前年比で17倍に伸びたと明かされ、新モデル発表はなく「製品をより良く動かすこと」に焦点が置かれました。

発表項目内容
レート上限Pro・Max・Enterprise向けにClaude Codeの5時間制限を倍増
インフラSpaceXのColossusデータセンターの容量を活用する提携を発表
機能追加Claude Managed Agentsに「Dreaming」「Outcomes」「マルチエージェント・オーケストレーション」の3機能を追加
開発者向けClaude Codeに複数セッションを一画面で管理できる「agent view」を追加

機能拡張とキャパシティ強化が並行して進む一方、インフラ側の負荷も増し続けており、信頼性と拡張性の両立が継続的な課題となっています。

Q&A

Q. 業務でClaudeを使っている場合、今回のような障害にどう備えればよいですか? ソース記事は具体的な対策には言及していませんが、Anthropicからの公式アナウンスや復旧情報はClaudeのステータスページで確認できるとされています。

Q. 障害の原因は公表されていますか? 現時点でAnthropicから具体的な原因は公表されていません。同社は調査を開始したと表明し、続報でも調査継続中とされていました。

Q. ユーザー側にはどのような症状が出ていましたか? 「This conversation could not be found.(この会話は見つかりませんでした)」や「This isn't working right now. You can try again later.(現在動作していません)」というメッセージが表示され、会話履歴にアクセスできなくなるケースと応答が返ってこないケースの両方が確認されています。

出典