「wall jumpは廃止、DMZが復活、そして舞台はSeoul」——Infinity Wardが公開した『Call of Duty: Modern Warfare 4(MW4)』は、Black Opsシリーズの高速戦闘から一転して、地に足のついた銃撃戦(boots-on-the-ground)へと舵を切る作品になりそうです。Windows Centralによると、今秋(fall)の発売が見込まれており、同メディアの実機ハンズオン記事をもとに、現時点で確認できる情報を整理します。
舞台はSeoul、Captain Priceに加え新たな混成分隊が物語の鍵
キャンペーンは全13ミッション・3章構成です。物語の起点は、『Modern Warfare 3(2023)』のポストクレジットシーンでCaptain Price(演: Barry Sloane)がGeneral Shepherdを撃った直後の状況で、Priceは追われる身となり味方も限られる中でストーリーが動き出します。
物語にはTask Force 141に加え、Seoulに駐留するKorean soldiersとUS Marinesの混成分隊が並走します。共同スタジオヘッドのJack O'Hara氏は、近年スペックオプス中心だったModern Warfareの軸を18〜25歳の歩兵(grunts)たちに戻すために新しい舞台が必要だったと説明しました。プレイヤーが訪れる場所として、Seoulに加えNew York City・Paris・Mumbaiが明かされています。読者にとっては、見慣れた都市と新興地の対比がどのようなミッションデザインに落ちるのかが見どころと言えるでしょう。
wall jumpは廃止——「boots-on-the-ground」へ回帰するマルチプレイヤー
マルチプレイヤーの方向性は「Slick and sophisticated(洗練された)」かつ「cinematic firefights(映画的な銃撃戦)」で、リアリズムと動的なワールドの両立を狙うと、マルチプレイヤークリエイティブディレクターのJoe Cecot氏とGeoff Smith氏が明かしています。
新要素として、消火栓などを撃つと爆発で周囲の敵を吹き飛ばす「shockwave mechanic」が導入されます。非致死的でもノックバック効果があり、手榴弾にも同様の挙動が適用されます。動作面では、『Black Ops 6』のomnimovementで導入された一部の機構が継承され、そのうちのsupine prone(仰向けでの伏せ撃ち)はより動的にチューニングされたと説明されています。さらに、スライディングからの梯子降下、マントリング直後のスライディング接続、dynamic lean(動的なリーン動作)、ledge shimmies(縁づたいの横移動)が追加されます。プレイ体験としては、伏せ撃ちや遮蔽物越しの撃ち合いで身体の向きを細かく変えやすくなる方向の調整と読めます。
一方で、Treyarchが『Black Ops 7(2025)』で導入したwall jumpはMW4には引き継がれません。Windows Centralは、より地に足のついた戦闘(grounded approach)を志向する方針のもとでwall jumpが見送られたと報じています。空中戦よりも遮蔽と射線の取り合いが軸になる、というのが体感の差になりそうです。
武器カスタマイズ刷新と新マップ「Kill Block」
武器カスタマイズには新要素「Apex attachments」が追加されます。Windows Centralによると、各武器の最大レベル到達後に解放される報酬で、標準の5スロットを消費せず装着できる仕様とされています。銃口下に投擲ナイフ3本を装填するアタッチメントや、武器サイトに組み込まれた心拍センサーなどが例として挙げられています。武器ビルドを自動生成する「Gunny」機能や、オペレーター単位でクラス構成を組めるcreate-a-classも刷新されました。
ローンチマップにはSilkworm、Reactor J92、Rooftop Mumbai、Caschette、Nautical、Lotus、Sentry、Coal、Transit 23、Korean Nuclear Reactor(KNR)といった新規マップに加え、Shoothouseサイズの動的マップ「Kill Block」が含まれると報じられています。Kill Blockはスポーツスタジアムの可動床から着想を得た3枚のスラブがマッチ中に入れ替わる仕様で、500通り以上のレイアウト組み合わせがあると伝えられています。プレイヤー側にとっては、同じマップ名でも毎ラウンドで射線とルートが変わる前提で立ち回る必要があるという意味になります。
ゲームモードはTeam Deathmatch・Domination・Hardpointといった定番に加え、新モードのInflationとCounterattackが追加されると報じられています。Gun GameとDrop Zoneはパーティーモードとして復帰します。武器・モード等の総数(武器24種、レタル11種、タクティカル9種、キルストリーク17種、フィールドアップグレード11種、ゲームモード12種)はWindows Centralがローンチ時点の数字として伝えています。
第3のモードとして「DMZ」が復活——詳細は未公表
Windows Centralによると、今回の発表で第3のモードとして「DMZ」の復活も伝えられています。同メディアの報道では、Infinity WardはDMZを「Call of Duty extractionの決定版」と位置づけ、天候変化・動的な軍事目標・敵対勢力が常に変化する「living combat sandbox(生きた戦闘空間)」で展開し、ルート・戦闘・交渉・裏切りを駆使して持ち帰る形式だと説明しているとされています。
ただしDMZの追加詳細についてInfinity Wardは口を閉ざしており、続報は今後のCall of Duty DirectあるいはCall of Duty Nextイベントを待つ必要があると報じられています。
ハンズオン体験——「動きが遅くなった」をどう受け止めるか
プレスイベントでマルチプレイヤーを数試合プレイした記者のCole Martin氏は、Black Opsシリーズ2作分の高速な動きから一転して動きが明確に遅くなっていると評価しました。スライディングやマントリングが強化されてもboots-on-the-groundの感覚は強く、wall jumpを試すプレイヤーやbunny hopに頼るプレイヤーが一部の試合で存在した一方、武器バランスとdynamic lean機構でその差を埋めていると指摘しています。
新マップKill Blockについては、毎ラウンドでレイアウトが変わる仕様ながら想像以上に楽しめたと評価され、一部のスラブは過去作のロケーションを思わせる構成になっている可能性があるとも触れられています。
この「動きが遅くなった」をどう受け止めるかが、購入判断の最大の分かれ目になりそうです。Black Opsシリーズの高速戦闘に慣れたプレイヤーにとっては減点要素になりかねませんが、Modern Warfareらしい遮蔽戦・射線管理の駆け引きを好む層にとってはむしろプラスの調整として映る可能性があります。続報はCall of Duty DirectまたはCall of Duty Nextを待ちたいところです。
Q&A
Q. MW3やBlack Ops 6から乗り換える価値はありますか? 判断材料は「boots-on-the-ground回帰をどう評価するか」に集約されます。Black Ops 6のomnimovementに最適化したプレイスタイルの方は、MW4の遅めのテンポやwall jump廃止が物足りなく感じる可能性があります。一方、Modern Warfare 2/3的な遮蔽戦と射線管理を好む方には、Apex attachmentsやKill Blockの動的レイアウトが新鮮な体験になり得ます。
Q. DMZの復活はWarzoneと何が違いますか? Windows Centralによると、Infinity WardはDMZを「Call of Duty extractionの決定版」と位置づけ、ルート・戦闘・交渉・裏切りを駆使して戦利品を持ち帰るエクストラクション系モードとしているとされています。天候・軍事目標・敵対勢力が動的に変化する「living combat sandbox」と説明されているとされていますが、Warzoneのバトルロイヤルとの具体的な棲み分けやマップ・プレイヤー数等の詳細は現時点では明らかにされていません。
Q. 価格や具体的な発売日は判明していますか? 現時点では明らかにされていません。Windows Centralは「今秋(fall)」の発売見込みと報じており、続報はCall of Duty DirectまたはCall of Duty Nextでの発表が待たれます。
