Samsungが、Galaxyスマートフォン向けのドローイングアプリ「PENUP」を大幅にアップデートしました。今回のアップデートでは、50種類を超える新ブラシの追加に加え、Samsungアカウントを使ったデバイス間同期や選択ツールの強化など、本格的に描き込むユーザー向けの改良がまとめて盛り込まれています。Galaxyスマートフォンで描き始めてGalaxy TabのS Penで仕上げる、といった使い分けが公式機能としてやりやすくなる点が大きな変化です。
50種類を超える新ブラシを追加
今回の目玉は、ブラシ周りの強化です。Android Authorityによると、PENUPには50種類を超える新しいブラシが追加され、アプリ内の「Download more brushes」からダウンロードできる仕組みになっています。
Samsung Notesよりも本格的なお絵描きツールとして位置づけられているPENUPですが、ブラシのバリエーション拡張により、より作画ソフトに近い使い勝手へと寄せてきた格好です。
デバイス間同期とファイル書き出し・読み込みに対応
複数デバイスを使い分けるユーザーにとって地味に効くのが、ファイル周りの強化です。Android Authorityは、未完成の下書きを書き出し・読み込みできる機能と、Samsungアカウントを使った複数デバイス間でのファイル同期に対応したと伝えています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 下書きの書き出し・読み込み | 未完成の下書きをファイルとして書き出し・読み込み可能 |
| アカウント同期 | Samsungアカウントを使って複数デバイス間でファイルを同期 |
たとえばGalaxyスマートフォンで描き始めた下書きを、Galaxy TabのS Penでじっくり仕上げる、といった使い方が公式機能としてやりやすくなります。
選択ツールの強化とUIまわりの改善
UIまわりの細かい改善も入っています。Android Authorityによると、選択ツール内で異なるオブジェクトを自動的に選択する新モードや、横向きへの自動UI回転対応などが追加されています。
横画面に自動で切り替わるようになったのは、タブレットや横持ちで描く人には特に効いてくる変更で、これまで縦固定で違和感のあった場面が解消されます。
Galaxy Storeから即更新可、One UI非依存で広く配信
PENUPはGalaxyスマートフォン向けに提供されているアプリで、今回のアップデートは特定のOne UIバージョンに紐づかない形で配信されているとされています。Android Authorityは、PENUPを利用しているGalaxyデバイスで利用可能となっている模様だと伝えています。
最新バージョンを入手するには、Galaxy Store経由でPENUPを更新します。Galaxyで普段からS Penを活用しているユーザーであれば、ブラシ追加とデバイス間同期だけでもアップデートする価値のある内容です。
公式チェンジログで判明したバージョン番号と6つの変更点
SamMobileが公開した公式チェンジログによれば、今回のPENUPアップデートはバージョン3.9.22.23として配信され、6つの変更点が盛り込まれています。元記事で触れられたブラシ追加やデバイス間同期に加えて、注目すべきは以下の項目です。
チェンジログの内訳
- Dual Brush対応、Lassoツールへの自動選択オプション追加、Samsungアカウントメールによる同期
特に「Dual Brush(デュアルブラシ)」対応は、2種類のブラシを組み合わせて表現の幅を広げるための機能として注目されます。配信範囲についてはSamsungがグローバルかつ全デバイスに向けてロールアウトしている模様と報じられており、地域や機種を問わず広く展開されている点が確認できます。更新方法はGalaxy Storeのメニューから「Updates」を開くことで適用可能です。なお、同時期にOne UI 8.5(Android 16 QPR2)の配信や、One UI 9.0(Android 17)ベータ版のリリースも並行して進行している状況です。
Galaxy AI描画機能とS Pen対応デバイスの広がり
PENUPはGalaxyエコシステムの中で、AIや高機能S Penとも連携しながら位置付けが進化しています。S Penは4,096レベルの筆圧感度を備え、PhotoshopやClip Studio Paintといったプロ向けアプリにも対応しています。さらにPENUPはGalaxy S Pen向けに最適化されており、Live Drawingチュートリアルで動画をなぞりながら描画技術を学べる仕組みも用意されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| S Pen筆圧 | 4,096レベル |
| 対応アプリ例 | Photoshop、Clip Studio Paint、PENUP |
| AI描画対応機種 | S26 Ultra、S25 Ultra、Tab S11/S10シリーズ ほか |
| AI描画非対応 | FE/Liteシリーズ |
S Penを使ったGalaxy AI描画機能はS26 UltraやS25 Ultra、Tab S11シリーズ、Tab S10シリーズなどで利用可能となっており、FE/Liteシリーズは非対応です。ハードウェア面でもGalaxy Tab S11シリーズはOne UI 8を搭載し、7年間のアップデート保証とIP68対応を備えており、長期にわたって安心して使える環境が整っています。
Q&A
Q. PENUPのアップデートはどのGalaxyデバイスで利用できますか? 今回のアップデートは、PENUPを利用しているGalaxyデバイスで利用可能となっている模様で、特定のOne UIバージョンに紐づくものではないとされています。アップデートはGalaxy Storeから行います。
Q. 新しいブラシはどこから入手できますか? アプリ内の「Download more brushes」からダウンロードできます。今回のアップデートで50種類を超える新ブラシが追加されました。
Q. 複数のGalaxyデバイス間で下書きを共有できますか? はい。Samsungアカウントを使って複数デバイス間でファイルを同期できるほか、下書きの書き出し・読み込みにも対応しています。Galaxyスマートフォンで描き始めた下書きを、Galaxy TabのS Penで仕上げる、といった使い方が想定されています。
出典
- Android Authority — Samsung’s drawing app just got a big update on Galaxy devices
- SamMobile — Samsung releases major PENUP update offering six new features
- Samsung US Support — Learn about the different Samsung S Pens
