「サブスクを削っても、この3本だけは払い続ける」——月額合計$45(約7,000円)。Android AuthorityのMitja Rutnik氏自身も「高く感じる(feels steep)」と認めるこの金額に残ったのは、Claude(月$20/約3,100円)・Obsidian Sync(月$5/約780円)・Proton Unlimited(月$13/約2,000円)の3本でした。本記事では、その正体と「残す/切る」判断軸を整理します。
なぜClaudeなのか——月$20(約3,100円)の「押し返してくる」AIチャットボット
Rutnik氏が真っ先に挙げたのはAnthropicのClaudeです。投稿タイトルのブレインストーミング、フィットネス、新しい料理など毎日のように使っており、月$20(約3,100円)は3本の中で最も高額なものの「価値に見合う」と評価しています。
評価の核は応答スタイルです。他のAIチャットボットと比較しても、Claudeはより直接的・現実的で、悪いアイデアには反論し思考に挑戦してくる、と同氏は述べています。
加えて推されているのが「Projects」機能です。AIへの特定の指示や記憶させたいデータを格納でき、特定のトピックに関するチャットを一括管理できます。Gemini Gemsにはない機能であり、コーディング用途にも強いと評価されています。
ただし弱点も明記されています。
- 画像・動画の生成機能がない(このため今もGeminiを併用することがある)
- 利用量の上限に達しやすく、数回のプロンプトで制限に当たった経験がある(Geminiでは上限に達したことがないという)
残す/切るの目安: 「毎日、判断のために壁打ちする相手」を有料AIに求めるなら残す価値あり。生成系(画像・動画)が主用途なら別サービスを検討する余地があります。
なぜObsidianに戻ったのか——月$5(約780円)でローカル優先+E2EEを両立
メモ・ノートアプリの遍歴はGoogle Keep → Evernote → Notion → Obsidianと続いており、現在の「お気に入り」がObsidianです。Notionも長く使っていたが「多すぎて手に負えなくなった」と振り返っています。
Obsidian自体はインストールして使う分には無料ですが、複数端末から同じファイルにアクセスするためにRutnik氏は月$5(約780円)のObsidian Syncに課金しています。最大の特徴はエンドツーエンド暗号化(E2EE)で、Obsidianの従業員ですらファイルを見られない設計です。
Obsidianはすべてプライバシーを軸にしています。
Google Drive経由で同期すれば無料で済むものの、その場合E2EEは失われると同記事は指摘しています。長文執筆にも短いメモにも使えるアプリで、コストに見合う体験を提供しているとの評価です。
残す/切るの目安: 「自分のメモは自分のディスクに置きたい」「クラウド事業者にも中身を見せたくない」と感じるならSyncの月$5(約780円)は安い保険。クラウド同期に抵抗がなければGoogle Drive経由で代替可能です。
Google系を全部置き換えた月$13(約2,000円)の中身——Proton Unlimited
最後の1本は単一アプリではなく、Protonが提供する複数アプリをまとめて使えるProton Unlimitedです。月$13(約2,000円)で、年払いにすればさらに価格を下げられるとされています。注目すべきは「Google系・パスワード管理をまとめて置き換えられる」点で、本数を絞り込みたい読者にとっての判断材料になります。
含まれるアプリと利用方法は次のとおりです。
| アプリ | 用途・置き換え対象 |
|---|---|
| Proton Drive | Google Drive / Google Photosの置き換え。画像のクラウド保存 |
| Proton Mail | Gmailの置き換え。自己破壊メールやニュースレター整理が便利 |
| Proton Authenticator | 各種オンラインアカウントのログインに使用 |
| Proton VPN | 旅行時を中心に利用 |
| Proton Pass | パスワード管理(以前はBitwardenを使用) |
特にProton Passについては、Bitwardenから乗り換えたという経緯が明かされており、高く評価されています。一方、Proton DriveはGoogle DriveやGoogle Photosと比べると速度がやや遅く、長く使うと気になってくるという課題も率直に挙げられています。
なお、Proton Mailのエンドツーエンド暗号化は、Proton以外の宛先にメールを送る場合は設定をいくつか調整する必要がある点にも触れられています。
残す/切るの目安: 「Gmail・Google Drive・Google Photos・パスワードマネージャ」を別々に契約/無料利用しているなら、Proton Unlimited 1本にまとめて月$13(約2,000円)に集約できるかが分岐点。プライバシーよりも速度・エコシステム統合を重視するなら、Google側に残す判断も合理的です。
月$45は高くないのか——「高く感じる」と認めつつ残した理由
3本合計で月$45(約7,000円)という金額について、Rutnik氏自身も同記事のリードで「高く感じる(feels steep)」と率直に認めています。内訳はClaudeが月$20(約3,100円)、Proton Unlimitedが月$13(約2,000円)、Obsidian Syncが月$5(約780円)で、合計$38分が3本の明示的な月額として記載され、残差を含む総額が月$45(約7,000円)です。それでも3つすべてに「払い続けるだけの価値がある」と結論づけているのは、いずれも「日常で置き換えがきかない基盤」だからです。
サブスク見直しの判断軸としては、置き換え不能な日常利用(AI・ノート・プライバシー基盤)であるかどうかが分岐点になりそうです。逆に言えば、似た機能を無料サービスで代替できる場合は削れる余地があり、Obsidianの同期をGoogle Drive経由にすればE2EEは失う代わりにコストを抑えられる、といった選択肢も同記事は示唆しています。
サブスク整理に着手するなら、まずは「毎日触れているか」「他に同等品がないか」の2点で棚卸しするのが現実的な進め方と言えそうです。「高く感じる」金額でも残った3本——その基準は、自分のサブスク棚卸しにもそのまま転用できます。
Q&A
Q. 月$45(約7,000円)は高くないのですか? 執筆者本人も「高く感じる(feels steep)」と認めています。それでも残したのは、Claude(月$20/約3,100円・AI判断の相棒)・Obsidian Sync(月$5/約780円・プライバシー重視のノート同期)・Proton Unlimited(月$13/約2,000円・Google系+パスワード管理の置き換え)の3本がいずれも「無料代替で済ませにくい日常基盤」だからです。逆に言えば、無料代替で十分な領域は削る余地があるという読み方もできます。
Q. なぜClaudeを選んでいるのですか? Rutnik氏は、Claudeのほうがより直接的で悪いアイデアに反論してくれる点、Projects機能で特定トピックの会話やデータをまとめて管理できる点を理由に挙げています。一方で画像・動画生成はなく、利用量制限にも当たりやすいという弱点も併記されています。
Q. Bitwardenから乗り換えて何が変わったのですか? パスワード管理を従来のBitwardenからProton Unlimitedに含まれるProton Passへ切り替えたと述べられています。乗り換えによる具体的な変化点の詳細は、出典元の記述を参照してください。
Q. Obsidian Syncは必ず必要ですか? 必須ではありません。Obsidian本体はローカル利用なら無料で、Google Drive経由で同期する方法もあります。ただしその場合はエンドツーエンド暗号化が失われるため、プライバシーを重視する場合にObsidian Syncの月$5(約780円)に価値があるという整理です。
Q. Proton Unlimitedの月$13(約2,000円)には何が含まれますか? Proton Drive、Proton Mail、Proton Authenticator、Proton VPN、Proton Passなど複数のProton製アプリが含まれます。年払いにすれば月額をさらに抑えられる旨も述べられています。
出典
- Android Authority — I’m trying to cut down my subscriptions, but I still gladly pay for these apps
