Apple TVで現在配信中の2作品が、ともにRotten Tomatoesで97%という高スコアを獲得し、年内のApple作品としてトップ評価タイに並んでいます。ジャンルも雰囲気もまったく異なる2本が同時に最高評価で並ぶのは今期Apple TVの大きな見どころで、両作とも配信が継続中のため、いま視聴を始めれば毎週水曜の新エピソード追加にリアルタイムで追いつけるタイミングです。

Rotten Tomatoes 97%の同時タイ記録

9to5Macによると、現在Apple TVで配信中の「Widow's Bay」と「Margo's Got Money Troubles」が、いずれもRotten Tomatoesで97%のスコアを獲得しています。内訳は以下のとおりです。

作品RTスコア批評家レビュー数配信状況
Widow's Bay97%58件3話配信中/6月17日まで毎週水曜追加
Margo's Got Money Troubles97%61件6話配信中/5月20日まで毎週水曜追加

ジャンルも作風もまったく異なる2作が並んでトップタイになっているのが今期Apple TVの特徴で、視聴者の好みに応じて選びやすい状況になっています。

「Widow's Bay」——ホラー×コメディ×ドラマの異色作

「Widow's Bay」は、ニューイングランド沖40マイルに浮かぶ架空の島の町を舞台にした作品です。クリエイター/ショーランナーはKatie Dippold氏、監督はHiro Murai氏が務めています。レビューでは「テレビで他に類を見ない」と評されており、ホラー・コメディ・スリラー・小さな町を舞台にしたキャラクタードラマを混ぜ合わせた構成が特徴です。

主演は「The Americans」「The Beast in Me」のMatthew Rhys氏。彼が演じるのは、Wi-Fiも携帯電波も整っていない島で、町の活性化を目指す市長Tom Loftis。住民たちは島が呪われていると信じており、市長は「弱腰」と侮られながらも息子のために観光地化を進めようとします。ところが観光客が来始めた途端、地元の言い伝えどおり奇妙な出来事が起き始める——というプロットです。

公式の作品紹介では、本作は「島が呪われているかもしれない」(may or may not be cursed)と表現されており、ホラーとキャラクター主導のコメディを掛け合わせた作りになっています。

「Margo's Got Money Troubles」——豪華キャストの家族ドラマ

「Margo's Got Money Troubles」は、Rufi Thorpe氏のベストセラー小説を原作とするリミテッドシリーズです。クリエイターは、法廷スリラーのヒット作「Presumed Innocent」に続きAppleで2作目となるDavid E. Kelley氏。9to5Macによれば、Kelley氏は現在3作目となるApple向けシリーズにも取り組んでおり、Matt Reeves監督(「The Batman」)と組んだNY舞台の「The Bonfire of the Vanities」を手掛けているとのことです。本作でもキャラクター描写を重視したコメディドラマに仕上げています。

キャストは以下のように非常に豪華です。

  • Elle Fanning(主演・大学を中退した作家志望のMargo役)
  • Michelle Pfeiffer(元Hootersウェイトレスの母役)
  • Nick Offerman(元プロレスラーの父役)
  • Nicole Kidman
  • Thaddea Graham
  • Greg Kinnear
  • Marcia Gay Harden

物語は、新生児を抱え、請求書の山と支払い手段の枯渇に直面する若き母Margoの奮闘を描く、大胆かつ心温まるコメディドラマです。9to5Macは、両作品はまったく異なる作風ながら、それぞれが独自の魅力を提供していると評しています。

ホラー派か家族ドラマ派か——選び方ガイド

両作品ともRotten Tomatoesで同率97%のため、好みの方向で選ぶのが現実的です。ホラー要素を含む土地もののミステリーが好きなら「Widow's Bay」、キャラクター中心の家族コメディドラマを観たいなら「Margo's Got Money Troubles」が向いています。

Apple TVは月額$12.99で利用でき、Apple Oneバンドルを通じて割引価格で視聴できます。両作品とも配信が継続中で、Widow's Bayは6月17日まで、Margo's Got Money Troublesは5月20日まで毎週水曜に新エピソードが順次追加されるため、これから視聴を始めれば配信ペースに合わせて週刊で楽しめます。

Apple TVの料金・ブランド刷新が「97%タイ」の追い風に

両作の高評価ラッシュは、Apple TVがサービス全体を刷新した直後のタイミングに重なっています。2025年10月、F1の配信開始に合わせて、Apple TV+は「Apple TV」へとリブランドされました。この刷新では、有名な「Piano」サウンドがFinneasによる新版に差し替えられ、ロゴも新たな「Rainbow」マルチカラーに変更されています。価格面でも大きな転換があり、Apple TVは2025年8月に$9.99から$12.99へ値上げを実施しており、これは2019年のサービス開始以降3度目の値上げに当たります。

2026年に強化されるラインアップ

  • Formula 1の米国独占配信が2026シーズンから5年契約で開始され、すべてのグランプリがApple TV会員向けに配信されます
  • 2026年からはMLS Season Passが廃止され、MLSコンテンツがすべてApple TVに統合されます
  • 有料会員数は4,500万件を超えています

オリジナル作品の評価上昇とスポーツ強化が同時並行で進む構図で、今回の2作の高評価はその流れを象徴しています。

「Widow's Bay」のEmmy戦略と全10話の構成

「Widow's Bay」は批評面の評価だけでなく、賞レースでの戦略にも動きがあります。Apple TVは本作を、Stephen King的な要素と『Parks and Recreation』的な要素を併せ持つ「コージーホラー」シリーズとしながら、来期Emmyへはコメディ部門で提出する方針です。Matthew Rhys氏は、Tom Loftis役でBest Comedy Actor部門に出品されます。Emmyノミネートの発表は7月8日に予定されています。

作品の構成面でも独自の挑戦が見られます。

Widow's Bayの最大の挑戦は、『The Righteous Gemstones』のように1エピソードを丸ごと別の時代と島の起源を描くことに費やしている点です

第1シーズンは全10話構成で、第4話はPatriciaを主役に据え、彼女の悲劇的な過去となぜアウトサイダーなのかを掘り下げる回として機能しています。Tomが島の呪いに終止符を打とうと動き出してから物語は加速し、シーズン終盤には2つの大きな衝撃的展開が用意されています。批評の97%という数字の裏には、こうした構成上の冒険が下支えとして存在しています。

Q&A

Q. 2作品はどちらから観るべきですか? 好みのジャンルで選ぶのが基本ですが、Margo's Got Money Troublesは5月20日まで毎週水曜に新エピソードが追加される予定のため、リアルタイムで追いたい場合は先にこちらを視聴し、その後Widow's Bay(6月17日まで毎週水曜に追加)に進むのが時間的に効率的です。

Q. 2作品の配信スケジュールはどうなっていますか? Margo's Got Money Troublesは5月20日まで、Widow's Bayは6月17日まで、それぞれ毎週水曜に新エピソードが追加されると9to5Macは伝えています。配信終了日や最終話の正確な扱いについては公式情報の確認をおすすめします。

出典