ブラジルの規制当局Anatelが誤って公開したとされる画像から、Microsoftの次期ハイエンドコントローラー「Xbox Elite 3」と見られる製品の姿が明らかになりました。バッテリーは2,050mAhから1,528mAhへと容量が減少する一方で着脱式に変更されるなど、現行のElite 2から複数の大きな変更点が確認できます。The Vergeが現地メディアTecnoblogの公開画像を引用するかたちで報じています。
Anatel経由でリークしたElite 3の外観
今回のリークは、規制当局の認証申請書類に含まれる画像が誤って一般公開されたことに端を発しています。The Vergeによれば、小型版のXbox Cloud Gaming向けコントローラーがオンラインに登場した数時間後に、Elite 3と見られる画像も浮上したとされます。
Tecnoblogが公開した画像によれば、Elite 3は前モデルの設計思想を引き継ぎつつ、以下の特徴を備えているように見えます。
- 交換可能な十字キー(D-Pad)
- 背面パドル
- ボトム部分に新設された2つのスクロールホイールボタン
- ローカル/クラウドを切り替える新しいペアリングボタン
- 着脱式の充電池
十字キーはElite 2から細部が改良されているように見え、全体のデザインもより洗練された印象です。ただし、規制当局向けのサンプル画像であることから、最終製品の仕様は変わる可能性があります。
注目は2つの新スクロールホイールと「クラウドモード」
今回のリークで最も特徴的なのが、コントローラー下部に追加されたとされる2つのスクロールホイールです。The Vergeはこれらの用途について、コントローラー設定の調整用、あるいはMicrosoft Flight Simulatorのようなタイトル向けの新しい入力手段である可能性を指摘しています。ただし、現時点でMicrosoftからの公式説明は確認されておらず、正確な役割は不明な段階だと報じられています。
もう一つの注目点として、新設された「ペアボタン」によるローカル/クラウドモードの切り替え機能があるとThe Vergeは伝えています。クラウドモードに切り替えると、Xbox Cloud Gamingのサーバーへ直接接続できるとされ、ストリーミング時の遅延(レイテンシ)を改善する効果が期待できるといいます。同じ機能は、同日に画像が浮上した小型のXboxクラウドゲーミング向けコントローラーにも搭載される見込みです。
バッテリーは「着脱式」へ——ただし容量は減少
Anatelの申請書類に基づくと、Elite 3は充電式バッテリーを着脱式へと刷新する見込みです。一方で、容量はElite 2から減少していると報じられています。
| モデル | バッテリー容量 | 着脱可否 |
|---|---|---|
| Xbox Elite 3(リーク) | 1,528mAh | 着脱式 |
| Xbox Elite 2 | 2,050mAh | 内蔵 |
容量が減ることでプレイ可能時間が短くなる可能性はあるものの、ユーザー自身で交換できる構造への変更は注目されるポイントです。
発表時期は2026年6月のXboxショーケースが有力か
Microsoftが今回のElite 3および小型クラウドゲーミングコントローラーをいつ発表するのか、現時点では明らかにされていません。ただし、The VergeのTom Warren氏は記事のなかで、規制当局への申請段階でリークが発生していることを踏まえ、2026年6月に予定されているXboxショーケースで発表されても驚かないと記しています。
価格や発売日、対応プラットフォームの詳細など、不明な点は依然多く残されています。現時点では「Elite 3と見られるデバイスがAnatelの申請書類に存在する」という事実までが確認できる段階であり、正式仕様は公式発表を待つのが妥当です。Elite 2ユーザーへの判断軸としては、現行モデルの故障やバッテリー劣化に困っており即時の更新が必要なら今のElite 2を選ぶ、急がないのであれば6月のXboxショーケースまで様子を見て、着脱式バッテリーや新機能の正式仕様を確認してから判断するのが現実的でしょう。
同時にリークされた小型クラウドコントローラーの技術仕様
Elite 3と同タイミングで浮上した小型のクラウドゲーミング向けコントローラーについても、Anatel経由の書類から内部仕様が明らかになっています。
- 接続: Bluetooth 5.3と、2.4GHz/5GHzに対応するWi-Fi 6(20MHz帯域に制限)を搭載しています
- バッテリー: 内蔵500mAhの充電式バッテリーが採用されています
- チップ: RealtekのRTL8730Eで、1.2GHzで動作するARM Cortex-A7デュアルコアを搭載しています
- 識別情報: レポートでは「Microsoft controller model 2147」というコードネームが示されています
- 規制状況: 米FCCのデータベースにはまだ登場しておらず、発売までには時間がある可能性が示唆されています
Wi-Fi無線の搭載により、Microsoftはクラウドゲーミング用デバイスの入力経路上の制限を低減できる可能性があります(ただし機能の詳細は未確認です)。Bluetooth依存からの脱却がクラウド時代のXboxコントローラー戦略の鍵となりそうです。
現行Elite Series 2との位置づけと買い替え判断の材料
Elite 3の検討材料として、現行Elite Series 2が提供している機能を整理しておくと比較がしやすくなります。
| 項目 | Xbox Elite Series 2(現行) |
|---|---|
| バッテリー駆動時間 | 最大40時間の充電式 |
| 充電方法 | 内蔵バッテリーで、有線ケーブルまたは別売の充電スタンドに対応 |
| カスタムプロファイル | 本体に最大3つのカスタム+1つのデフォルトを保存し、プロファイルボタンで即時切替が可能 |
| グリップ・スティック | アジャスタブルテンション親指スティック、短縮ヘアトリガーロック、ラップアラウンドのラバーグリップを搭載 |
| 交換可能パーツ | 親指スティックのトッパー、D-pad、パドルを差し替えてプレイスタイルに合わせられます |
リーク情報のElite 3で着脱式バッテリーへ移行する一方、現行モデルはすでに最大40時間の長時間駆動を確保しています。プロファイル保存や交換パーツによる調整余地も成熟しており、急ぎでなければ正式仕様を待ち、駆動時間と新スクロールホイールの実用性を比較するのが合理的です。
Q&A
Q. Xbox Elite 3はいつ発売されますか? 発売時期は現時点で公表されていません。ただし規制当局への申請が出ていることから、2026年6月のXboxショーケースで発表される可能性が指摘されています。
Q. Elite 2からの主な変更点は何ですか? リーク画像から確認できる変更点は、2つの新しいスクロールホイールボタンの追加、ローカル/クラウドモードを切り替えるペアボタン、着脱式バッテリーへの変更、十字キーの細部改良などです。ただし最終仕様は変わる可能性があります。
Q. バッテリー容量が減ったのはマイナス点ですか? 容量はElite 2の2,050mAhから1,528mAhに減少すると報じられていますが、着脱式になることでユーザー自身が交換できるようになります。
