新しいスマートフォンを手にした瞬間のワクワク感は格別ですが、最初の数時間の設定作業が、その後の使い勝手・バッテリー持ち・セキュリティを大きく左右します。

SlashGearは2026年5月7日付の記事で、AndroidとiOSのいずれにも共通する「新スマホ初期設定で避けるべき5つのミス」を指摘しました。1日平均4時間以上の画面時間が当たり前となった今、最初のひと手間が長期的な体験差につながります。

セキュリティ確認の省略、アプリの一括ダウンロード、全権限の安易な承諾、更新の放置、そして古い端末を早く手放しすぎること——この5点を順に見ていきます。

セキュリティ設定こそ最初の数時間で固める——Play Protect・Find Hub/Find My・更新の三本柱

新スマートフォンを開封してから最初の数時間は、その後の使い勝手とセキュリティを大きく左右する重要な時間です。SlashGearの2026年5月7日付記事(執筆: Kazim Alvi氏)では、AndroidとiOSのいずれにも共通する「初期設定で避けるべき5つのミス」が指摘されました。中でも最初に挙げられているのが、セキュリティ関連の設定をスキップしてしまうミスです。

現代のスマートフォンには、オンラインアカウントのパスワード、銀行情報、写真など、これまで以上に機微なデータが保管されます。多くの場合、端末に標準搭載されたセキュリティ機能で十分に対応可能です。AndroidならGoogle Play Protect、iOSなら標準のパスワード・生体認証保護、そして位置情報追跡機能がそれにあたります。

紛失・盗難対策としては、AndroidのFind Hub、iOSのFind Myを初期設定の段階で確認しておくことが推奨されています。前の端末で使ったことがない機能であっても、新しい端末では一度目を通しておくべき機能です。

さらに、保留中のソフトウェアアップデートがあればすぐに適用することも重要なポイントとして挙げられています。アップデートはセキュリティ保護だけでなく、最新機能の取り込みにもつながります。

標準機能対応OS役割
Google Play ProtectAndroidアプリのマルウェア検出
Find HubAndroid端末の位置追跡・紛失対策
Find MyiOS端末の位置追跡・紛失対策
生体認証・パスワードAndroid/iOS不正アクセス防止

サードパーティ製のVPNやアンチウイルスについては、標準機能の補完として検討する位置づけです。特にPlay Store外からアプリをインストールする運用がある場合、アンチウイルスがマルウェアの検出・除去に役立つ可能性があります。VPNはウェブ上の身元を匿名化する用途で使われます。

アプリ一括導入・全権限承諾・古い端末の早期手放しが招く落とし穴

5つのミスのうち、セキュリティ以外の4点も体験差を生む要素として丁寧に取り上げられています。

ミス2: アプリの一括ダウンロード 旧端末で使っていたアプリを新端末にまとめて入れる行為は、便利そうに見えて2つの問題を抱えています。第一に、ストレージの大部分を、ほとんど使わないアプリで埋めてしまう点です。第二に、旧端末で必要だったアプリの機能がOS側に統合されているケースがあることです。

ミス3: 全権限承諾と全通知許可 プリインストールアプリ・手動追加アプリのいずれも、初期設定時に多数の権限プロンプトと通知設定を提示してきます。一気に承諾するほうが速いですが、賢明とは言えません。すべてのアプリにカメラ・マイク・連絡先・保存ファイルへのフルアクセスが必要なわけではありません。用途に応じて、本当に必要な権限だけを与える姿勢が求められます。

ミス4: バッテリー・パフォーマンス向上アプリの利用 最近のスマートフォンはバックグラウンド処理・リソース管理・バッテリー消費の制御がOSレベルで賢くなっており、サードパーティの最適化アプリを使うメリットはほとんどないか、まったくないとされています。

ミス5: 古い端末を早く手放しすぎる 記事内ではこの点も避けるべきミスとして列挙されています。

ミス主な影響対策
セキュリティ設定の省略データ漏洩・紛失時の追跡不可Play Protect/Find Hub/Find My確認
全アプリ一括導入ストレージ圧迫・不要アプリ残存必要なものだけ段階的に導入
全権限・全通知許可プライバシー低下・通知過多用途に合致する権限のみ承諾
最適化アプリの利用効果が乏しいOS標準機能に任せる
旧端末の早期手放し移行漏れリスク完全移行を確認してから

「とりあえず承諾」をやめるだけで体験は変わる

新端末を開封した瞬間の高揚感のなかで、設定画面を読み飛ばしてしまう体験は誰にでもあります。ただ、1日の画面時間が長時間化し、決済・交通・本人確認までスマートフォンに集約された現在、初期設定の質はそのまま長期的なプライバシーとバッテリー持ちの差につながると見られます。

特に、旧端末から続く「悪い習慣」をそのまま新端末に持ち込んでしまうと、せっかくのハードウェア進化が活かしきれない可能性があります。日本ではキャリアやサービス連携の都合で初期設定の項目が多く、流れ作業になりがちですが、権限と通知を一度立ち止まって見直す姿勢が、結果的に快適さを底上げすると考えられます。「とりあえず承諾」をやめるだけでも、体感は変わってくる可能性が高いと見られます。

ユーザータイプ別おすすめ度

ユーザータイプ5つのミス回避の重要度理由
ヘビーユーザー(画面時間が長い)権限・通知の見直しでプライバシーとバッテリー消費の両面に効果が見込まれます
プライバシー重視ユーザーPlay Protect・Find Hub/Find Myの初期確認が紛失・盗難対策に直結します
Play Store外アプリ利用者標準機能に加えてアンチウイルスの補完が推奨されています
ストレージ容量を気にするユーザー一括ダウンロードを避けることで容量を確保できると見込まれます
旧端末からそのまま移行したいユーザー旧端末で使っていたアプリのうち、OS統合された機能は再導入不要になっている可能性があります

Q&A

Q. 新スマートフォンの初期設定で最も優先すべき項目は何ですか? A. SlashGearの記事では、Google Play Protect、生体認証・パスワード保護、位置情報追跡(AndroidのFind Hub、iOSのFind My)といった標準セキュリティ機能の確認、そして保留中のソフトウェアアップデートの適用が優先項目として挙げられています。

Q. VPNやアンチウイルスといったサードパーティアプリは必要ですか? A. 多くのケースでは標準セキュリティ機能で対応可能とされていますが、Play Store外からアプリをインストールする運用がある場合はアンチウイルスがマルウェアの検出・除去に役立つ可能性があります。VPNはウェブ上での身元を匿名化する用途で補完的に使う位置づけです。

Q. 旧端末で使っていたアプリはすべて新端末にも入れるべきですか? A. 一括ダウンロードはストレージ圧迫を招くため避けるべきとされています。また、以前は専用アプリが必要だった機能がOS側に統合されているケースもあるため、新端末では本当に必要なアプリだけを段階的に導入するアプローチが推奨されています。

出典